2021/04/27
はじめに
クイズ「宿泊研修をドラマティックに!『校歌大声コンクール』」
前回の「宿泊研修をドラマティックに!『校歌大声コンクール』」の次の部分
失敗を恐れたり、恥をかかないようにと思っていると、身体や心が縮こまっていく。
どんどん、失敗しよう。
どんどん、苦しいことや、嫌なことに立ち向かおう。
どんなときも、大きな声で、胸を張ろう。
苦しいことを乗り越えていく度に、人間として成長し、強くなっていけるんだ。
「1年1組学級記録 No.4」(2008年4月30日発行)より引用
は、ある方の詩に影響を受けて書いた文章なのですが、おわかりでしょうか?
学校の先生を長くされている方とか、すてきな学級通信を書いてくれる先生に担任してもらった方なんかだと、わかるかもしれません。
クイズの答え
それは…蒔田 晋時さんの「教室はまちがうところだ」という詩です。
ご存じでしたか?
前回紹介した通信みたいに、蒔田さんの言葉を、まるでもへちゃん自身の言葉のように書く通信もあるわけです。
しかし、今回、紹介するのは、教科の授業が始まった4月中盤に、詩「教室はまちがうところだ」をストレートに紹介した学年通信「◯◯◯中学校1学年だよりミニNo.6」(2019年4月19日発行)です。
教室はまちがうところだ
多くの人が自転車に乗れると思いますが、あなたはどうやって自転車に乗れるようになったか覚えていますか?
みなさんはごく普通に会話していますが、あなたはどうやってごく普通に会話できるようになりましたか?
歩いたり、絵を描いたり、楽器を演奏したり、泳いだり…
それぞれの人がいろんな「できること」を持っていますが、それをしはじめたとき、最初からうまくやれましたか?
自転車に乗らなければ転ぶことはないし、水に入らなければおぼれることはありません。
けれど、それでは永久に乗れるようにならないし、泳げるようにならないのです。
何かを求めているから失敗するのです。
何事かを成し遂げようとしているから、まちがいもあるのです。
失敗した時こそ、かしこくなるし、精神が成長していくんです。
4/17から教科の授業がスタートしました。
教科の勉強もあなたの夢をかなえるためのとりくみです。
できるようになるためにたくさん失敗しましょう。
そのために大事なのは、クラスの雰囲気です。
こんな詩を紹介します。
教室はまちがうところだ(蒔田 晋時)
教室は まちがうところだ
みんなが どしどし手をあげて
まちがった意見を言おうじゃないか
まちがった答えを言おうじゃないかまちがうことをおそれちゃいけない
まちがうことをわらっちゃいけない
まちがった意見も
まちがった答えも
ああじゃないか こうじゃないかと
みんなで出し合い 言い合うなかで
ほんとのものをみつけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ神様でさえまちがう世の中
ましてこれからの人間になろうとしている ぼくらがまちがってなにがおかしい
あたりまえじゃないか安心して手を上げろ
安心してまちがえや
まちがったって わらったり
ばかにしたり おこったり
そんなものおりゃあせん
まちがったって
だれかがなおしてくれるし教えてくれる
こまった時には先生が
ない知恵しぼって教えるぞ
そんな教室つくろうや
みんなでしゃべって作ろうや
おわりに
今回、通信内で紹介した詩「教室はまちがうところだ」は、実は全文ではありません。
せっかくですので、全文を紹介します。
教室はまちがうところだ
みんなどしどし手を上げて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことを おそれちゃいけない
まちがったものを わらっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃあないか こうじゃあないかと
みんなで出しあい 言い合うなかで
ほんとのものを 見つけていくのだ
そうしてみんなで 伸びていくのだ
いつも正しくまちがいのない
答えをしなくちゃならんと思って
そういうとこだと思っているから
まちがうことがこわくてこわくて
手も上げないで小さくなって
黙りこくって時間がすぎる
しかたがないから先生だけが
勝手にしゃべって生徒はうわのそら
それじゃあちっとも伸びてはいけない
神様でさえまちがう世のなか
ましてこれから人間になろうと
している僕らがまちがったって
なにがおかしいあたりまえじゃないか
うつむきうつむき
そうっと上げた手 はじめて上げた手
先生がさした
どきりと胸が大きく鳴って
どぎっどきっと体が燃えて
立ったとたんに忘れてしまった
なんだかぼそぼそしゃべったけれども
なにを言ったか ちんぷんかんぷん
私はことりと座ってしまった
体がすうっと涼しくなって
ああ言やあよかった こう言やあよかったあとでいいこと浮かんでくるのに
それでいいのだ いくどもいくども
おんなじことをくりかえすうちに
それからだんだんどきりがやんで
言いたいことが言えてくるのだ
はじめからうまいこと言えるはずないんだ
はじめから答えが当たるはずないんだ
なんどもなんども言ってるうちに
まちがううちに
言いたいことの半分くらいは
どうやらこうやら言えてくるのだ
そうしてたまには答えも当たる
まちがいだらけの僕らの教室
おそれちゃいけないワラッちゃいけない
安心して手を上げろ
安心してまがえや
まちがったってワラッたり
ばかにしたりおこったり
そんなものはおりゃあせん
まちがったって誰かがよ
なおしてくれるし教えてくれる
困ったときには先生が
ない知恵しぼって教えるで
そんな教室作ろうやあ
おまえへんだと言われたって
あんたちがうと言われたって
そう思うだからしょうがない
だれかがかりにもワラッたら
まちがうことがなぜわるい
まちがってることわかればよ
人が言おうが言うまいが
おらあ自分であらためる
わからなけりゃあそのかわり
誰が言おうとこずこうと
おらあ根性曲げねえだ
そんな教室作ろうやあ
教室はまちがうところだ(蒔田晋時著、長谷川知子イラスト、子どもの未来社刊)より引用
もへちゃんは、2010年から『学び合い』の考え方で授業し始めたので
まちがった意見を言おうじゃないか
まちがった答えをいおうじゃないか
さえも言わなくなりました。
だって『学び合い』の考え方では、まちがっている人をみつけようと、クラスの大多数が動き回るからです。
昨日、お休みした言い訳
平日は、このブログ「もへちゃん先生の学級通信」を更新することにしています。
実は、一昨日の夜、持病の尿管結石が再発し、なかなか眠れませんでした。
で、昨日、病院に行き、破砕手術ではなく、薬で出てくるのを気長に待つことになりました。
昨日の夜は、もらった薬が効いて痛みはなかったのですが、前日、あまり眠れてなかったため、20時には寝てしまいました。
なので、ブログを更新することができませんでしたm(_ _)m
さて、もへちゃんは、学級通信や学年通信を書くとき、無理をしないことにしています。
今、流行の言葉を使うなら「持続可能な」ペースを守るってことです。
(※SDGs…持続可能な開発目標)
「毎日書く」なんて目標は、持たないようにしています。
「時間を見つけて書く」って感じです。
書く時間がない時は
あら残念(^^;)
とあきらめちゃう。
このブログも、同様の心がけで更新していくつもりですm(_ _)m
コメント