2021/08/20
はじめに
新学期が9月1日スタートだった以前とは違い、最近の学校は来週から2学期(もしくは前期後半)が始まります。
そこで夏休み直後の通信を紹介する「あ~夏休み、ちょいと終わらないで」シリーズをお送りしてきました。
2回目で紹介した通信では、「子どもの生活ノートの記録」に頼りました。
5回目の今回も「子どもの生活ノートの記録」を使っていますが、それに頼るだけでなく、もへちゃんからのメッセージの部分は2回目の通信(1986年9月11日発行)よりかなりマシになってます(笑)
では、「3年1組学級記録 No.28」(2007年9月4日発行)を紹介します。
今
記録49
今日から学校へ(^w^)
頑張れるかな(^w^)
頑張ろう(^w^)
がんばろう(^w^)
2学期が始まった。
課題テストを一心不乱に解いている君たちを見ながら、耳はツクツクボウシの声を聞いている。
ツクツクボウシは夏の終わりに鳴くセミだ。
記録50
今日から、夏休みで学んだことを活かして
明るく
をモットーに、勉強 頑張る!!
友達とも協力して、助け合う!!
文化祭もある!!
最後の大行事!!
改めて、これからの毎日は…
1日が過ぎると、もうその1日は来ないのだなということ!!
後悔なんてしたくない!!
けど、後悔してからこそ学んでいくこともある。
今を大切にしていこうと思いました。
「今を大切にする」と「今やりたいことをする」
「今を大切にする」と「今やりたいことをする」というのは、似てるようで違うんだ。
今を大切にする
記録50で、YMが書いてきた「今を大切にする」から
1年後、5年後、10年後、いや私の人生全体を見通した上で、今、大切にすべきことがわかった。
それを本当に大切にしていきたい。
という思いを、僕は読み取った。
今やりたいことをする
一方、「今、やりたいことをする」というのは、先の見通しがなくて、目標が定まらない時に起こる感情だ。
「無気力で何もしない」よりは、かなりいいが、「快」「不快」の気持ちに支配されることが多い。
「やりたいこと」が今後の人生にとってプラスに働けばいいが、「楽をしたい」「自分の好き勝手したい」という方向にに流れた場合は、マイナス以外の何物でもなくなる。
問
真剣に物事にとりくみ始めている君たちに、改めて問いたい。
- 君は将来、何の仕事をしたいのか?
- その仕事に就けたとしたら、その先は?
- その仕事をしていく中で、どんなことをしたいのか?
- その仕事をしていく中で、どんな人になりたいのか?
- そのために、今大切にすべきこと、今しかできないことは何なのか?
目標を掲げるってことは、灯台に灯をともすことと同じだ。
どんな嵐でも、灯台の導きがあれば勇気が出る!
おわりに
涵養
この年は中3生の担任をしていました。
進路を真剣に考える時期が間近ってことで、2学期最初の通信で「将来、何の仕事をしたいのか?」と問うてみました。
もちろんたった1枚、通信に書いたからといって、子どもたちがその日以降、進路に対して真剣に向き合い始めるわけではありません。
しかし、ことあるたびに問い続けることは大事です。
水が自然に染み込むように、じわ~っと、ゆっくりとその気にさせる…このことを「涵養する」と言います。
子どもの記録→もへちゃんのコメント
「子どもの記録」を載せ、それに対するもへちゃんのコメントを書く
これは何も、夏休み明けの通信のためのコツではありません。
普段の学級通信がこのパターンでした。
ちなみに、学年通信ではこのパターンはほとんど使えません(>_<)
ツクツクボウシ
もへちゃんが住む福岡では、お盆を越えたあたりから暑さのピークが少し和らぎます。
それまでは、朝でも夕方でもエアコンを入れて暑さをしのいでいます。
お盆後数日経ったころ、ふとエアコンを入れずにすごせる朝夕の涼しさに気づきます。
ツクツクボウシが鳴き始めるのも、ちょうどこの頃です。
なので、もへちゃんにとってツクツクボウシの声は、
そろそろ夏が終わるんだなぁ。
と感じさせる声でした。
「でした」という過去形で表現したのは、4年前のちょうど今頃、娘を亡くしたあの日もツクツクボウシが鳴いていたからです。
それまでは「夏の終わり」を感じさせていたツクツクボウシの声でしたが、今は「もへちゃんの今迄の人生の中で最悪の1日」を思い出させる声になりました。
まぁ4年過ぎたこともあり「フラッシュバックして心を痛める」というよりは、「はぁ…」と1つため息を付く…そんな程度には、なりましたが…。
はぁ…(>_<)
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