修学旅行で船沈没→教科書無償につながった紫雲丸事件知ってますか

2020/11/24

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 前回、前々回のブログで学級目標「明日の自分にまかせるな」について書きました。

 その中で「3日坊主、5日坊主、1週間坊主、10日坊主、1ヶ月坊主、1年坊主、10年坊主、生涯坊主」というキーワードがあり、今回のブログで解説すると予告してました。

 しかし、前回のブログを書いた後、先輩のFacebookに「修学旅行の子どもたちが乗る海上タクシーが事故を起こしたそうだ」で始まる記事があるのに気づきました。

 さらにその先輩は、続けて「紫雲丸事件」について書かれてました。

 そこでその夜、医者から、社会復帰のトレーニングとして、書くように指導されてる「ニュース等の感想日記」に「修学旅行生の船の事故と教科書無償運動」のことを書きました。

 また、同じ日、(どの記事が表示されたかを見ることができるのですが)教科書無償の記事 ↓ を読んでくださっている方が数人いらっしゃいました。

 そこで、予告とは違うのですが、今回は「修学旅行生の船の事故と教科書無償運動」についてもへちゃんが書いた「ニュース等の感想日記」(2020年11月20日分)を紹介します。

修学旅行生の船の事故と教科書無償運動

修学旅行生を乗せたクルーズ船沈没

 昨日(2020年11月19日)、香川県坂出市沖で修学旅行中の小学生を乗せた船が沈没しました。

 原因は、航路を十分に調査しないで船を運航して、浅瀬に乗り揚げたそうです。

 小学生は、この船に52人乗っており、子どもたちは、救命胴衣を着て海に飛び込んだり、船底の上に乗ったりして救助を待ったそうです。

 子ども2人とバスガイドさんが病院に運ばれたそうですが、命に別状はないとのこと。

もへちゃん
もへちゃん

安心しました

紫雲丸

 このニュースを知って、1955年5月11日に起きた紫雲丸事件のことを思い出しました。

 高松を出航した紫雲丸が、濃い霧のため高松市女木島付近で、別の連絡船と衝突し、わずか4分で沈没しました。

沈没した紫雲丸 Wikipediaより引用

 この事件では、168人の乗客が亡くなりました。

 沈没した紫雲丸には、京都や奈良方面へ向かう高知県の中学校の生徒117人が修学旅行のため乗っていました。

 28人の中学生が亡くなりました。

 そのうち、16人が被差別部落の子どもたちでした。

被差別部落の子どもが亡くなった割合が多い理由

 被差別部落の親たちは、貧しさの中でも、わが子のために、借金して修学旅行に参加させてました。

 カバンなども親戚や知りあいから借り、

絶対なくしたらいかんぜよ

と言って聞かせました。

 衝突事故が起こった時、

甲板から船室へカバンなどを取りに戻ったため、犠牲が多かったのではないか

と助かった子は証言しました。

  • 義務教育最後の、友達との思い出を作らせてやりたいと修学旅行へ参加させたおうちの人の願いや思い
  • 借りた物を返さなければならないと思った子どもたちの心

 子を思う優しい心と、借りたものを返さなきゃと思った子どもの優しい心が、犠牲を大きくしたのです。

 5年後、紫雲丸事件で子どもを失った悲しみは、「差別による貧しさ」が原因だと気づいた被差別部落の母親たちが立ち上がりました。

 差別と貧しさからの抜け出すために、子どもたちに満足な教育を受けさせてやりたい

 そのために教科書無償運動にとりくみ始めたのです。

 この運動は「すべての子どもたちに学ぶ権利を」という運動として全国に広がり、その結果、日本国中の義務教育をうける子どもたちすべての教科書が無償になりました。

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 1955年はもへちゃんはまだ生まれてません。

 なので文中の「思い出しました」という表記はまちがいかもしれませんm(_ _)m

 ただ、もへちゃんは「教科書無償の地」を訪れた際、当時のことを知っている方からお話をきかせてもらったことがあります。

 そのときの話を元に、人権学習で「教科書無償」の授業をする際の朗読劇「◯◯◯◯」のシナリオを書き上げました。

 なぜ劇の題名が「◯◯◯◯」なのかと言うと、朗読劇を見た後で、子どもたちがふさわしい題名を考えるってねらいだったからです。

参考リンク先

 教科書無償運動の朗読劇「◯◯◯◯」について知りたい方は、以下のページをご覧下さいm(_ _)m

教科書配布…ただ配るだけでなく、子どもの人権感覚を深める方法があります(^^)

教科書配布、ただ配るだけでなく②…教科書無償運動に思いをはせよう

あいうえおの人権教育教材・朗読劇シナリオ(教科書無償運動)

教科書無償運動を学ぶ…朗読劇シナリオ後編(紫雲丸事件〜奨学金制度改善)

朗読劇「〇〇〇〇」(教科書無償運動)のまとめ

朗読劇「◯◯◯◯」シナリオ

 また、朗読劇「◯◯◯◯」の完全版のシナリオは、Kindleキンドルで250円で販売してもらっています。

 Kindleとは、スマホ、タブレット、パソコン等で読むことができる電子書籍です。

 また、もへちゃんも会員ですが、Amazonプライム会員の方は、月1冊無料で読めるそうです。

 よろしくお願いしますm(_ _)m

次回予告

 次回こそ、「3日坊主、5日坊主、1週間坊主、10日坊主、1ヶ月坊主、1年坊主、10年坊主、生涯坊主」について書いた学級通信を紹介しますm(_ _)m

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