2022/12/07
はじめに
もへちゃんは先生時代、生徒会指導に長く携わりました。
「生徒会役員選挙→役員合宿」の時期は、1年間に注ぐ力の半分くらいをかけます。
役員合宿で何をするかというと、役員の子どもたちと1年間の活動の根本となる「生徒会テーマ」をつくるのです。
今回は、その生徒会役員合宿での「本物の話し合い」について書いた学級通信「学級記録 No.47」(2000年1月21日発行)を紹介します。
本物の話し合い・本当の友情
記録88(Mさん)
心の中にとじこめないで 本当にしっかりと 聞いてくれる友だちに、 時間なんか気にせずに いっぱい、いっぱい話してみよう。 きっとその友だちは なにも言わずに、 何時間かかってもきいてくれるよ。 だってそれが、 本当のやさしさなんだから。
生徒会合宿では、10時間以上学校のことを話し合う。
初めの1~2時間は表面的な話だけど、少しずつ心の中から言葉を絞り出すようになる。
1の5で「友だち」について、それくらい突き詰めて話し合いたい・
悩んでいる人がいるからこそ、本物の話し合いになる可能性があるんだ。
あなたは良い友だち?
友情は偶然に起こるものではありません。
友情は育てることもできれば、しぼませることもできます。
これは、友情のためにどれだけの時間と労力、思いを注ぎ込めるかによります。
良い友だちが気にかけている人に対して行うだろうと思われることが以下に述べられています。
この中で、友だちがあなたにしてくれたら嬉しいと思うことに6つ選んで◯を付けよう。
- 病気のときに電話をしてくれる
- 学校を休んだときにノートをとってくれる
- いちばん良いペンなどを貸してくれる
- 悩みごとがあるときに、辛抱づよく話を聞いてくれる
- わたしの不機嫌や、いやな態度を許してくれる
- わたしを支持してくれる
- わたしにとって大事な秘密を守ってくれる
- わたしが賞をとったら喜んでくれる
- わたしが無我夢中でいると、落ち着くように言ってくれる
- 本をなくした時には、探すのを一生懸命手伝ってくれる
- 1人でいたいときにはそうさせてくれる
- 宿題ができないときには助けてくれる
- わたしのジョークが面白くなくても笑ってくれる
- わたしの苦手なことを許してくれる
- わたしが恐れ、不安に感じることを理解してくれる
- 落ち込んでいると、心配して訳を聞いてくれる
- わたしが有頂天になっているときは、いっしょになってはしゃいでくれる
- けんかをしても、後でそのことについて話し合える
さて、最も大切なことは…
あなたはどれだけのことをあなたの友だちにしてあげてますか?
「はい」と答えられるものに◯印を付けてみましょう。
あなたが友だちに本当に感謝したときのことを考えてみましょう。
友だちは何をしてくれたでしょう?
ME YOU and OTHERS わたし、あなた、そしてみんな…人間形成のためのグループ活動ハンドブック(エリザベス・キャリスター、ノエル・デイヴィス、バーバラ・ポープ共著、ERIC 国際理解教育・資料情報センター発行)
おわりに
生徒会役員合宿での1年間の「生徒会テーマづくり」については、以前、報告しました。
ある年の役員合宿は、2学期の終業式~冬休み初日にかけて1泊2日で県内の「少年の家」で行いました。
たまたま同じ日、お隣の中学校の生徒会役員も合宿に来ていました。
その中学校は最初、役員間の緊張をほぐすためでしょうか、レクリエーションにとりくんでました。
もちろん、もへちゃんの学校は最初から「話し合い」です。
だって
- 初日の15時~17時
- 初日の19時~21時
- 2日目の9時~12時
全部話し合っても7時間しかありません。
ギリギリで生徒会テーマをつくりあげた年もありますが、時間が足りずに合宿から帰って生徒会室で話し合いを続けた年もありました。
レクする時間?
それは指導する教師が「時間をもてあます」って考えてるから「ごまかし」でしてるだけやろ(ꐦ°᷄д°᷅)
その先生自身「本物の話し合い」を知らないんだろうなぁ…(T_T)
ME YOU and OTHERS わたし、あなた、そしてみんな
通信内の「あなたは良い友だち?」は、国際理解教育・資料情報センター発行の「ME YOU and OTHERS」から引用しました。
こんな本 ↓ です。
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