2020/09/01
はじめに

前回のブログで、子どもたちも私たちも、ネット時代だからこそ短い文章で人を感動させる「表現力」を鍛える必要があることを述べました。
そして「短歌や俳句をしっかり学ぼう」と子どもたちに呼びかけました。
ちなみに、もへちゃんは数学科の先生です(笑)
前回のブログで紹介した通信「君の膵臓をたべたい」に続けて、私が知っているすぐれた俳句を知らせたくて次の日(2018年8月31日)に書いた書いた通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.68」を紹介します。
自由律俳句
映画「君の膵臓をたべたい」の主人公が打ったメールの素敵さの話を、前号で書きましたが、
「短い文章で、感動させる」
ことについて、俳句や短歌ほどすぐれたものはないと思います。
俳句
私が「俳句」と聞いて最初に思い出すのは
古池や蛙飛びこむ 水のおと
です。

松尾芭蕉の作ですね。
受験生としてチェック・チェック(笑)
このように五・七・五のリズムで作られる俳句を定型俳句と言います。(他にも季語とかいろいろこだわりはあるのですが、それは国語の先生に聞いてください)
自由律俳句
今日紹介する「自由律俳句」とは、五・七・五といった型や季語に縛られずに、感情を自由に表現する俳句のことです。
私はこの夏、松尾あつゆきさんという方が作られた次のような句を知りました。
ちょっと難しいかもしれませんが、意味、わかるかな?
ヒントをカッコ内に書いておきますので、推理してみてください。
月の下 ひっそり倒れ かさなっている下か
(ヒント :1945年8月9日長崎、我家に帰り着いたのは夜更けでした)
わらうことをおぼえ ちぶさに いまわも ほほえみ
※ちぶさ(乳房)…お母さんのおっぱい
※いまわ(今際)…もうこれ限りという時、死に際
(ヒント 8月10日、道端に妻と2人の子どもを発見しました)
すべなし 地に置けば 子にむらがる蝿
※すべなし(術無し)…なすすべがなく苦しい、どうにもならない
(ヒント :重傷の妻から4才と1才の子どもの最期を聞きました)
臨終 木の枝を口に うまかとばい さとうきびばい
※臨終…今にも死のうという時
炎天、子のいまわの水をさがしにゆく
※炎天…太陽の日差しが強く焼きつけるような空
※いまわの水…人が死ぬ間際に含ませる水
(ヒント :中学1年の長男が、ついに防空壕の中で亡くなりました。)
母のそばまで はうでて わろうて こときれて
※はうでて(這う出て)…這って出て来て
※こときれて(事切れて)… 息が絶える、死ぬ
この世の一夜を 母のそばに 月がさしてる顔
外には二つ、壕の中にも月さしてくるなきがら
※なきがら(亡骸)…死んで魂が無くなった体
原爆句抄
今日で8月が終わります。
私にとっての8月は、反戦平和の思いを新たにする時期でもあります。
今年も8月9日の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に行きました。
そしてこれらの句を知りました。
そうです。
紹介した句は、1945年、長崎に原爆が落とされた際のことを詠んだものでした。
意味はわかりましたか?
皆さんにはまだ難しいかなぁ。
子どもの親としてこの句を詠むと、悲しくて悲しくてたまらなくなります。
私は教えてもらったとき、涙が次から次に出ました。
どうかおうちの方にも紹介してみてください。
8月
今年も、市文化会館であった8.6平和のつどいに行きました。
◯中の人(放送部や筑紫子ども会議で活動してる人)が活躍しているのを見て嬉しくなりました。
今年も、8月にあった人権講座に参加しました。
筑紫原爆被害者の会の方がお話してくださいました。
8月は今日で終わりますが、反戦平和のとりくみは1年を通してやりたいと思っています。
今、考えているのは2月にある「人権まつり」で、◯中生で朗読劇を披露すること!
実は劇の指導、得意なんです!
下の写真は、前に勤務していた学校でとりくんだ朗読劇に対して、吉永小百合さんからいただいた色紙です。

そっかぁ、あなたたちの世代では吉永さんって知らないか…。
下をクリックすると、松竹チャンネルの「映画『母と暮らせば』予告」を見ることができます。
吉永小百合さんと二宮和也さん(嵐の二宮くんです)W主演の映画です。

吉永小百合さんの色紙ってすごいと?
っておじいちゃん、おばあちゃんたちに聞くと

すごいっ
て言ってくれると思います(笑)
ただ残念なのは、人権まつりは2月だから、3年生の力は借りられないってこと。
受験直前です!
あなたたちと◯中の新たな歴史を作りたかったなぁ(T_T)
おわりに

松尾あつゆきさんの句の1つひとつは、短い文章で人を感動させる力を持っています。
いや、感動というより悲しみがひしひしと伝わってきます。
私にはとても真似できませんが、子どもたちに届く言葉で、これらの句を紹介することならできます。
それがこの通信です。
そして、この通信が、私の反戦平和のとりくみの1つなのです。
今回の通信は「短い文章で想いを伝える」ことがテーマってふりをして、実は反戦平和がテーマだったわけです。
2月の人権まつりで
通信の中にある「2月の人権まつり」では、募集に応じてくれた1~2年生の子たちと若い先生とが、寸劇+朗読劇「母と子の写真集」を演じました。
シナリオについては、AmazonのKindle(スマホやタブレット、パソコン等で読める電子書籍)で販売しています。
ちなみに、このKindle本は、Amazonプライム会員の方なら、月一冊まで無料で読めるそうです。
コメント
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