2020/11/27
はじめに

このブログのカテゴリーの1つに「節目の日」というのがあります。
今まで記事として紹介してきたのは
3月11日 東日本大震災
6月19日 福岡大空襲
6月23日 沖縄慰霊の日
8月6日・9日 ヒロシマ・ナガサキ原爆
- 被爆者の方に質問…2008年原水禁世界大会長崎大会
- 8.6平和学習のヒント…朗読劇「1945」なら教室でも放送でもできます!
- 反戦平和の学習としての朗読劇「1945」、その感想
- 被爆者との交流・語る会…2008年原水禁世界大会長崎大会にて
- 昨年(2019)の長崎 平和宣言は殊更、心に響きました
- 2017広島 原爆の日に学んだこと…高校生平和大使、首相挨拶
- 長崎フィールドワーク(原子爆弾落下中心地→平和公園の壁→山里小学校→白山墓地→如己堂)
- 夏休み明けの通信「この夏、学んだこと」…被爆者 歌う会 ひまわり
8月12日 日航機墜落事故
9月11日 アメリカ同時多発テロ
また、もへちゃんが勤務する地域の学校がとりくんでいる「節目の人権学習」も「節目の日」カテゴリーで紹介しました。
10月31日 節目の人権学習
日です。
では「節目」って何でしょう?
文字通り解釈すると「木材や竹の、節のある所」なのですが…
そこで今回は、「節目」について書いた学級通信「道のべ No.67」(1989年11月18日発行)を紹介します。
ふしめ
“ ふしめ ” …材木・竹の「節」のある所
大昔から人間は “ ふしめ “ をながめてきた。
そして、いろんなことに利用することを思いついた。
その中で、最も簡単なのは、こんなふう ↓ にしてつくる縄ばしごではないだろうか。

結び目を “ ふしめ ” に見立てて縄を作る。
そのときの “ ふしめ ” の役割って何だろう?
“ ふしめ ” の役割
ただの1本の縄だと、一生懸命登っても、もしかしたら滑るかもしれない。
“ ふしめ ” は、ある程度登ったことを無駄にしないためのものだ。
滑りそうになった時、踏みとどまるためのものだ。
『100歩目』(前日の学級通信の中で、子どもの生活ノートからの記録が100個目でした)
これも1つの “ ふしめ ” 。
1歩1歩積み重ねて得た “ ふしめ ” なんだ。
人生においてのふしめ
「人生においてのふしめ」という言葉がある。
- 中学を卒業し、新たな道を歩み始めた時
- 結婚した時
- 子どもが生まれた時…
1つひとつの “ ふしめ ” を大切にする生き方をすること…それが滑り落ちないための賢さなんだ。
104歩目
道のべが98歩になった。
私は、全部合わせると88個書いている。
あと少しで100個になるので、がんばりたい。
105歩目
今日は、「生活ノート提出が何日目か」を数えてみれば、214日(修学旅行を除いて)。
すごいなぁと思った。
読み返すと、「こういうことがあったんだなぁ」と思い出した。
106歩目
今日まで、(生活ノートの4行日記を)240くらい書いたことを心に留めて、これからも一生懸命書こう。
生活の中の “ ふしめ ” は、いくつもやってくるだろう。
心がひきしまる思いをした時、それを “ ふしめ ” にする賢さを持って欲しい。
おわりに

2020年11月20日のブログ
で紹介した通信の中にあった「節目」という言葉の意味を、やっと解説できました。
むのたけじさん
今回紹介した通信は、むのたけじさんの「詞集 たいまつⅠ」の中の
78
仕事をすすめるさいは、竹がフシをつくって伸びるように、くぎりくぎりに結び目をつくりなさい。
困難につきあたって後ずさりすることはあろうと、最後に結びおえた結び目からは決して下がることのないように
詞集 たいまつⅠ(むのたけじ著 評論社刊)より引用
にインスパイアされています。
もへちゃんが、B4版の通信を丸々使って解説した “ ふしめ ” について、
むのさんは、たった96文字で的確に書かれています。

こんな文章、書けるようになりた~い(>_<)
歴史にはたらきかけたことばは、短かった
むのさんは「詞集 たいまつⅡ」の前書きで
本書の中の1句でも述べているが、歴史にはたらきかけたことばは、ほとんどみな短かった。
たいてい3秒以内で言える15字以内だった。
子どもにもわかって、子どもでも言えるものでしたな。
そうでなくては、混乱のうずの中で流れを方向づけ、暗黒のただ中で人々を励ます火のことばにならなかったのだろう。
そういう日本語、そういう道しるべをみんなで創造して共有したいと願うのです。
そうするには、そうできる実生活を生きなくてはならない。
ことばの卵子は事実であって、その精子となるものもまた事実であるから。
その「3秒以内」「15字以内」の結晶を求めて、私も私なりに試行を重ねて進もう。
詞集 たいまつⅡ(むのたけじ著、評論社刊)より引用
と書かれています。
「本書の1句」というのは
844
歴史を変えたことばは、みな短い。
例を少し挙げてみると、
「万物は流転する」
「奴隷はいやだ」
「骰子は投げられた」
「それでも地球は動く」
「自由か死か」
「人民の中へ」
「万国のプロレタリアよ団結せよ」
「パンをよこせ、夫をかえせ」
「ウオリス(シンプソン夫人)、ぼくはきみが好きだ」
あるいはエジプト人民を奮起させたナセルのことば「イギリス人よ、くたばれ」
など。
-やる気なら長話はしない。
たたかうなら合言葉は1つだ。
です。
挨拶に応用
ちなみに、何かしらの会合で挨拶すると、もへちゃんはよく褒められます(^^)
上手な挨拶をするコツの1つは
・挨拶は短いほうが喜ばれる
です(^^)
400字で約1分、もへちゃんの挨拶の目安です。
もちろん「短いだけ」ではアウトですが(笑)
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