2021/05/12
はじめに

「空き時間が無い体育会(運動会)練習期間中でも、楽々、通信を書こうシリーズ」も第5回目です(^^)
「画像で紙面を埋める」以外で、もへちゃんがお薦めするのは「B5表のみの通信」です。
もちろん、中身が大事なのは言うまでもありません。

でも、大丈夫(^^)
体育会(運動会)前だからこそ書きたいネタを普段から持っておけばいいのです!
そこで今回は、体育会(運動会)練習期間中だからこそ書きたい「ラインを踏まない人」について書いた通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.23」(2018年5月17日発行)を紹介します。
素敵な人①
数日前の体育会の練習が終わった後の出来事です。
片付けをしていた3年生のある男子生徒が気になりました。
彼は、いろんな荷物を持ったまま、誰かを探しているのか、キョロキョロしながらトラックの外側から内側に入って行きました。
その時、彼は足元を見ているわけではないのに、一度もラインを踏みませんでした。

一度もです!
しかも視線を下に落とすことなく!

う~ん神業!?(^^)

たまたま彼の歩幅と、コースラインの幅(たぶん1メートルくらい?)が合っているだけ…?
とも思いましたが、一番外側のラインとコースの幅だけは、1メートルではなく約30センチメートル。
それでも、彼はラインを一度も踏むことなく、荷物を抱え、キョロキョロ誰かを探して歩いていました。
実は、もへちゃんも
実は、私も体育会の練習中、ラインを踏まないように歩いています。
きっと、彼もラインを踏まないように気を配っているんだろうなぁと思い、

おぉ同志よ~!
と嬉しくなりました(笑)
野球選手もラインを踏まない
「プロ野球選手や高校野球の選手も、攻守交代の場面とかではラインを踏まない」と聞いたことがあります。
野球部の顧問のH先生にも聞いてみたら、やはり

そうですね~
と言われました。
理由の一つは、ファールかフェアか(ファール、フェアの意味がわからない人は、近くのわかる人に聞いてね)自らの勝負を左右する大事な場面に直結するから、不必要な場面でラインを踏んで消さないようにしているみたいです。
もう一つの理由は、グランドキーパーの方がわざわざラインを引いていることを知っているから、踏んで消えないようにしているんだそうです。

きっと私が見つけた彼も、保体委員や体育科の先生方が、毎日ラインを引き直しているのを知っているんだろうなぁと思いました。
知って→感じて→行動する
「知って」→「感じて」→「行動する」
私はこの流れを、人が人権感覚を深める為に必要な流れだと思っています。
私が見つけた彼は、誰から学ぶでもなく、自然にこのことが身についているのかなぁ。

素晴らしいっ!
彼のことが気になったので、その後の体育会の練習で、ラインを踏まずに歩いている人がどれくらいいるか、つい観察してしまいました(笑)
普通に歩いているときは、半数の人がラインを踏まないように歩いているみたいでした。
急いでいるときや荷物を持っているときにも気を配っている人は…

わずかでした(>_<)
何気ない配慮ができる、彼をはじめ少数の人を、私は素敵だなぁと思いました(^^)
※ただし「ラインを踏まないように気を配る」ことにこだわりすぎるのは間違いですね。
例えば、リレーでオープンコースに変わる際、ラインを踏まないことより、速さをこだわるべきです。
棒倒しや棒引きでも、ラインを踏まないことより、勝つことにこだわるべきです。
おわりに

実際の通信では、吹き出しや画像を入れてなくて、ちょうど「B5版表のみ」におさまりました。

はぁ~
楽ちん、楽ちん(^^)
「ラインを踏まない」ネタを思いついたきっかけ
ある年の体育会(運動会)の練習中、

ラインを踏むな~(`A´)
と、指揮台から大声で怒っていた先生がいました。
それを見て、もへちゃんは、「体育会(運動会)の練習期間中に書きたいネタ」として、「ラインを踏まない人」を考えつきました。
怒って、その迫力で言うことをきかせるのではなく、子ども自身が「そうしたい」と思わせる…
この考え方は、以前このブログで「優しい先生だと騒がしい…そんなクラスを『風船』に例える」でも紹介しました。
さて、今回の場合(ラインを踏まない)、怒ってその迫力で言うことをきかせるのではなく、子ども自身が「そうしたい」と思わせるためには、
- 「ラインを踏まない」と意識している人がいる
- その行為には、価値がある
ってことを伝える必要があります。
これは、もちろん、口頭で語ってもかまいません。
通信に書きたい理由
でも、もへちゃんは通信に書きたいのです。
なぜなら、通信を配った後「ラインを踏まなかった人」に

今日の通信に出てきた「ラインを踏まない人」って名前は書いてないけど、実は君のことだよ(^^)
って、そっとささやきに行きます。

その子が幸せな気持ちになったらいいな~
とか

家に帰って、「これ、僕のことよ」って保護者に話して、保護者がすごく喜んでくれたらいいな~
とか、そんな幸せにつながるかもしれないって思うからです。
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