2020/08/19
はじめに

本来であれば、長い休みである夏休みが終わった際「何を学んだか?」を子どもに聞いたりします。
もちろん、子どもに求める前に、まず自分が学んだことを学級通信等で知らせます。
すると、わざわざ原稿用紙に書かせたり、レポートさせずとも、班ノートが定着してるクラスなら、自分の番が回ってきた時に、たっぷり書いてくる子が出てきます。
けれど今年(2020年)の夏休みは、新型コロナウイルス感染症の影響でとても短かった上に、県外に出ることも、各地で行われた平和祈念式典等に参加することもできなかったことでしょう。
それでも、先生の側から発信することは重要だと思います。
例えば
例えば、テレビであった映画「ひめゆりの塔」のことを書いてもいいと思います。
原爆犠牲者慰霊記念式典での市長さんの挨拶「平和宣言」をネットで検索して、それに対してコメントするのもいいと思います。
例として挙げるものが反戦平和のことばかりなのは「8月は、反戦平和の節目の月だ」ともへちゃんは思っているからです。
今回は、昨年(2019年)8月末に発行するつもりで書いていたけれど、タイミングを逸して発行せずじまいに終わった反戦平和の通信を紹介します。
「被爆者 歌う会 ひまわり」と「ONE PIECE ルンバー海賊団 命の唄」
今年(2019年)の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典は、被爆者だけで構成されている合唱団「被爆者 歌う会 ひまわり」による合唱「もう二度と」で始まりました。
一番若い方で74歳(2019年現在)だそうです。

暑い暑い中、リハーサルや本番で、直射日光の下、真剣に歌われる姿を見ながら心配になりました。
私の父が79歳で亡くなったから余計にそう思ったのかもしれません。
被爆者の平均年齢が82歳を超えたと昨日、県知事さんが言われていました。
この合唱団もいずれ1人欠け、2人欠けていくと予想されます。

寂しいし、そうならないでほしいけど、きっとそうなっていくんだろうなぁ。
ふと漫画ONE PIECEの「命の唄」(50巻488話 集英社刊)を思い出しました。
ONE PIECE「命の唄」
ブルック率いるルンバー海賊団(歌の大好きな者が集まっている海賊団)が敵と戦い、みんな瀕死の重傷を負いました。
しかも矢には毒が塗ってあることがわかりました。
海賊なのでいつでも死ぬ覚悟はあったのですが、遠くの海に残してきた仲間のことが気がかりで、最後に合唱して、録音したものを、残してきた仲間に届けようということになります。


やがて、1人また1人と力尽きて倒れていく仲間たち
歌声はどんどん少なくなり

どうしました?…
これじゃ四重奏(カルテット)…

三重奏(トリオ)

二重奏(デュエット)

独奏(ソロ)

何です…
伴奏だけ残して…

被爆者 歌う会 ひまわり「もう2度と」
被爆者 歌う会 ひまわりが歌った「もう2度と」には次のような歌詞がありました。
覚えていますか ヒロシマ・ナガサキ
いのちも愛も燃え尽きたことを
もう二度と作らないで わたしたち被爆者を
あの忌まわしい日を繰り返さないで
合唱曲「もう2度と」より引用
被爆者の方の平均年齢は82歳を超えたそうです。
あと20年すれば、被爆者の方はほとんどいらっしゃらなくなるでしょう。
2019年 長崎平和宣言
(2019年)の長崎原爆犠牲者慰霊祈念式典で、長崎市長の田上さんの長崎平和宣言の中に次のような一節がありました。
世界の市民社会の皆さんに呼びかけます。
戦争や被爆体験を語り継ぎましょう。
戦争が何をもたらしたのかを知ることは、平和をつくる大切な第一歩です。
(中略)
人の痛みがわかることの大切さを子どもたちに伝え続けましょう。
それは子どもたちの心に平和の種を植えることになります。
平和のためにできることはたくさんあります。
あきらめずに、そして無関心にならずに、地道に「平和の文化」を育て続けましょう。
そして、核兵器はいらない、と声を上げましょう。
それは、小さな私たち一人ひとりにできる大きな役割だと思います。
2019年 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典 長崎平和宣言より引用

被爆者 歌う会 ひまわりの方たちの思いや、戦争体験者や被爆者の方の体験を語り継ぎ、地道に「平和の文化」を育て上げていくのは今なんだなと改めて決意しました。
おわりに

2020年の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典について、朝日新聞デジタルによると
式典は例年、被爆者らでつくる「被爆者歌う会ひまわり」の合唱で幕を開けたが、今年は、感染の危険性の高い高齢の団員への配慮などから取りやめる。
団員の田川代枝子さん(86)は「『節目の今年は絶対歌いたい』と思っていたので本当に残念。
私より高齢で、杖をつきながら練習に来る人もいる。
来年はどれだけの人が歌えるんだろう」とため息をついた。
朝日新聞デジタル 2020年5月29日 記事より引用
とありました。
2004年に発足した「ひまわり」、55人いた会員は2019年には25人。
「ひまわり」の歌声こそ「命の唄」なのです。
朗読劇「1945」、寸劇+朗読劇「母と子の写真集」シナリオ
ナガサキ原爆のことを扱ったもへちゃんの実践に
- 朗読劇「1945」
- 寸劇+朗読劇「母と子の写真集」
があります。
これらは、AmazonのKindleで出版しています。
Kindleとは、スマホやタブレット、パソコンで読める電子出版です。
そうそう、Amazonプライム会員の方は、月1冊まで無料でよめるらしいです。
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