はじめに
2020/07/09

前回、新型コロナウイルス感染症で、死者数、感染者数ともに世界第1位、第2位のアメリカとブラジルのそれぞれの大統領、トランプさん、ボルソナロさんともにマスクを付けようとしないってことを書きました。
しかし今年(2020年)2月、オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森 喜朗会長も当時は「私はマスクをしないで最後まで頑張る」と発言してました。
森会長だけでなく、当時のオリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の方々の多くは「強行突破だ」と言ってました。
また、東京の小池 百合子都知事は、オリンピックの延期が決まるまでは新型コロナウイルスに対するとりくみを明らかにしませんでした。
ともに国民ファースト・都民ファーストではなく、オリンピックファーストでした(T_T)
「集団」のリーダーの定義
もへちゃんは、人の集まりの質を「集団・徒党・群れ」の3つに分類して、中学生たちに伝えてきました。
そして、集団のリーダーとは「全体のことを考え行動する人」って伝えてきました。
困ったなぁ(>_<)
これじゃ、ウソを教えちゃったことになっちゃうよ~
そこで「集団・徒党・群れ」について書いたもう1つの学級通信「道のべ No.19」(1990年10月1日発行)を紹介します。
連帯
昨日、一昨日と糸島に行ってきた。
福岡県「同和」教育研究大会が開かれたからだ。
いろんな中学、いろんな小学校の先生たちが発表をしていた。
今、この福岡県の中に、いろんな中学生が生きているんだなぁと感じた。
父と母との間にケンカが絶えず、ついには心中未遂にまでなった生徒、
そしてそのつらさを、本気になって支えた32人のクラスメイトのことは、特に心に残った。
本気になった人間たちの強さ、厳しさ、連帯する力のすごさは、こうも暖かく、こうも優しいものなのかと、考えさせられた。
「和」
僕は、今まで「和」という言葉を好んで使ってきた。
道のべ1号も39人の人型が輪(=和)を作ってるはずだ。

でも、少しずつ考えが変わってきた。
「和」というものの中に「相手に合わせて譲る」という意味があり、それにひっかかったからだ。
本当に大切なもののためには、「譲る」のではなく、その人に本気でぶち当たる仲間がいるんだ。
それは「和」という領域を超えたものだと考える。
「和」を超えるひとの集まり
3の6は今、体育会に直面している。
1人ひとりがバラバラな状態の 群れ は、集団とは言えない。
それでは喜びも少ないし、しらけるだろう。
また、何人かずつまとまって、互いに反発し合う 徒党 では、すっごく楽しい思いをする人もいる反面、楽しくもなんともない嫌~な思いをする人もでるだろう。
僕は、今こそ君たちに連帯してほしい。
体育会に向けて、3の6として目標を持ち、39人みんなで手をつなぎ、手を離そうとする仲間を決して切らない 集団 を作ってほしい。
どんな目標が今の3の6にふさわしいだろう。
39人みんなで「やろう!」と確認できる目標を持ってはどうか。
中学最後の体育会だ。
今、生きてる証を残すべし!
この39人で!!
おわりに

愚かじゃない
オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森 喜朗会長や組織委員の方々の名誉のために書き添えておきます。
延期が決まった後でしたが、2020年3月23日に森 喜朗会長は

私どもは歩んで参りましたが、今日の状況を見ると、国際情勢は変化して、まだ予断を許さない。
欧州や米国など異常な事態になっている地域もある。
いろんな声があるのに「最初の通り、やるんだ」というほど我々は愚かではない
と発言されました。
よかった(^^)
アメリカのトランプ大統領や、ブラジルのボルソナロ大統領ほどは、愚かじゃないってことです。
次の日(2020年3月24日)からは、一転してマスクを着用されたみたいです。
不安
でも不安も残ります。
延期されたオリンピック・パラリンピックが近づくにつれて、現状がどうあれ

「The situation is under control」
(状況はコントロール下にある)
なんて言い始めたりしませんかねぇ…
日本に住む人々というひとの集まりが、「集団のリーダー」を選んだか、「徒党のボス」を選んだのかで決まります。
「徒党」の定義
もへちゃんが、「徒党」について中学生に語る言葉をもう一度書いておきます。
- 「徒党」は「群れ」よりは力を持ちます
- けれど、誰もが幸せにはなれません
- 幸せになれるのは、ボスととりまきだけです
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