2020.03.30
はじめに
3月2日からの臨時休校から29日目、そして5週目に突入です。
私の提案した、長い臨時休校の計画は
- 1,2週目で、学校から出された課題を終わらせる
- 3,4,5週目は、ふだん学校があってなかなかできないことにとりくんで、リアルの自分をレベルアップする
でした。
3、4週目に、
体を動かす系にとりくんだ人は、そろそろ筋肉モリモリになってきましたか?
それまでできなかった技ができるようになりましたか?
あと1週間あるので、じっくりとりくみましょう。
頭を使う系にとりくんだ人は、英検や漢検の問題集とか、かなり進みましたか?
ギターの練習等にとりくんだ人は、「禁じられた遊び」を弾けるようになりましたか?
ゲーム三昧、youtube三昧だった人は、残念ながらリアルのあなたは全くレベルアップできていません。
あぁもったいない(>_<)
さて、料理にとりくんだ人の参考にはならなかったでしょうが、私も「カップ麺モッチリ化実験」を重ねてきて、このブログで報告してきました。
今回のブログでは「ラスト1分レンチンカップやきそば」を書くと予告していましたが…
昼前に、志村けんさんの訃報を知りました。
先週「志村 がんばれ~」って記事を書いたばっかりだったのに… ↓
そこで今回は、予定を変更して、志村けんさんを偲ぶ通信を書きたいと思います。
プチ・精神と時の部屋 No.20 「志村けんさんを偲ぶ」
8時だよ! 全員集合~
私が子どもの頃、毎週土曜の20時は「8時だよ!全員集合~」を見るのが常でした。
全国PTAなんたらという団体から「子どもに見せたくない番組」に選ばれたりもしましたが、私の家では見て、家族で爆笑するのが習慣になっていました。
私は当時子どもだったので、ザ・ドリフターズが元々ミュージシャンだとは知りませんでした。
ビートルズが日本公演したときは、前座でステージに立ったそうです。
そういえば
「ババンババンバンバン、は~ビバノンノン♪ いい湯だな あははん♪」
というドリフの歌は知ってました。
なぜだろう?
記憶のない頃からすり込まれていたのかもしれません(笑)
志村けんさんがドリフに加入したのは、私が小学生のころでした。
その後、様々なギャグで一世を風靡していきましたが、私のお気に入りは「ひげダンス」と「白鳥のかぶりもののバレリーナ」です。
特に「白鳥」のインパクトは、私にとってかなり強烈でした。
ネットで検索すると、「白鳥」のかぶりものは売ってるようです ↓
さすがの私も、この「白鳥」のコスチュームは持ってませんが(笑)
ひげダンスはコスチュームこそ持ってませんが、修学旅行の時の「先生の出し物」でしたことがあります。
大うけでした(^^)
常識をバカにする奴に、常識を超えたことは絶対にできない。志村けんの言葉
時代が過ぎて、私の子どもは小さな頃、「バカ殿」が大好きでした。
2018年、ふと「志村さんの言葉」を紹介しているインターネットのページを見つけて、「白鳥」や「バカ殿」のようなぶっ飛んだ笑いをしかける志村さんの違った面を発見しました。
その中で、先生である私がドキッとしたのは
「グループの笑いというのは、全員の仲がよくないとうまくいかない」
という言葉です。
子どもたちの中の、あざけりの笑いという、人を傷つける笑いが気になっていたからです。
2020年3月30日、志村さん逝去
そして今日(2020年3月30日)、志村さんが亡くなりました。70歳でした。
訃報を伝えるニュースの中で、親交のあった和田アキ子さんのコメントが紹介されました。
その中に
飲み屋で一緒になる事が多くて、何度かばったり会って飲みました。
とにかく静か~に寡黙に飲むんですよ。
「楽しいの? 私といるからつまらないの?」
って聞いたら、
「楽しいですよ。いつもこんな感じです」
って、これまた小さい声で笑って答えていました。
ネットで見つけた「志村さんの言葉」や和田アキ子さんのコメントから、ぶっ飛んだ笑いをしかけるその素顔は、とても繊細だったんだろうなぁと思いました。
まさか新型コロナウイルスで、日本に住む人のほとんどが知っている志村けんさんが亡くなるなんて…。
新型コロナウイルスによる肺炎のおそろしさを私たちに伝えてくれたのかもしれません。
でも、でも、最後が喜劇ではなく、悲劇だなんて似合わないよ~
おわりに
私の住む福岡でも、日曜は外出自粛でした。
それでも、閉店セールのあっているデパートには人が集まっていたり…。
私も含めて、新型コロナウイルスは、なんとかコントロールされている気分になっていたのだと思います。
志村さんの死は、そんな私にとってこれ以上にない警告でした。
今までは「遠い国のニュース」と思っていた外国のニュースも、今日は聞きながらゾーッとしました。
アメリカでは看護師さんが
「朝7時半、病院にある10個の人工呼吸器のうち、最後の人工呼吸器が私の担当する患者につけられました。これが何を意味するかわかりますか。」
と言ってました。
何を意味するか…
「次に来た患者が重傷でも、付けるべき人工呼吸器がない」
ということです。
「助けられる命を、手をこまねいて見るしかない」
ってことです。
さらに、解説してる人が「トリアージ」という聞き慣れない単語を使いました。
トリアージの意味は
「患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うこと」
です。
人工呼吸器が底をついたら、誰を生かし、誰を見殺しにするかの選択を、現場の医療従事者が判断しなければならないってことです。
そんな選択…
- もし私がその場にいる医者だったら
- もし私がその場にいる患者だったら
- もし私がその場にいる患者の家族だったら
表現すべき言葉が見つかりません。
ニュースでは
「トランプ大統領は1950年にできた国防生産法という古~い法律を使って、自動車メーカーのゼネラルモータースに人工呼吸器の制作を命じた」
と言ってました。
なりふりかまっていられないってことが伝わってきました。
でもこれらは、近い将来の日本の姿かもしれない。
志村さんの死で、私はそう感じるようになりました。
ちなみに志村さんは人工呼吸器でも症状が改善せず、人工肺(ECMO)を装着し、最高水準の医療を受けていました。
それでも亡くなったのです。
新型肺炎とは、そういう病気なのです。
私たちができるのは、かからないための行動(手洗い、人が多いところに行かない…)だけです。
明けない夜はないですよね、志村さん。
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