2021/02/03
はじめに
もへちゃんは、もういい年ですが(笑)、今時の歌謡曲もよく聴きます。
最近は、トレーニング中に聞く音楽として、米津玄師さんの曲やYOASOBIの曲なんかをスマホに入れました。
その際に、
以前、学年通信で紹介したことがあったっけ!
と思い出した、今回紹介する乃木坂46の「いつかできるから今日できる」も入れました。
そこで今回は、乃木坂46の「いつかできるから今日できる」にインスパイアされて書いた「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.39」(2018年6月11日発行)を紹介します。
いつかできるから今日できる
ある子の2月の総勉強時間
下の表は、3年生を担任していたときの、ある生徒の2月の受験勉強時間の表です。
28日間で182時間。
平均を出すと一日あたり6時間30分の勉強時間となります。
3年生は夏の大会以降、部活動を引退しますので、この表の2月では、帰宅時間は早い日で16時。
遅い日で17時でした。
それでもテレビ番組を見たり、漫画を読んだり、ボーッとしていたら、月に182時間の勉強はできません。
無駄な時間を一切省き、時には睡眠時間をも削って勉強したわけです。
彼の土日の勉強時間が長いのも、「学校が休みだから、勉強も休もう」ではなく、「受験勉強する時間が平日よりたくさんある」と思い、実行したのです。
もへちゃんのイメージする受験勉強
私は中学3年生の担任になると
受験勉強は一日6時間。
けど睡眠も6時間とれ
と言ってきました。
このことを中学3年生になったばかりの頃(4月とか5月、ちょうど今頃)に話すと多くの人が
え~無理やん
と言います(特に勉強時間6時間の方を)。
この表を書いた彼も、中3の今頃はそう言いました。
けれど、「無理やん」と言った彼を含めた周りの人たちも、自分の進路(行きたい高校、将来なりたい職業)を本気で考えることで、勉強に真剣になっていき、表のように本気で勉強し始めました。
きっとあなたたちもそうなっていきます。
だって私が出会った3年生のほとんどがそうなっていきましたから(^^)
特別な子ではない「彼」が1か月で182時間勉強できたのには、わけがある!
ちなみに彼は、元々「ガリ勉」ではありませんでした。
ゲームが好きで、部活が好きで、勉強しなくても平気なタイプでした。
そんな彼のやる気スイッチを押したのは、周りの人たちでした。
彼らの学級目標は
3年7組学級目標
Never say never
~もうできないとは絶対に言わない~
受験勉強でも、彼らは、学級目標を全員で達成しようとしました。
「全員」です。
誰1人見捨てまいと声をかけあいました。
そんな雰囲気の中、彼も頑張りはじめ、いつのまにかクラスで1番、いや2番、いや3番くらいに頑張る生徒になりました。
そして周りを引っ張る存在にもなっていきました。
ちなみに一番頑張っていた人は月に200時間を超えていました。
今までは、ここまで求めようとは思ってませんでした
◯◯◯中に来て2ヶ月。
今までは、
部活動で限界まで鍛え抜き、疲れ果てて帰宅している人もいるだろうなぁ(>_<)
と思っていたから、ここまで求めようとは思いませんでした。
が、部活動中止になった今日からは、やる気があれば彼と同じくらい勉強できるはずです。
自分の勉強時間の限界が、今どれくらいなのか、試してみませんか。
中間考査まで3日間、毎日6時間を目指してみませんか。
いつかできるから
今日できる!
おわりに
なんと、乃木坂46の「いつかできるから今日できる」については、通信には何にも書いてないんです。
通信の題名と、最後の結びの言葉と画像だけでした。
本当は歌詞を紹介するつもりだったのですが、紹介した通信の文字数だけで「B5版×裏表2枚分」になっちゃったので、残念でしたが割愛しました。
でも、この曲、いいんです。
君がやりたいと始めてみたことなのに、
(中略)
密かな決心はどこへ捨てた?
いつかできるから今日できる(歌:乃木坂46、作詞:秋元康、作曲:Akira Sunset、京田誠一)より引用
とか
もしも失敗したって何度だって立ち上がればいい
いつかできるから今日できる(歌:乃木坂46、作詞:秋元康、作曲:Akira Sunset、京田誠一)より引用
とか
ここで逃げ出さないで前を向いて大地立つんだ
いつかできるから今日できる(歌:乃木坂46、作詞:秋元康、作曲:Akira Sunset、京田誠一)より引用
とか。
子どもたちにとって身近な乃木坂46が、曲で励ましてくれる。
もへちゃんが担任だったら、こんな通信を書いた日の「帰りの会」では、「先生の話」で通信を読んで、その最後に曲を聴かせるんですけどね~
そこで歌詞を一部紹介します。
(歌詞全文やYoutube動画は「もへちゃん先生の学級通信の資料置き場」にあります。)
『学び合い』の考え方で
「特別な子ではない『彼』が1か月で182時間勉強できたのには、わけがある!」の項で紹介した2011年度のもへちゃん組の子たちは、この時期(2月~3月)、学級目標「もうできないと絶対に言わない」を受験勉強にも広げて全員で達成しようとしました。
もへちゃんがしたことは
- 『学び合い』の考え方で、数学の授業や道徳の授業をしたことと
- 「誰一人見捨てるなよ」と声かけし続けたこと
- 行事でも、生活の場面でも、テストでも、学級目標と結びつけ続けたこと
くらいです。
子どもたちが頑張ったのです(^^)
先生の力ではなく、子どもたちが自らのつながりの中で高め合う…これこそ『学び合い』の醍醐味です(^^)
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