2020/11/10
はじめに
前回のブログで「難問が解けたら脳内でドーパミンが分泌され、快感を感じ、さらに快感を感じたくなる」ってことを書きました。
「あ~ね」と感じた際、ドーパミンは分泌されます。
今回は、「あ~ね」と題した通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.114」(2018年11月16日発行)を紹介します。
あ~ね
中間テストのできはどうだったでしょうか?
数学のテストの1番は、中1から今までに学習した計算問題の中から6問出されていました。
昨日返されたフクトの実力テストでも1番は、計算問題でした。
成績カードにみなさんのフクトのテスト結果を貼りながら、1番でミスした人が多いことにびっくりしました。
これはヤバい!
今回のフクトの配点を見ると、60点満点のうち1番だけで21点!
実は、福岡県の公立入試問題も1番の配点がかなり高いのです。
なので、私の数学の入試対策の1番目には
1番は全問正解する
というのが来ます。
計算力UPのための「丸付けTT」
さて、私は1年生の数学の授業にも行ってます。
そこではTT(チーム・ティチング)をしています。
どんなふうにしているかというと、1人の先生は普通に授業を進め、もう1人の先生(こちらが私)が授業はじめの3分間、計算の小テストをさせて、その授業時間内に丸付けをして返却しています。
もちろんただ丸付けするだけでなく、間違えた問題には解き方を赤ペンで書いたりします。
さらに間違えた問題は「やり直しノート」に書いて、次の時間に提出してもらっています。
なので1年生は私のことを「もへちゃん先生」ではなく「赤ペン先生」と理解している人の方が多いかもしれません(笑)
これは、とことん計算力を高めることがねらいです。
無駄な勉強法
最近、クラス平均が2.5点より下回った1年生のクラスが何クラスも出たので、かなり怒りました。
100点満点になおしたら50点以下ってことやぞ!
しかも計算問題で!!
2年後、受験ってわかっとるとか!!!
3年には「小テストとかで8割以上とれ」って言いよるとぞ!!!
やり直しノートの提出率の低いクラスはやはり点数が伸びません。
では、ただ出せばいいのかというと、そうではありません。
やり直しノートを出しているけど、答えを写しただけ(提出点は稼げる)の人は、同じミスを何度も何度も繰り返します。
3年生ほど、将来の進路についての危機感がないからか、
あぁ、そっか、わかった!
という勉強の大事さをわかってない人が、少なからずいます。
3年生の授業では授業中、いろいろな場所でつぶやきが聞かれます。
あ~ね
友達に教えてもらって、理解できた時、喜びに目が輝きます。
お~わかる、わかる
その積み重ねでしか、実力アップはありえません。
未だに、次のような勉強している人がいたら、ただの時間の無駄ですので気をつけてください。
- 理解できない問題の答を写して、勉強したつもりになる
- 覚えるべきことに蛍光ペンで線を引いただけで、覚えたつもりになる
時間は無限ではありません。
有効に使いましょう。
今すべきは、自然に「あ~ね」とつぶやけるような、そしてその回数が多くなるような勉強なのです。
私立福岡地区入試まであと76日、公立入試まであと110日
おわりに
勉強中に「あ~ね」と感じることの重要性は、授業中にも頻繁に話します。
『学び合い』の考え方で授業していると、いろんなところから「あ~ね」「わかったぁ」というつぶやきが聞こえてきます。
あるとき「あ~ね」の重要性を話した後、問題を解いているとわざとらしい「あ~ね」という声が聞こえてきました。
いたずらっ子の◯◯さんの声です。
もへちゃんと目が合ってニヤッと笑いました。
◯◯さん、本気で「あ~ね」と思えた時しか実力はUPせんとぞ。
やっぱり?(笑)
よ~し、頑張ろうっと
◯◯さんは、いろんな子に、解き方を聞いて回り始めました。
残念ながら、仲良しの子の説明が、◯◯さんにピッタリとは限りません。
また、数学が得意な子の説明は、先生の説明とほぼ一緒で◯◯さんにはシックリこないこともしょっちゅうです。
ふだんあまり話さない子の説明がピッタリってこともあるのです。
数学が苦手で、ついさっき解き方が分かったって子の説明(ただし数学的には「?」って思う説明)で本気の「あ~ね」が出ることもあります。
困難に出会った時、人の力を借りてでも困難を突破するコミュニケーション能力
困難に出会った時、人の力を借りてでも困難を突破するコミュニケーション能力…数学の力は、もちろん付けて欲しいと思いますが、その力よりもこのコミュニケーション能力の方が、その子の将来にとって重要な力になると、もへちゃんは思っています。
『学び合い』の考え方の1つです(^o^)
「覚えるべきことに蛍光ペンで線を引いただけで、覚えたつもりになる」勉強法について
このことは、もへちゃんの愛読書「ドラゴン桜」でも語られていました。
理由は、
- やり直しノートを出しているけど、答えを写しただけ
- 理解できない問題の答を写して、勉強したつもりになる
- 理解できてないけど「あ~ね」と大声で言う
のと同じですね。
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