2021/04/21
はじめに
もへちゃんが『学び合い』の考え方に出会ったのは、2010年です。
その年の夏休み中にあった、市の人権教育の職員研修会は、福岡の先生だったらよく知っている、ひとり芝居で有名な福永宅司さんが講師でした。
福永さんは講演の中で
以前、同僚だった仲間が、二重カギ括弧の学び合いというのを始めたのですが、これがいいんです。
「誰1人見捨てない」授業なんです。
上越教育大学の西川 純さんって方が提唱者です。
と話されました。
興味を持ったもへちゃんは、同じく興味をもった若い先生2人とともに、インターネットで「学び合い 西川純」を検索しました。
もへちゃんは、シンガーソングライターの「柴田 淳」さんが好きなので、「純」という名前から、かわいい女性を勝手に想像してましたが…
想像とは全く違い、ごつい男性だった西川 純さんでしたが(^^;)、『学び合い』の考え方には、グイグイ引き込まれました。
今回、紹介する通信は、『学び合い』の考え方に出会う前に実践していた「学びの風土づくり」について、もへちゃん組の子どもたちに書いた通信「道のべ No.3」(1989年4月10日4発行)です。
2の3を輝かせたい!
すてきなクラス、輝くクラスをみんなで作るためには「学びの風土づくり」が重要です。
「学びの風土」というのは、39人みんなが「学校での生活が楽しい」、「勉強するのがうれしい」と心から思えるようなムードになっていくことです。
ならば、どうすればいいのか!?
それは、毎日毎日の生活の中からだけ育つのです。
ある話を聞いたことによってパッとできたり、なんとなく自然にできたりするものではないのです。
毎日毎日の生活で「みんなで力を合わせる」場面が多くなればなるほど『学びの風土』は育っていくのです。
みんなで力を合わせる毎日毎日の生活の上にこそ『学びの風土』は成り立つのです。
「みんなで力を合わせる生活」という土台の上にしか築けないのです。
学びの風土づくりのためにやり抜く3つのこと
そこで
僕は、『学びの風土づくり』のために次の3つのことをやり抜こうと考えています。
①班活動を活発にします
ただ、そうじ割だけの班、朝の会・帰りの会の時に形ばかりの反省をするためだけの班ではなく、6~7人という小さな集団の中で、まず「学びの風土づくり」をすすめます。
「班は家族だ!」という考えのもと、生活のいろんな場面を、班で考え行動できるようにします。
②学級通信「道のべ」をできる限り発行します
学級や学校、そして社会のできごと等のうち、共通の学習材料になることを記事にします。
2の3の歴史を残し、その歴史からも学びます。
また、学級と家庭とのパイプとなり、家の人の思いからも学びます。
③まもなく「生活と学習の記録(連絡帳)」にとりくみます。
1人ひとりに、「今日の自分のこと」「今日の学級のこと」を考える場面を持ってもらいます。
このことは、とりくみを始めたときにくわしく書きます。
学びの風土づくり スタート!
2の3を輝かせるには、まわりの全ての人の協力が必要なのです。
家族はもちろん、学級の1人ひとり、教師、地域の人たちの全てです。
みんながんばろう!
そして、ご協力お願いします。
おわりに
「学びの風土づくり」と『学び合い』
「学びの風土づくり」とは、人権教育でよく使われる言葉です。
両方ともとりくんだもへちゃんが思うに、『学び合い』の考え方と、人権教育の「学びの風土づくり」の考え方は、とても親和性が高いと思います。
『学び合い』の考え方による授業だと、教科の授業そのもので、「みんなで力を合わせる」ことができます。
そして、学校生活の中で最も時間が多いのは、教科の授業なのです!!
もともと、「学びの風土づくり」を志向していたもへちゃんが、さらに『学び合い』の考え方に出会えたのは、とてもラッキーでした(^^)
西川純先生との出会いの結果、書いた本
可憐な柴田淳さんならぬ、(ゴツい)西川純さんに出会えたことも、もへちゃんにとって、とてもラッキーでした。
おかげで2冊、本も書きました。
もちろん、両方とも『学び合い』の考え方を基盤にした本です。
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