2021/12/16
はじめ

今日(2021/12/16)、森友裁判が突然の終結をむかえました。
森友裁判とは
森友裁判とは、森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に、2018年に自殺した財務省近畿財務局の元職員 赤木俊夫さんの妻 雅子さんが、国と同省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官に損害賠償を求めた訴訟です。
森友学園問題については、Wikipediaに次のように書かれています。
森友学園問題は、日本国の内閣総理大臣および財務省による汚職が疑われた事件。
2016年(平成28年)、日本の学校法人「森友学園」が同国の国有地を売却された際に、異常に優遇された価格および待遇において国家と売買取引を行った。
さらに、その取引は当時公表されなかった。
この一連の経緯を朝日新聞が報じて明らかになったものである。
このとき、森友学園は、当時内閣総理大臣であった安倍晋三の妻である安倍昭恵が「名誉校長」を務めるなど、安倍らと親密な関係にあったことから、安倍らの関与によって不正な取引が行われたという疑惑が、翌2017年(平成29年)以降に追求された。
さらに、その関与を隠蔽するために、同国の財務省が国家の公文書を改竄し、安倍らに関する記述を削除した。
改竄に関わった一人の財務省職員は自殺した。
しかし、これらの事件に対して日本の検察が捜査を行った結果、2019年(令和元年)に関係者の全員が不起訴処分とされ、裁判へ至ることなく捜査は終了となった。
Wikipediaより引用
赤木雅子さんが国と財務省の元理財局長を訴えていた裁判が、今日突然、終結したのです。
訴えられていた国側が、原告の 赤木雅子さんへの事前の通告等一切無く「認諾」という手続きを取り、賠償責任を認め裁判を終わらせたのです。
元大阪市長の橋下徹さんは、この事に対してフジテレビの「めざまし8」で

国が真実を隠したいんでしょう。
こんなにひどい政府なのかと嫌気がさす。
とコメントされました。
大人だから、政治家だから、「人として素晴らしい」とは言えないこの世界
大人だから、政治家だから、「人として素晴らしい」とは言えないこの世界。
それでも、「ステキな大人 も いる」ってことを伝えたくって書いた通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.141」(2019年1月15日発行)を紹介します。
スッキリ
昨年末、南青山児童相談所(東京都港区)建設のニュースが、テレビであっていました。
児童相談所とは全国で200カ所以上ある施設だし、「児童相談所が建設される」なんてことは、本来、ニュースになるほどの話題ではありません。

ではなぜ「南青山に児童相談所ができること」が、全国版のニュースになったのでしょうか?
公的な施設が建設される場合、反対する住民がいるのはよくあることです。
例えば、沖縄県では県民の多くの人が基地建設に反対し、国と対話を求めています。
座り込み運動等も起こっています。
推進派と反対派、両者ともに言い分があり、しっかり話し合って折り合いをつけていくことはとても大切な事です。
さて、南青山児童相談所建設についても、賛成派、反対派の人がいるのですが、ニュースでとりあげられた反対派の人の意見は、次のようなものが多かったです。

南青山は、自分でしっかりお金を稼いで住むべき土地でもあると思いますし…


A小学校という意識の高い公立小学校に入ろうと決めて、億を超える投資をしてこちらに土地を買って、家を南青山に建てました。


A小学校の方は皆さん、子どもの習い事・塾…たくさんしていてレベルも高いです。
もしその(児童相談所などの)子どもたちがお金がギリギリで、A小学校にいらっしゃるってなった時にはとてもついてこられないし、とてもつらい思いをされるんではないかな、ちょっとかわいそうではないかな、というふうに思います。

あなたは、この意見を読んで、違和感を持てたでしょうか?
私は、この意見をニュースで聞いた瞬間、以前読んだ漫画ONE PIECEの次のような会話を思い出しました。
ONE PIECE 第587話「おれは、逃げない」




反対派の言葉が、漫画の中の人を見下した貴族たち差別者の会話とそっくりだ(>_<)
と私は思いました。
差別と偏見に満ちた言葉だらけ
反対派の人の意見が、差別と偏見に満ちた言葉だらけで、マスコミも「これはあんまりだ」と感じ、全国版のニュースとしてとりあげたようです。
ネットでこの記事をいろいろみていたら、スッキリ(テレビの情報番組)の司会をしてる加藤浩次さんの言葉が、とてもスッキリしました。
紹介します。
「スッキリ」(日本テレビ)より
反対派の1人が

いい服を着ている私たちを見て、児童相談所の子どもは不幸に思うのではないか。
と発言したことに反論して、

幸せの価値観は(人それぞれ)全然違う。
いい服を着て、いいところに住んでるのが幸せと思っていること自体が浅ましいし、恥ずかしい。


ニュースでは、反対派の人たちの顔はぼかして見えないようにしていましたが、差別者の顔は、ONE PIECEに描かれたように醜い表情だったに違いありません。
おわりに

「差別はなくなった」という方がいます。
そりゃあ、昔みたいな露骨な差別はほとんど見なくなりました。
けれど、自分自身の利害関係が生じる場面で、未だに存在します。
また、匿名性の陰に隠れてインターネットの世界では、昔以上の差別が存在します。
さらに、権力を握っている方、言わばリーダーと呼ばれる人々の言動で、耳を疑うことが続いています。
リライト記事
もへちゃんは以前、はてなブログで「もへちゃん先生の学級通信」を書いてました。
今回の通信は、2019年9月に、はてなブログで紹介したことがあります。
はてなブログで一度書いた記事をwordpressで再度書き直した…だからリライト記事(書き直した記事)なのです。
さて、今回の本ブログの「はじめに」では、「森友裁判を認諾した国」という「人として素晴らしいとは言えない例」を挙げました。
2019年のはてなブログ版では次の2例を挙げてたので、紹介しておきます。
みやま市の松嶋盛人市長による差別文書
もへちゃんの住む町の近くにあるみやま市の 市長だった松嶋盛人という方が、2019年8月、「人間の徳」と題して
「無頼漢の家計、怠け者、病人」
「先祖の悪行は子孫の精神・身体障害、犯罪者の有無などに影響する」
とする文書を作成し、職員研修で配布しました。
科学的根拠もなく、偏見に充ち満ちた差別そのものです。
しかも元校長とか…。

ため息が出ます(T_T)
原田義昭 元環境大臣兼原子力防災担当大臣の本音?
2019年9月に、もへちゃんの住む町の近くから出ていた原田義昭 元環境大臣兼原子力防災担当大臣が

福島第一原発からの汚染水について、海に放出して希釈するしかない。
と発言しました。
本当は手の打ちようのない大災害を、ごまかして、ごまかして、ごまかし続けてきたけど、内閣改造があって退任するから、最後に本音を漏らしたってことでしょうか。
もしそうなら、事実を国民と世界に明らかにして、全世界の原子力発電所を凍結すべきなのではないでしょうか?

ため息が出ます(T_T)
謝罪とお願い
そんな「人として素晴らしいとは言えない」大人ばかりじゃないってことを伝えたくて、今回のような通信を書きました。
さらに先生時代のもへちゃんは、次の時代を背負う子どもたちに

今まで、差別を残してしまってごめん。
でも、これからともに無くしていこう。
と「謝罪とお願い」し続けていたように思います。
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