2020/11/26
はじめに
前回、3日坊主を目指し、達成したら5日坊主をめざし、
5日坊主を達成したら1週間坊主を、めざす。
それを繰り返して、10日坊主、1ヶ月坊主、半年坊主、1年坊主、10年坊主、生涯坊主をめざすってことを書きました。
前回のブログは、「生活ノート(連絡帳)提出し続けるというとりくみで、3日坊主を超えた」って話だったのですが、生活ノート提出だけではなく「毎日1時間勉強」で3日坊主超え、5日坊主、1週間坊主、10日坊主、ついには1ヶ月坊主を超えたって子も現れ始めました。
生活ノート提出というちっぽけなとりくみですが、その成功体験がその子のセルフイメージを高め、他のとりくみにプラスに働く…もへちゃんはそう信じています。
だからこそ、生活ノートを提出したくなるような、担任からの赤ペンの返事は重要なのです。
1987年11月9日発行の学級通信「道のべ No.60」は、「生活ノート(連絡帳)に書き込んだ、もへちゃんからの返事集」です。
さてさて、本当にもへちゃんは、安易に「がんばれ」と書いていないのでしょうか?
教室詞集
最近の生活ノートに、僕が書き込んだ返事です。
たりないことがある。
君がやる気を出さないことにははじまらないが、それでも一言、いっておきたくなる。
あの犬たちも人間の犠牲者なのだろうか。
でも僕は、ずっと面倒をみてやれないから、一時的に面倒をみることはしない。
かわいそうとは思うけど、自分の都合のいいときだけかわいがるのは嫌だから。
けっこう声が出てたね。
音楽の時間、パート別でしっかりがんばることが「みんな」の時にいきるのだ。
くやしさをバネにジャンプしよう。
まちがえた問題を2度と間違えないようにとりくもう。
いつでもおいで。
人の身になって考えるってことは「本当のかしこさ」の1つなんだ。
今度、そんな話をしようかな。
生活ノートに書いたからには忘れないかもね。
せっかくのパズル作り、できずにくやしかったろう。
でもノートが無ければ忘れるのです。
あきらめないことの大切さを見せつけられた。
基礎的な力があるならば、いつだって逆転可能なんだ。
2年生の勉強というのは、基礎的なものなんだろうね。
がんばったり、生活ノートを連続で出したりすることは「喜び」になるんだね。
これはすごい発見だ!
水滴が石に穴をあけるように、毎日の努力こそ大切なのです。
テスト勉強とはそうあるべきなのでしょうね。
◯◯さんは残念でした。
でも77人が◯◯を選んでくれた。
このことを忘れてはならんぞ。
その心が歌をよりいっそう素晴らしくする。
音を楽しむと書いて「音楽」だものね。
どんな技術よりもその心の方が大切なのです。
そのとおりです。
そして実行して、それを君が知った時、本当のすばらしさを知ることができる。
やったものだけが、わかるのです。
やったものだけしか、わからないのです。
おわりに
安易な「がんばろう」という返事はありませんでした。
ホッ(^^)
通信は、質より量!?
当時書いていたのはB4版で手書きの通信でした。
手書きだと、これだけの分量でも8割方埋まります。
それにしても、こんな通信(赤ペンの返事を数人分並べただけの通信)を書いていたとは、自分でもびっくりです。
「こんなのなら私でも書ける」と思った先生方(このブログを読みに来てる先生の中で)も多いのではないでしょうか?
もへちゃんはそれでいいと思います。
もへちゃん自身の経験では、たくさん通信を書けた年のクラスは、とてもドラマティックで、仲間同士がつながりあうクラスになったからです。
通信に関しては「質より量」
ともへちゃんは思っています(^^)
綴るということ
ちなみに、もう33年も前の通信ですので、どんな日記に対する返事なのか、ほぼ憶えていません。
それでも、文面からなんとなく思い出したりします。
「 綴る(文字に残す)こと」=「忘れていることを思い出すタイムカプセル」なんだなぁとつくづく思います。
教室詞集
今回の通信の題名「教室詞集」は、むのたけじさんの「詞集 たいまつ」にインスパイアされたものです。
※インスパイア…尊敬する作品に影響を受けて同じテーマの作品を作る
もへちゃんは、わが子が小学校の先生になった時、お祝いに「詞集 たいまつ Ⅰ~Ⅲ」をプレゼントしました。
先生だったら、ぜひ読んで欲しい本だと思っているからです。
Amazon の「詞集 たいまつ」を売ってるサイトにはこんな書評がありました。
ぼくはむのたけじがすきだ。
ジャーナリストとして戦争報道に関してけじめをつけた男。
中国にいき、言葉は通じねど心は通じると人を信頼した男。
敗戦後、朝日新聞を責任とって退社。
名古屋の地方新聞に関与。
そして故郷、秋田県横手にもどりて農民にむけた新聞「たいまつ」を出し続けた。
記者、活版印刷、セールスマンを自分でやりとおした。
妻も子どもたちも協力させた。
かれのだした「たいまつ」にはかれの一言がのっている。
それがまとまり、三省堂新書の第一巻、「詞集たいまつ」として出版された。
薄い新書版、この書にであい感動し自分の人生を狂わした若者は多かった。
一言一言が人生の指針であった。
(中略)
言葉にこれほどこだわり責任をとる人物に出会えてぼくは幸せであった。
生き方のスタイルを変えて平然として生きている者を軽蔑します。
もへちゃんも、この方に同感です(^^)
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