2020.03.05
はじめに

新型コロナウイルスによって、日本全国の99%の小中学校の子どもがお休みだとニュースで言ってました。
休校しないと判断した島根県や、1週間準備期間をとって休校に入る福岡県久留米市…、他にも休校してないところをニュースで見聞きしていたので、日本全国の99%の子たちが休んでいるとはびっくりでした。
3月2日から休校に入った子たちは、今日(2020年3月5日)で4日目。
「臨時休校の長い休みを『精神と時の部屋』みたいにしちゃおう」シリーズも今日で第4弾です。
プチ・精神と時の部屋 No.4「家での勉強、筋トレに学ぶ『計算力アップトレーニング』」
臨時休校4日目です。
以前の通信で、「1日の過ごし方」の提案をしました ↓
1日を
- 午前中…身体を動かす系、
- 13時~15時…頭を使う系①…5教科
- 15時半~17時半…頭を使う系②…実技4教科
というふうに過ごそうって提案でした。
前回のブログでは「身体を動かす系」について書きましたので、
今回は
「頭を使う系①…5教科」
について書きますね(^^)/
頭を使う系①…5教科
文科省は、自宅等で活用できる教材や動画等を紹介するサイトを立ち上げています ↓

また、今朝見たテレビの情報番組では
- ワンダーラボという会社は、知育アプリ「シンクシンク」の1か月の無償提供、5~10歳を対象とした問題集の無償提供をするそうです。
- ベネッセは、小1~高2までを対象とした3学期の学習の総まとめができる「春の復習総ドリル」を冊子で郵送するそうです。
- 学研は、小中高生向けに授業動画を公開するそうです。
なんかを紹介してました。
こんなにあると目移りしちゃいますね~。
ネット環境にない子どもも使えるって点で、ベネッセのとりくみが素敵だと私は感じました。
さて、私は数学の先生なので、数学に関してアドバイスするとしたら、
「この長い休みの間に計算力をあげよう」
です。
使う教材は「ドリル」です。
学校で購入したものがあるんならそれを使えばいいし、
なければ本屋で買ってきたり、ネットで検索したり、ベネッセから取り寄せるのもいいかもしれません。
もへちゃん式計算力アップトレーニング
私は子どもの計算力をアップさせる方法を知っています。
前回のブログで筋トレについて書きましたが、
筋トレは「気合いだ~、根性だ~」なんて感じでさせるのは、効果がありません。
前回の自分の記録を超えることを意識しながらとりくむことが大事なのです。
それを計算力に応用したのが「もへちゃん式計算力アップトレーニング」です。
下の画像は、私が以前使っていた「新・数学の基礎練習(正進社)」という計算ドリルです。

この画像では、1番は全部で16問です。
時間配分は5分と書いてあります。
計算が得意な人は、そのままでかまいませんが、
苦手な人は奇数番(①③⑤…)だけを2分30秒で解きます。
あっ、そうそう
ノートでも、裏が印刷されていない紙でもなんでもいいので、それに書きましょう。
ドリルに直接書いちゃダメです。
後でリベンジ(仕返し、復讐)できませんから
さて、数学の計算力をつけるためには
- 計算のスピード
- 計算の正確さ
の両方ともが必要だと私は考えています。
ではやってみましょう!
解いて、丸付けした後が大事!
100円ショップで買ってきたキッチンタイマーとかで2分30秒を計りながら、問題を計算します。
計算が終わったら、丸付けした後に記録表を記入します。
例えば「1番の奇数問題9問を、時間内に5問解けて、4問正解した」場合で説明します。

「日付、問題番号、時間、問題数」を書く
「日付、問題番号、時間、問題数」については特に解説するようなことはありません。そのまま記入です。
計算が得意な人は、「奇数問題だけ」なんてしなくていいです。
でも、ドリルを解き進めていくと「10分」なんて問題があります。
集中して計算すると脳が疲れるので、10分も計算しなくていいです。
半分の量にして「5分」をとことん集中しましょう。
「スピード」を表す
「スピード」を「パーセント」で表すには
①まず5÷9…(解いた数÷問題数)を計算します。
電卓を使わず、ぜひ筆算でしましょう。
5÷9=0.555になります。
②次に、この0.555…を100倍したら55.55…
なので小数点以下を四捨五入して、
「スピード」を「56%」と書きます。
「正確さ」を表す
次は「正確さ」です。
「正確さ」を出すためには「5問解いて、そのうち4問正解」だったと考えます。
9問ではなく5問(実際に解いた数)にするのが大事なのです!
③4÷5(正解数÷解いた数)を計算すると
4÷5=0.8です。
ここでも電卓は使わず、ぜひ筆算で!
④0.8を100倍したら「正確さ」「80%」のできあがりです。
結果をすべて記入したのが先ほどの画像なわけです。
まず「スピード」をアップしよう!
計算力をアップさせるためには
- 計算のスピード
- 計算の正確さ
の両方が必要なのですが、どちらも数値が低い人が、まず上げるべきは「スピード」です。
では、どうやったらスピードがあがるのか?
手っ取り早いのは
- シャーペンを速く動かす
- 字を乱雑に書く
です。
「え~、そんなの?」
って思うかもしれませんが、これがけっこう効きます(^^)
それらをした上でさらにスピードアップのためには、やはり
- 解き方を憶える
が必要です。
目指せ「スピード100%!」
スピードが100%になった後、じわじわと「正確さ」をアップさせましょう。
リベンジ(仕返し)する
勉強時間に余裕があれは「リベンジ」(仕返し、復讐)します。
同じ問題でかまいません。
ただし、「スピード」「正確さ」の数値を上げること!
何度もやれば、答えを憶えてしまうこともあるのですが、
憶えていたとしても、きちんと計算してみて、その答えを導ける練習をします。
「スピード」も「正確さ」も100%になったら、その問題は「卒業」です(^^)/
次は1番の偶数問題に挑戦しましょう!
筋肉は裏切らない!
違った(笑)
計算力は裏切らない!!
(前回のブログを読んでる方は「ここでこのセリフを持ってきたかぁ 笑」と思われたでしょ)

ちなみに、この「もへちゃん式計算力アップトレーニング」は、授業始めの5分とかでやってました。
このトレーニングでは、記録することも大事なのですが…
丸付けの際にまちがったところを解説してくれる仲間が必要なのです。
それがないと、できない問題を「できるようにならない」のです。
う~ん、どうしよう…(^^;)
せっかくだから、学研の授業動画「ひとつひとつわかりやすくシリーズ」を利用させてもらうってどうでしょうか?
おわりに

今回の通信で紹介した「もへちゃん式計算力アップトレーニング」
最後の最後に「独学の限界」を露呈してしまいました(^^;)
元々、独学のために編み出した方法ではないからなぁ…
ちなみに、学研の授業動画を見てみました。
「負の数のたし算」…そこそこ行けそうです(^^)
でも、やはり友だちの解説の方がわかりやすいと、私は思います。
やはり学校再開が待たれます(^^;)
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