2021/12/02
はじめに
もへちゃんが勤務していた地域の中学校では、11月末~12月初旬には中3生の三者面談があります。
もへちゃんがよく参考にしていたドラマ「金八先生」でも、三者面談は何度も描かれてました。
自分の人生の進む方向を決める話し合い。
小学生時代と違って、夢ばかりを語れません。
現実の自分を見つめる作業です。
子どもによっては厳しい現実(学力、経済力、適性…)に直面する子もいます。
こんな時に発行する通信で、もへちゃんは、そんな子どもたちの心をホッとさせようとは思いません。
では、どんなことを書いたのでしょう?
学年通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.122」(2018年11月30日発行)を紹介します。
三者面談
11月30日は「霜月のみそか」です。
10日を「とおか」、20日を「はつか」と言いますよね。
30日のことは「みそか」と言い、月の最後を意味するようになったらしいです。
だから1年の最後は「おおみそか」なのか!
三者面談
さて、今日から三者面談が始まります。
あなたと保護者と担任の先生の三者で、あなたの将来を真剣に考えるのが三者面談です。
しかも、結論を
「どうしましょうかね~、考えときましょうね~」
と先延ばしにできないという経験は、あなたたちには今まであまりなかったのではないでしょうか?
先延ばしにできない作業
人は親になったとき(すなわち子どもが生まれた時)、我が子の将来のことを真剣に考え、そして結論を先延ばしにできない作業をします。
あなたたちもいずれこの作業にとりくむことになるでしょう。
何だかわかりますか?
ヒント:生まれて14日以内に届け出なければなりません。
それは
我が子の名前を考えること
です。
- 「どんな人になってほしいのか」
- 「どんな人生を歩んでほしいのか」
我が子の「将来」のことを真剣に考え、そして願いを込めて名前をつけます。
学年だよりミニで、クイズ等の解答に対するお礼として、
◯樹さん、拓◯さん、創◯さん、◯丸さん、英◯さん、美◯さん、歩◯さん、裕◯さん、陽◯さん、渓◯さん、◯哉さん、◯沙さん、雅◯さん、◯心さん、◯友さん、舞さん、由◯◯さん、◯◯香さん、◯典さん
の名前の素敵さを伝えました。
◯中3年生241人には241通りの素敵な名前があります。
あなたが生まれたときに、あなたの将来を思い、考えてくれたのが「あなたの名前」なのです。
保護者の方は、名前を付けて以来、今までもいろんな場面であなたのことを見守りながら、将来のことを考えていらっしゃったでしょう。
あの日と同じくらい
しかし、第三者である学校の先生がいる前、すなわち公的な場面で、あなたと向き合い、「将来どんな人生を歩んでほしいのか」を言葉にする…
もしかしたら名前を考えたあの日と同じくらい、あなたのことを考えて、この三者面談に臨まれるのかもしれません。
さぁ、いよいよ今日から三者面談が始まります。
幸せな将来をつかむため、しっかり考えて、しっかり話しましょう。
おわりに
三者面談スタート時に伝えたかったこと
もへちゃんが2010年に出会った『学び合い』。
『学び合い』を一言で説明するとしたら
「困難に出会った時に、いろんな人の力を借りてでも、その困難を突破する」…そんなコミュニケーション能力を鍛えること
です。
もへちゃんが、三者面談スタートにあたって、子どもや保護者に伝えたかったことも、『学び合い』の考え方そのものでした。
- 悩んで、悩んで、悩み抜いて…
- でも、周りの人としっかり話して、
- 利用できる大人の力もしっかり借りて、
- 最終的には自分の進みたい方向を、納得し選択してほしいと思います。
もへちゃん自身の三者面談
ちなみに、もへちゃん自身の三者面談はあまり憶えていません。
進路選択も、消去法でしか決めてこなかったように思います。
特に高3時、大学を考える際、担任や進路指導室の先生にアドバイスを受ける気なんて、全くありませんでした。
あの頃に『学び合い』の考え方ができていたらなぁ…。
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