2021/05/17
はじめに
もへちゃんの住む地域の中学校は、昨日(2021/05/16)が体育会(運動会)の予定でした。
しかし、県教育委員会から、緊急事態宣言中の宿泊行事及び、体育会の実施は、中止もしくは延期するように指示があったそうです。
中止にしても延期にしても、
寸前まで体育会(運動会)の準備(特に応援コンクールの練習)をしてきた子どもたちはやりきれないだろうなぁ…(T_T)
と思ってたら、もへちゃんが最後に勤めた学校は、先週中頃の体育会リハーサルを「本番」と位置づけ、子どもたちは精一杯とりくめたようです。
そこで今回は、体育会(運動会)の次の日に発行した通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.26」(2018年5月23日発行)を紹介します。
◯中魂 ~「誰1人見捨てない」ことを最後の最後まであきらめない~
第62回体育会が終わりました。
「全員が達成感を味わい、感動する体育会」を求めて突っ走った10日間は、あっという間に終わってしまいました。
個人的にはいろんな感動があったとは思いますが、「全員が」という3文字をめあてに掲げた第62回体育会、あなたはどう感じましたか?
クラスによっては、ふだん休みがちな友だちにお手紙を書いたと聞きました。
また、別のクラスでは、休みがちな友だちとオールスターリレーを走れたことを喜んでいる人がいたと聞きました。
私が知らないところで、ラインやオンラインゲームとかで、クラスを越えて声かけしてくれた人もいるかもしれません。
美しいけれど残酷
「誰一人見捨てない」というめあては、言葉としては美しいけど、残酷なくらい困難なめあてです。
けれど私は、
そのめあてを達成しようと最後の最後まであきらめなかった人が、◯中3年生の中にいることを誇りに思います(^^)
◯中魂
「誰一人見捨てない」ことを最後の最後まであきらめない
あなたたちがこれからの10ヶ月、この◯中魂にこだわり、行動し、背中で後輩に伝えられたら、10年後、20年後…、あなたたちの代がはじめた「◯中魂」が伝承されるのです。
米倉斉加年さんの言葉
さて、以前勤めた学校では、平和劇にとりくんでいました。
ある年、福岡市出身で、名脇役として活躍した俳優の米倉斉加年さんが見に来ました。
福岡大空襲をテーマにした劇でした。
福岡大空襲前に疎開の経験がある米倉さんは涙を流して見てくれました。
そして劇の後の講評で
劇の幕を転換するとき、出演者の倍くらいの人が出てセットを替えていた。
後ろの絵も良かった。
スライドも良かった。
陰で働いている人がいるから社会が成り立っている。
- 立派な人間にならなくていい
- 人を殺したりだますような人間にならなくていい
こんな劇を作れる子どもたちは、決していじめなどしないだろう
と語られました。
なんだか、今回の体育会で、◯中魂~「誰一人見捨てない」ことを最後の最後まであきらめない~を求め続けた人たちのことを言ってくれているように思うのは私だけでしょうか?
おわりに
山解き
もへちゃんは、体育会(運動会)が終わった後、通信等で、延々とふりかえることはしないようにしています。
それは、毎年5月に行われる(2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止)博多の祭り「博多山笠」に影響を受けています。
祭りのフィナーレ「追い山」が終わって、その日のうちには山解き(山を解体)するのだそうです。
祭りの熱狂をひきずることなく、日常の生活にパッと戻る…その潔さが大事だと思うからです。
このことは、このブログですでに紹介済みです(^^)/
「誰1人見捨てない」ことをあきらめない
もへちゃんは、『学び合い』の考え方で授業する際、
「みんなが目標を達成する」ってことは、数学においてとってもとっても困難だ。
ほとんどできないとも言える。
けれど「『みんなで目標を達成する』ってことをあきらめない」ことなら、毎時間でもできるよ(^^)/
とよく話してました。
「『誰1人見捨てない』ことを最後の最後まであきらめない」というのは、それを体育会風にアレンジしてみたわけです。
コメント