2020/06/17
はじめに
前回、前々回と「手ぬぐいマスクMark3」作成について、報告しました。
- 前々回作った「手ぬぐいマスクMark3(仮①)
- 前回作った「手ぬぐいマスクMark3」(仮②)
ともに満足できず、今日「手ぬぐいマスクMark3(仮③)」を作成しました。
ただ、冷凍庫でまだ十分に冷えてないので、評価ができません。
なので、「手ぬぐいマスクMark3(仮③)」の報告は、後日にしようと思います。
ちょっとだけお見せしますね(^^)
手ぬぐいマスクMark3(仮③)用の保冷剤…名付けて「ハイブリッド保冷剤」!
なぜ「ハイブリッド」なのかも含めて、報告をお待ちくださいm(_ _)m
今回は、狼に育てられた子 アマラとカマラの授業について書いた1989年5月26日発行の「道のべ No.23」を紹介します。
はじめに
狼に育てられた子 アマラとカマラ
「蛙の子は蛙」…確かにそのとおりです。
蛙だけでなく、その他の動物(例えば、トカゲも、犬も、牛…)も自然と、その動物としての生き方をすすんでいくのです。
でも、今日やった「アマラとカマラ」の話からわかるように、人間は、自然と人間になるのではないのです。
彼女たちは、狼の文化を学び、そして狼になったのです。
人間は学ぶことによって(キリストやお釈迦様のような)神にもなれるし、また豚以下にもなれるのです
すなわち、
人間は、学ぶことによって生き方を選べる
のです。
それができる唯一の生き物、それが人間なのです。
狼だったカマラが
アマラの死を境に、カマラは、人間になろうと努力し始めます。
「人間になる」とは、立って歩くこと、言葉、食べ方、眠り方…などの人間の文化を学ぶことでした。
「ひと」が「人間」になるには
お金や土地という、いわゆる「財産」は、所有権を法律で保証されています。
でも「人間の文化」という財産は、別です。
それは、本当にそれを自分のものにした人(学んだ人)のものです。
本当に自分のものにしようとする努力を通じて、「ひと」はだんだんと「人間」になっていくのです。
人間の文化とは
人間が400万年かかって作り上げてきたもの全てが「人間の文化」です。
立って歩くこと、道具を作ること、火を使うこと、言葉をしゃべることから始まり、現在の文化(コンピューターとか、会議の仕方とか、車の運転の仕方とか)まで、全て人間の文化です。
学校でやっている国語や音楽や数学や美術や…、全ての教科さえも人間の文化なのです。
蛙の子は蛙
蛙の子は蛙です。
ところが、人間はそうではないのです。
人間の子は、人間に生まれてきたからと言って、必ずしも人間になるわけではないのです。
誰の子に生まれたかによって、どういう人間になり、どう生活するようになると決まっているわけではないのです。
人間の文化を本当に自分のものにしていった人だけが、人間になるのです。
人間だけが
人間だけが、自分の手で、自分の人生をつくりあげていくことができる
のです。
人間だけが、自分の人生を選ぶことができる
のです。
おわりに
林 竹二さん
授業「人間について」や「狼に育てられた子 アマラとカマラ」というキーワードを聞いて、「あぁ、林 竹二さんの授業だ」とわかる教育関係者も少なくなってきたのではないでしょうか。
林竹二さんは、定時制高校でこの授業を行いました。
先輩の先生がそのドキュメンタリーを見たそうで
荒んだまなざしの子どもたちが、授業が進むにつれてどんどん変わっていくんばい!
と興奮しながら教えてくれました。
その後、もへちゃんも林竹二さんの本を読みあさり、そしてこの年、授業にチャレンジしてみたわけです。
参考資料
この授業に興味がある方は
これらの本を参考にされてください。
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