2021/04/20
はじめに

もへちゃんは、中学校の先生をしてました。
中学校の3年間というのは、第2次性徴の時期でもあり、子ども時代から青年時代へと移行する時期です。
3年間で30cm、身長が伸びたって子もいました。
そんな成長期だからこそ…
成長期の子たちへのメッセージを書いた通信「3年7組学級記録 No.14」(2010年4月24日発行)を紹介します。
成長期
記録11
今日は、班ノートを忘れてしまいました…
まことに申し訳ありませんm(_ _)m
とても反省をしています。
今度忘れたときは、僕を罰してもいいです。
ところで、今日は50m走がありました。
僕は7秒28でした(^^)
2年の時より0.5秒も早くなった!
みんなは何秒やった~?
7組の男子は、みんな足が速いから、運動会の学年種目がリレーやったら、絶対1位とれるよ(^o^)
運動会は、絶対優勝するぞ~
班ノートのRさんの記録より引用
1年で0.5秒速くなるすごさ
1年間で0.5秒も速くなる…
すごい成長だ。
このペースで、10年成長し続けたとしたら、24歳時の記録は50mを2秒28!!!
世界最速の男 ウサイン・ボルトでさえ、そんな記録は不可能だ。

「今」はすごい時期
君たちは今、成長期真っ只中。
身長・体重はもちろん、運動能力もすさまじいスピードで成長している。
けれども、運動能力は、努力することなしに成長することはない。
自分の中に眠っている能力を引き出そうと、努力し続けた者が、驚異的な成長を我がものにできる。

そうだ、1日1日が大切なんだ
- ダラダラ過ごす
- ゴロゴロ過ごす
- TVゲームを1日中する
- AEONとかでボーッと過ごす
- …
確かに、そういうことって楽しい。
けれど、成長期の今を、そんなふうに過ごすのは、とてもとてももったいないことだ。
「1年で0.5秒、50m走のタイムが縮まる」
そんな驚異的な成長は、残念ながら10年も続かない。
たぶん、ここ3~4年で、その爆発的な成長期は終わりを告げる。
だからこそ、この3~4年、「楽」に逃げ込むのでなく、自分の限界に挑戦し続けてほしい。
脳も肉体の一部だから
脳みそも肉体の一部であるから、成長期の影響をビシビシ受けている。
今までできなかったことが、できるようになっていく。
「今」は、そんな時期だ。
もちろん、脳も身体と一緒で、努力することで眠っている実力を引き出せるようになる。

身体よりも、脳の方が、眠っている実力の量は多い
って、僕は感じている。
僕自身の体験や、今までのもへちゃん学級の人たちの頑張りから、そう思う。

今までわからなかった勉強が、マジにわかるようになっていったもの!

ただし、そのために必死に勉強をした。
運動も勉強も、自分の限界を突破するつもりでとりくんだ時、爆発的な成長を手にすることができるんだ。
おわりに

「班ノートのとりくみ」を軌道に乗せるコツ
この通信の冒頭の「記録11」の中に
今日は、班ノートを忘れてしまいました…
まことに申し訳ありませんm(_ _)m
と書かれているのは、新年度がスタートして、まだ2週間ほどでしたが、「班ノートのとりくみ」が軌道に乗っていた証しです。
班ノートのとりくみは、ただ座って待っていても軌道に乗ったりはしません。

ならばどうするか?
もへちゃんは、子どもが素敵な記録を書いてきた…その時に、学級通信に載せてました。
このことは、すでにこのブログで紹介しています。
こちら ↓ です。
エンパワーメント
もへちゃんは、勉強面での学力や、部活動等の技術力なんかの「力」をupさせることを「実力をつける」ではなく、「実力を引き出す」と表現することが多いです。
それは人権教育で出会った「エンパワーメント」という言葉に影響を受けています。
エンパワーメント…自分の中に眠っている力を引き出すこと
「エンパワーメント」についても、このブログで「力を引き出す」シリーズとして書いています。
興味があれば、チェックしてみてくださいm(_ _)m
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