2020/11/20
はじめに

もへちゃんは、学級担任をした時は「3日坊主」を奨励します。
辞書で調べると
3日坊主
あきっぽくて何をしても長続きしないこと。
また、そのような人のことをあざけていうことば。
goo辞書より引用

なのに、奨励するなんて!?
なぜ「3日坊主」を奨励するのかについて書いた学級通信「道のべ No.18」(1989年5月12日発行)を紹介します。
3日坊主をこえた日 1989.5.12
人間、誰しも最初は3日坊主
25歩目
やった!
3日連続、出した。
この調子でがんばりたい。
このノートをなくさないように…
26歩目
最近、ノートが3日続けて25冊突破!
すごいなぁ
ぼくも毎日出して、2の3のためにならなくっちゃ。
「生活ノート25冊突破」が、3日坊主を超えました。
人間は元々、3日坊主。
それがスタートなのです。

努力を重ねて
- 5日坊主
- 1週間坊主
- 1ヶ月坊主
- 1年坊主
- 生涯坊主
になっていけるのです。
生活ノート提出のとりくみ
生活ノートのとりくみは、君の一冊が支えているのです。

誰かが出すだろう
と思い始めたら、すぐにくずれるとりくみなのです。
それをつづけてこられたことに、2の3の底力があるのです。
27歩目
みんな、そうじをやるようになってきた。
このまま毎日がんばりたいと思う。
生活ノートが25冊突破、3日続いてよかった。
クラスの底力が上がってきてる証拠が27歩目の記録です。
力が少しずつ現れてきたのです。
「徒党」や「群れ」では、こんな記録は書けないのです。
28歩目
私の班の生活ノートを出す人は、めちゃくちゃ少ない。
どうすれば、みんな出すんだろう。
25冊以上が3日間も続いた。
1日も集まらないと思ったのに…すごいなぁ
この28歩目の記録が出てきたこと、うれしく思います。

なぜならば、自分で、班の問題…を見つけてくれたから。
先生に言われたんじゃない。
自分で感じ取れたから。
問題がない(見つけることが出来ない)班やクラスに成長はないのです。
28歩目の記録の人の班が、どんな方法を今後とるのか。
できれば、この道のべに、喜びの記録を載せたいですね。
おわりに

生活ノートとは
生活ノート(連絡帳)を毎朝集めて、担任が4行日記に赤ペンを入れて、帰りの会で返却する…もへちゃんが勤務してきたすべての中学校でとりくんでました。
ただし、担任の書き入れる赤ペンの内容が「がんばりましょう」ばかりだと、生活ノートを提出する子が減っていきます。
ノート提出がどんどん減っていくのを子どものせいにするのか、それとも教師自身のせいにできるのか…担任としての力量upの分かれ目です。
では、どんなことを書けばいいか。
次回、もへちゃんが生活ノートや班ノートに書き込んだ内容を紹介しますね(^^)/
ちなみに、もへちゃんは、生活ノートのほかに班ノートも集めていましたので、1日1時間ほどある空き時間は、赤ペン入れに没頭してました。
生活ノート提出
今回の通信を読んでおわかりでしょうが、もへちゃんは生活ノート提出を強制することはありません。
けれど

全員提出できたらいいね~

全員提出が連続で続くといいね~

全員提出が◯日続いとるね~
と評価し続けます。
全員提出が、3日坊主で終わったとしたら、

次は5日坊主、目指そうぜ。
3日坊主できたんだから、5日坊主はきっとできる!
と励まします。
「全員提出」ではなく「25人提出」のわけ
今回紹介した1989年のもへちゃん組の生徒は39人でした。
この通信を発行したのは5月12日。
年度当初ということもあり、生活ノート全員提出というムードはできあがってなかったので、「25人提出」を評価してたわけです。
そして「25人提出」が3日連続で突破したことを

3日坊主超えたね(^^)
と評価したわけです。
「まだ全員提出できない」と嘆くよりも「25人提出、3日連続したね~」と喜びあう…
このやり方だと、提出してない子が、出してないことに対して周りから冷ややかな視線を浴びせられることもありません。
そして、そんな子が出すと周りの子が喜びます。
少しずつ、生活ノートを出したくなればいいのです(^^)
もちろん、もへちゃんは「全員提出」を虎視眈々と待っています。
クラス全員が生活ノート提出したら、その日に

やったぞ!全員提出!!
と子どもとともに喜びあうわけです。
「徒党」や「群れ」
文中に
「徒党」や「群れ」では、こんな記録は書けないのです。
とあります。
もへちゃんは、集団の質として「集団・徒党・群れ」の3パターンがあると思っています。
このことは、すでに記事にしてますので、興味のある方は以下をご覧下さい。
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