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数学ネタ?⑥ 論理的思考の悪用の1例

2021/11/23

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 数学を学び、論理的思考を鍛えることで

  • なくした物を見つけられる力
  • 推理小説を読んで、犯人を指摘できる力
  • いろんなことでだまされない力

が養えます。

 しかし、物事には表と裏があるように、論理的思考は悪用することも可能です。

 それはズバリ「人をだます能力」。

 今回は、人をだます具体例を書いた学年通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.144」(2019年1月18日発行)を紹介します。

論理的思考の悪用

 前々号で書いた論理的思考の話の続きです。

 コナンくんのように論理的思考を利用し推理力を発揮する人もいれば(あっ、名探偵コナンはフィクションでした 笑)、論理的思考を悪用する人もいます。

 え~悪用なんてあるの?

 と思いましたか。

もへちゃん
もへちゃん

じゃあ、ちょっと悪用してみましょう。

悪用しないでね…論理的思考の悪用「産み分けのお札」

準備

 もへちゃんは金儲けを企んで、次のような計画を立てました。

 まず男女産み分けのお札を作ります。

 別に本当の霊力なんて必要ありません。

 いい紙を 買ってきて、ありがたみのある言葉を習字でささっと書けばできあがりです。

 このお札を1万円で売ります。

 ただ売るだけでは怪しまれるし、信用もありませんから、

という宣伝文句もつけます。

 これだけです。

仕組み

 男と女が生まれる確率はだいたい50%です。

 10人がお札を買えば10万円の売り上げとなります。

 でもって半数の5人がハズレるでしょうから75000円(15000円×5人)を返すことになります。

 それでも差し引き25000円の儲けが出ます。

 当たった人には

 おめでとうございます。

 できれば、ツィッターなどで喜びをたくさんの方におすそ分けください。

とメールを送ります。

 きっと当たった人は(たまたまなんですが )

 このお札は当たる!

 ご利益がある!

と周囲に宣伝してくれるでしょう。

 外れた人もお金が余分に返ってくるのですから、クレームは無いはずです。

 これで100人にお札を売れば25000円の10倍…25万円の儲けです。

 評判が評判を呼べば、1000人で250万円です!!

詐欺にだまされないために

 論理的思考の悪用の1つ「詐欺」ですね。

 このような「ごまかし」は経済的なことだけでなく、差別のこと、健康のこと、反戦平和のことなど、世の中にたくさんあります。

 なにも考えず、言われるがままにしていたら、ごまかされたり、だまされたりするのです。

 ではそれらに立ち向かうためにはどうしたらいいのでしょうか?

 その答は、またもや「論理的思考」です。

 相手がだまそうとしていることに気づくためには、勘で判断するのではなく、筋道立てて物事を考える力が重要なのです。

詩「生きる」

 さて、私の好きな詩の1つに谷川俊太郎さんの「生きる」というのがあります。

 どのフレーズも好きなのですが、「かくされた悪を注意深くこばむこと」というフレーズに谷川さんの「世の中の悪に対する静かな怒り」を感じ、読みながら「うんうん」と思ってしまいます。

生きる

谷川 俊太郎

生きているということ
今生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎていくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)より引用

もへちゃんがひっかかったネット詐欺 その後

 論理的思考を鍛えているからだまされたりしないはずの私が、体育会頃にひっかかったネット詐欺を覚えていますか?

 あれは

もへちゃん
もへちゃん

 3000円くらいの少額商品で、わざわざ詐欺なんてしないだろう。

という思い込みにつけ込んだものでした。

 その後、警察に行ったり、弁護士に相談したり、内容証明郵便というのを送ったり…、

結局、

  • 「詐欺を立証するのはとても困難である」ということ、
  • 「警察も大金が動く詐欺犯罪を優先させる」

ということなどを学びました。

 そして結論としては「まずだまされない」という、ごく当たり前の事を再確認しました。

 私自身、まだまだです(T_T)

 ともに論理的思考を鍛えましょう!

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

もへちゃんがひっかかったネット詐欺…さらに詳細

 度々ブログに登場する「ネットの少額詐欺にだまされたもへちゃん」の話。

 この時、実は、お金を振り込むボタンにタッチする前に

もへちゃん
もへちゃん

このサイト、怪しいなぁ

とちょっと感じていました。

 「こんな少額(3000円ほど)を詐欺することはないだろう」という思いにつけこんだ詐欺だったわけですが…。

 そう思う頭の片隅で

もへちゃん
もへちゃん

 もし詐欺だったら、詐欺の具体例を子どもたちに語ってやれるから、3000円が取材費用と思えば、まあ妥当かな。

とも考えました。

 もちろん、欲しいジャージだった(体育会で着たかった)ので、詐欺であってほしくはなかったのですが…。

 

 なかなか配送されず、電話してもつながらなかったので、体育会が終わり、代休の日に

もへちゃん
もへちゃん

 よし、詐欺ということで、これからの行動を記録して、経験談としていつか子どもたちや保護者に伝えよう。

と警察署に相談に行きました。

 本当は、「お金を取り戻す」までとりくんで、その手法をあますことなく伝えようと思っていたのですが…。

警察は手が回らない

 警察の担当部署は、ものすごい金額の詐欺がたくさんあり、少額詐欺にまで手が回らない様子。

もへちゃん
もへちゃん

 まっ、これがやつらのねらいの1つだったのでしょうが…

 その後、弁護士に相談して、生活センターへの相談をアドバイスされましたが、超多忙な日々で、ついつい後回しになり…、結局、時機を逸してしまいました。

 まっ、2018年度の学年の子どもたちと保護者、そして今ブログを読んでくださってる皆さんに、「少額詐欺」の具体例を伝えられたので、3000円はそれなりに有意義だったと思いましょう(^^;)

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