アマラとカマラの授業から1年…人間は変わることができる!

2021/06/10

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

授業「人間について」

 林竹二さんの授業「人間について」は、狼に育てられた少女アマラとカマラを保護したシング牧師の記録を元にした授業です。

 このブログでは、過去3回書きました。

 1920年10月17日にシロアリ塚でオオカミと暮らしている2人の少女を発見、保護した。

 シングは2人を連れて10月28日にゴダムリ村を去り、11月4日にミドナプールにある自分の孤児院に到着、以後はそこで保護した。

 発見当時の年齢は不明だが、シング牧師は年少の子が約1歳6ヶ月、年長の子が8歳と推定している。

 11月24日、年長の子を「カマラ」、年少の子を「アマラ」と名づける。

 カマラは「桃色のハス」、アマラは「明るい黄色の花」を意味する。

 アマラとカマラはともにオオカミのような振る舞いを示した。

 ひざや腰の関節はかたく、立ち上がったり歩いたりすることはできず、四つ足で移動した。

 食事は生肉と牛乳を好み、食べるときは手を使わず地面に置かれた皿に顔を近づけてなめるようにして口に入れた。

 聴覚、嗅覚は鋭く、70m離れたところで捨てられた鳥の内蔵を察知し、その方向に四つ足で走っていった。

 目は暗闇でぎらぎらと光り、暗くても目が利くが、そのかわり日中は物がよく見えていないようだった。

 また、暑さや寒さにもほとんど反応しなかった。

 真夜中に遠吠えのような声をたてる以外は音声を発しなかった。

 シング牧師は、彼女らを人間社会に融和させようと試みた。

アマラとカマラ Wikipediaより引用

 この後、アマラが亡くなったのですが、その時カマラは涙を流しました。

 もへちゃんは、この時こそ、カマラが「けもの」から「人間」になった瞬間だと思っています。

 アマラを亡くした悲しみが癒えると、カマラは2足歩行の練習を始めたり、言葉を話せるようになっていきました。

人間は変わることができる

 もへちゃんは、先生時代、何度かこの授業にとりくんだことがありました。

 授業「人間について」で一番伝えたいことは

人間は変わることができる

です。

 今回は、授業「人間について」を受けた1年後に発行した通信「道のべ No.8」(1990年5月19日発行)を紹介します。

けものから人間へ

ある時は

11歩目

 昨日から授業が始まった。

 2年の時とはちがうので、ノートを買った。

 あとはノートをとって、まじめに勉強したいです。

12歩目

 昨日、数学の授業があった。

 そして僕は、クラスのみんなが授業に参加して、授業を受けているのが、とても印象に残った。

 とてもすばらしいことだと思う。

13歩目

 昨日、理科が自習でした。

 みんながんばってました。

 授業中もこうなりたいです。

そしてある時は

14歩目

 昨日、英語の先生に怒られて、先生は「放浪の旅に出ようかな」と言ってました。

 のびのびしすぎてると思うけど、あんなに言われると悲しかったので、先生に申し訳ないと思った。

15歩目

 昨日言ってたけど、3の6ははっきり言ってうるさいと思う。

 このままでは、本当にダメだと思う。

 これは、早くなおしたいです。

人間は変わることができる

 人間は、いろんな面を持っている。

 だから、ある時はしっかりしてるし、ある時はだらくさになる。

  • 学ぼうと強い願いを持つ時
  • 油断してしまう時

からみ合いながら、3の6の学びのムードが作られていく。

 人間は、学ぶことによって人間になれる。

 やろうと思えば、いろんなことができるようになる。

もへちゃん
もへちゃん

 ただしそれは、「やろうと思えば」の話なんだ。

  カマラが「人間」を学び始めてからは、どんどん狼の習慣を捨てて人間になっていった。

もへちゃん
もへちゃん

 「変わろう」と思う時、やれるのが人間なんだ。

16歩目

 昨日は、このままだといけないと思いました。

 変身しよう…。

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 もへちゃんが授業「人間について」にとりくんだ際、参考にしたのは

  1. 野生児の記録 1 狼に育てられた子(J.A.L.シング著 中野善達・清水知子 翻訳、福村出版刊)
  2. 授業 人間について(林竹二著、国土社刊)

の2冊の本です。

 林竹二さんは教育哲学者ですが、全国各地の小学校に出向き、対話的な授業実践にとりくまれました。

 「授業・人間について」は、もへちゃんは本を読みましたが、映像にもなっているそうです。

 YouTubeで授業の冒頭だけを見ることができました。

授業「人間について」に対する批判

 もへちゃんが若い頃は、真実として信じられていた「シング牧師によるアマラとカマラの養育記録」ですが、近年、その真偽が疑われています。

 たしかに授業計画する際に「目は暗闇でぎらぎらと光り…」の部分は、もへちゃんもひっかかりました。

 しかし、「人間は変わることができる」というメッセージは、今を生きる子どもたちに、ぜひとも伝えてもらいたいキーワードです。

 授業「人間について」に変わる実践を期待します。

 

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