2021/09/08
はじめに

もへちゃんは、「超えろ三日坊主」のとりくみで、子どもが立てた目標に対して「指導」はしませんでした。
自分で決めた目標だからこそ、「結果」も「自分の責任」になると思っていたからです。
このことは、こちら ↓ でたっぷり書きました。
「超えろ三日坊主」のとりくみより10年前(1996年)の通信に、「自分の意思で◯◯します」というとりくみを見つけたもへちゃん。
これって1996年から「子ども自身が決めた目標を尊重する」を大事にしてたってことなのかもしれません。
では、「自分の意思で◯◯します」とみんなの前で発言することで、もへちゃん自身に起こった反応について書いた通信「学級記録 No.49」(1996年2月6日発行)を紹介します。
自分の意思で◯◯します

私は、自分の意思でビデオテープを買ってきます。
先生が『自分の意思言葉』で昨日、みんなに話した。
そして今日、4時間分の授業をビデオに撮った。
しかし、これには裏話があるのだ。
裏話
昨夜、生徒のことであれこれ動き回って、帰宅したのは21:00
「ビデオテープのことをすっかり忘れていた自分」に気づいたのは、眠ろうと思った23:00
いつもの僕なら、

しょうがない。
明日こそ買いに行こう。
と考えたろうけど、昨夜の僕は違った。

自分の意思で決めたことなのに…
なんとかできないだろうか
こう考えている自分がいた。
今思うと不思議な気がするが、その時は、とにかくそう思った。
結局、家にあるビデオテープを持ってくることにした。
もへちゃんの中に起こった反応

なぁ~んだ
と思った人もいるだろう。
けれども、僕の中に、普段とは違った反応が起こったことは事実なんだ。
そして、それは自分の人生や人間関係をよりよい方向に導いてくれる『かしこい自分』が出てきたんだと思う。
自分の意思言葉
下の英文は、アメリカの子どもが『自分の意思言葉』で、1つだけ決意表明した文だ。

① 訳してみよう
② 君の今日1日の生活をふりかえり、1つだけ『自分の意思言葉』で、決意を表そう。
おわりに

子どもの現状に合わないとりくみ
通信内に
今日、4時間分の授業をビデオに撮った。
とあるのは、班長会で「欠席した子に対するとりくみ」の1つとして出てきたアイデアであり、それを試したことを表します。
放送室の廃棄物に、VHSのビデオテープを直接入れるでっかいビデオカメラがあったのを、もへちゃんがもらい受けたことで、このアイデアは実施可能になりました。
VHSのビデオテープとは
あっ、VHSのビデオテープを知ってる人ってだんだん少なくなってますよね(^^;)
こんなの ↓ です。

このとりくみは、後日、欠席した子の家にビデオデッキが無いってことがわかり、廃案になりました。
若い頃もへちゃんは、先輩から

どんなによそさうなとりくみでも、子どもの現状に合ってないなら意味が無い。
お前はいつもそうだ。
としょっちゅう怒られてましたが、この「授業ビデオ撮影」もまさしく、その通りでした(>_<)
英文の訳
I was walking very slow and the traffic girls told me to hurry up but I wound’t
My plan is to be on the ●ippy.
●は、読み取れなかった文字
上の文だと、上手に訳すことができません。
たぶん “ wound’t ” は “ wouldn’t ” の間違いと思われます。
“ ●ippy ” は “ zippy ”と思われます。
そうだとすると

私はゆっくり歩くので、道行く女子から『急ぎなさいよ』と言われるけれど、私はしません。
私は機敏になろうと思います。
と訳せます。
25年前のもへちゃんは、『自分の意思言葉」の例文として挙げたのでしょうが、完璧に選択ミスですね。
あ~恥ずかしい(>_<)
コメント