2021/11/01
はじめに

約1ヶ月にかけてお送りしてきた「1987年 初代もへちゃん組 文化祭への道」シリーズ、ついに最終回まであと2回になりました。
- 文化祭での「バレンタインデー殺人事件」の上演
- その約2週間後の合唱コンクールでの「アムール河の波」の合唱
当時のもへちゃんは合唱の技術的な指導ができず、できたのは「やる気」を引き出す通信を書き続けるくらいでした。
そんなもへちゃんは、すべてが終わった後どんな通信を書いたのか…
では、学級通信「中央フリーウェイ No.66」(1987年11月13日発行)を紹介します。
2大コンクール 終わる
フクトの冬季コンクール(実力テスト)を終えて
冬季コンクールの出来はどうだったろうか。
中には、後悔してる人もいるかもしれない。
中には、「バッチリ!」という人もいるかもしれない。
いろんな受け取り方の人がいる。
しかし、時間だけはみんなに公平に分けられている。

すなわち、
1987年があと48日
というのは、みんな同じなのだ。
フクトの冬季コンクールに対する反省は、反省として2月・3月に活かせばいい。
もし「がんばれなかった」と思ってる人がいても、それをクヨクヨしてもしょうが無い。
過去にとらわれるより、未来に続く「今」をどう生きるかを考えること。
「失敗した」と悔やむより、次に失敗しないよう、行動に移るのだ。
3の5は、いろんな行事で頑張った経歴を持つクラス。
この経験は、何も中学の3年間だけの思い出じゃないんだ。
君らが得た「やればできる」という言葉は、これから先の人生で、君らを支えてくれるだろう。
目の前の受験もそうだし、就職して辛い目にあった時も、きっと心の支えとなり、そして3の5のことを思い出すだろう。
3の5は、決して「本番に強い」という単純な表現では表せないクラスだ。
本番になるまでの練習で、全員やる気を出せるクラスなんだ。
だからこそ、本番で100%の力を引き出せた。
次の大行事は、受験や就職試験。
1人ひとりの「種目」だけど、それに至るまでの間、みんなで頑張り合おうではないか。

「やれば できる」というのは、
「やらなかったら できない」ってことなんだ。
Let’s begin!(さぁ始めよう)

優秀賞バンザイ (^^)/
フクトの冬季コンクールの話はこのへんにして、もう1つの合唱コンクールについて話をしていこう。
うれしい記録が届いている。
記録236
「3の5へ」
優秀賞おめでとう。
先生は、君たちの合唱が始まりだした後、正座をして、身を乗り出して聞き入りました。
実に素晴らしく、感動しました。
“ 1人ひとりが、活かされた証 ” が、優秀賞だと思うのです。
今後も、1人ひとりが、そしてクラス全員が、精一杯頑張ってほしいと思います。
SR先生
3の5を見守ってくれてる多くの人から、いろんな褒め言葉をもらった。
やっぱり嬉しいものだ。
初めて「アムール河の波」という曲を聴いたときの

本当にできるん?
と顔に書いてあったおまえらと、今のおまえらの違うところ、
それは「自信」だと思う。
2年生の4月から出発した帆船フリーウェイ号(懐かしい!)は、昨年秋、隅田川に行き(春のうららの隅田川♫)、そして今年はアムール川に出かけてたっぷり自信をつけた。
フリーウェイ号の旅はあと130日程で終わるが、それまでに、今持っている「自信」ででっかい嵐を乗り越えよ。
そして、その後、それぞれの旅がまた始まる。
しかし、いつも「前進」を心がけて、「やればできる」を胸に秘め、より素晴らしい旅にしてほしい。
中村敦夫の地球発22時より
でっかい嵐の為の準備は決して怠るな。

昨夜は受験勉強しただろうか?
以前、TVの「中村敦夫の地球発22時」という番組で、高校の新体操部の話があっていた。
毎日5時間ぐらい練習するのだ、たった3分間の演技のために!
そして、全国大会で優勝した後の監督さんのコメントは

来年に向けて、明日から練習です。
だった。
おまえらの試練は、まもなく。

明日の自分にまかせるな!
おわりに

明日の自分にまかせるな!
「明日の自分にまかせるな!」は、初代もへちゃん組(中3生)の学級目標でした。
今迄も何度かこのテーマで書いた通信を紹介してきました。
興味ある方は、検索欄に「明日の自分にまかせるな」を入れて探してみて下さいm(_ _)m
「合唱コンクールに強い担任」という自信
1987年初代もへちゃん組の合唱は、見事「優秀賞」を獲得しました(^^)
この経験は、子どもたち自身の「自信」(セルフイメージ)のみならず、もへちゃんの学級担任としての自信(セルフイメージ)もアップさせてくれました。
すなわち、歴代もへちゃん組だったみなさんはご存じだと思いますが、合唱コンクールに対して

俺は合唱コンクールに強い担任なんだ。
だから、みんな大丈夫(^^)
という自信の根源は1987年だったわけです(笑)
この自信は、退職するまで持ち続けました(^^)
さらに、2010年に上越教育大学 教職大学院の西川 純先生提唱の『学び合い』に出会い、「やる気up」だけではない、ちゃんとした指導法(笑)を編み出した後は、鉄壁の自信になりました(^o^)
どんな指導法か、気になる方はこちら ↓ をどうぞm(_ _)m
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