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「清掃」へのこだわり…再び、いや三度登場? 詩「便所掃除」

2021/06/08

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 もへちゃんは、先生時代、「清掃」にこだわりを持ってました。

 「清掃」と「掃除」という言葉へのこだわりは年を取ってからでしたが、「清掃活動=労働」というこだわりは、かなり若い頃から持ってました。

 なので、かなり年をとった(笑)もへちゃん組の子でも

 そうそう、もへちゃん組の掃除は大変やったぁ

という感想を持っているかと思います。

 今回は、その「大変さ」が少しだけ伝わる通信「学級記録 No.22」(1994年6月16日発行)を紹介します。

そうじについて

 昨日の帰りの会で、YMさんが問題提起をしてくれた。

 今度のそうじの分担で、同じ所をしなくちゃいけない人がいます。

 うちのそうじは1ヶ月交替だし、やる気がなかったら、つらい1ヶ月になってしまう。

もへちゃん
もへちゃん

 大切なのはやる気なのだ!

 そこで、僕と整美委員とで話し合った結果、次のような提案をしたらどうだろうと考えた。

提案

  1. そうじ場所の決定は、アンケートをとり、できるだけ希望の場所にする(第3希望までアンケートはとる)
  2. 1ヶ月間やって、やる気を感じない人、きれいにできない人は、別の場所にトレー移す移す)

※ その判断は整美委員の意見と、チェック表を参考にして、僕が最終的に決める。

 ちょっと過激な提案だ。

 だって、そうじのやる気がない人は、トレードに出されるのだから…

 こんな考えを僕が持っているのは、次の詩を知っているからだ。

便所掃除 濱口 國雄

詩が詠まれた当時はこんな便所…汲み取り式便所 千夜さんによる写真ACからの写真

便所掃除

          濱口 國雄

扉をあけます

頭のしんまでくさくなります

まともに見ることが出来ません

神経までしびれる悲しいよごしかたです

澄んだ夜明けの空気もくさくします

掃除がいっペんにいやになります

むかつくようなババくそがかけてあります

どうして落着いてしてくれないのでしょう

けつの穴でも曲がっているのでしょう

それともよっぽどあわてたのでしょう

おこったところで美しくなりません

美しくするのが僕らの務めです

美しい世の中も こんなところから出発するのでしょう

 

くちびるをみしめ 戸のさんに足をかけます

静かに水を流します

ババ糞に おそるおそるほうきをあてます

ポトン ポトン 便壷べんつぼに落ちます

ガス弾が 鼻の頭で破裂したほど 苦しい空気が発散します

心臓 爪の先までくさくします

落とすたびに糞がはね上がって弱ります

かわいた糞はなかなかとれません

たわしに砂をつけます

手を突き入れて磨きます

汚水が顔にかかります

くちびるにもつきます

そんな事にかまっていられません

ゴリゴリ美しくするのが目的です

その手でエロ文 ぬりつけた糞も落とします

大きな性器も落します

 

朝風が壺から顔をなぜ上げます

心も糞になれて来ます

水を流します

心にしみたくさみを流すほど 流します

雑巾ぞうきんでふきます

キンカクシのうらまで丁寧にふきます

社会悪をふきとる思いでカいっぱいふきます

もう一度水をかけます

雑巾で仕上げをいたします

クレゾール液をまきます

白い乳液から新鮮な一瞬が流れます

 

静かな うれしい気持ですわってみます

朝の光が便器に反射します

クレゾール液が 糞壷の中から七色の光で照らします

 

便所を美しくする娘は

美しい子供をうむ といった母を思い出します

僕は男です

美しい妻に会えるかも知れません

 この作者・濱口はまぐち 國雄くにおさんは、

 私はこの詩を書いてから、自分に自信がつきました。

 便所そうじだけは、世界の誰にも負けない自信がつきました。

 今でもこの自信を持ち続けています。

と書いてあった。

もへちゃん
もへちゃん

 1組のみんなが、そうなれるといいネ(^^)

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 詩「便所掃除」は、このブログでも、何度も紹介した詩です。

 寅さんの映画で、教育学者・林竹二さんを彷彿ほうふつとさせる名優・松村達雄さんが定時制高校の先生役で、詩「便所掃除」を朗読されました。

(※彷彿…見分けにくいほど、よく似ていること。ありありと見えること)

 松村達雄さんによる朗読の部分の動画は「もへちゃん先生の学級通信の資料置き場」をご覧下さいm(_ _)m

伝わらないのか…

 以前、もへちゃんが出張の日に、もへちゃん組の副任をしてくれた先生に頼んで、詩「便所掃除」の載った通信を配ってもらったことがありました。

 その先生は、いいセンスを持ってると、もへちゃんは思っていたので、次の日の朝

もへちゃん
もへちゃん

 昨日は、帰りの会、ありがとうm(_ _)m

 学級通信に載せた詩、どうやった?

と聞いてみました。

 面白い詩ですね~

 笑いました(^^)

もへちゃん
もへちゃん

 えっ?

 面白い?

 もへちゃんは、ちょっとショックでした(>_<)

 そして、その場を曖昧あいまいに笑ってごまかしました。

社会の理不尽に対して、凜として闘う姿

社会悪をふきとる思いでカいっぱいふきます

詩「便所掃除」より引用

という1文に込められた、社会に存在する理不尽なものに対して、りんとしてたたかう姿は、やはり解説しないと伝わらないのでしょうか?

 このことについて興味のある方は「林竹二さんや寅さんと「詩 便所掃除」…労働について」をクリックしてください。

トイレの神様と相通じる部分

便所を美しくする娘は

美しい子供をうむ といった母を思い出します

僕は男です

美しい妻に会えるかも知れません

詩「便所掃除」より引用

と植村花菜さんの「トイレの神様」という歌、

トイレには

それはそれはキレイな

女神様がいるんやで

おばあちゃんがくれた言葉は

今日の私を

ぺっぴんさんにしてくれてるかな

トイレの神様(作詞:植村花菜 山田ひろし、作曲:植村花菜、キングレコード)より引用)

 この2つは、相通じているってもへちゃんは思っています。

 もへちゃんは、若い頃、詩「便所掃除」に出会い、

もへちゃん
もへちゃん

 便所を美しくする娘は、

 美しい子どもをうむのか?

 まぁ、なんとなくわかるけど…

と思ってました。

 そして2010年に「トイレの神様」が大ヒットした際

もへちゃん
もへちゃん

 本当やったんや~(^o^)

と感動しました。

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