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産んでくれてありがとうと言いたくなる…思春期へのメッセージ⑦

2020/10/19

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 おなかの中の赤ちゃんは、最初は1個の細胞です(受精卵)。

 約10ヶ月間、細胞分裂を繰り返し、生まれる頃には60000000000000(60兆)個の細胞からなる「人」の体になります。

 もへちゃん流性教育「思春期へのメッセージ」の2時間目の授業は、おなかの中で赤ちゃんがどう育っていくか、その約10ヶ月間を追う授業です。

 では、授業を受けた後の感想について書いた学級通信「スバル No.107」(1989年1月30日発行)を紹介します。

思春期へのメッセージ 2時間目を受けて

母さんに「ありがとう」と言ったか?

記録282

 お母さんに、私が生まれた時のことを聞いたら、2日間かかったそうです。

 なかなか出てこなくて、食べちゃいけなかったけど看護婦さんにクッキーを食べさせてもらったそうです。

 私が生まれたときは、嬉しかったって。

 授業後、女子が「産むの、嫌だ」

と感じているかもと心配になった。

本当に、誰よりも愛した人の赤ちゃんだったら、ちょっとこわいけどがんばる

って人もいれば、

赤ちゃん産むの、嫌だ

という人もいた。

 しかし、ちょっと待て!

 赤ちゃんも、おなかの中から出ようとしてがんばっていることを知ったはず。

  • 男子の中の「女の子でなくてよかった」と思ってる人
  • 男女問わず、がんばる心を嫌がるあなた
もへちゃん
もへちゃん

 君ら自身も、力一杯がんばって、頭で押して、この世に出てきた元気な子なんだ。

 おなかの中から、命がけで生まれてきた経験者なんだ。

 「苦労は嫌だ」と動かない赤ちゃんは、おなかの中で死ぬのだ。

 母さんにしても、この苦しみを喜びに変えるためにがんばっているんだ。

 おなかの中で動いたり、蹴ったりして通信してきた新しいいのちのために必死にがんばるんだ。

 だから

オギャ~

という声を聞き、君と初めて会って、素晴らしい喜びに満たされたのだ。

 君は、母さんに「ありがとう」って言ったか?

記録283

 今日の6時間目の「思春期へのメッセージ」の授業は、ほんとにびっくりすることばかりでした。

 なんか、最初、自分は2cmくらいしかなかったなんて、信じられないナ…

記録284

 今日の6時間目、自分の歴史を振り返るやつをした。

 僕はその時思った。

 人というものは不思議なものだと!

 おなかの中で、君たちは、生物の進化の歴史(35億年分)をたどったのです。

  • あなた方は一時期、エラがあったのです。
  • あなた方は、手足がヒレのようだった時期があったのです。
  • あなた方は、顔中・身体中、毛で覆われていた時期があったのです。
  • あなた方は、しっぽがあったのです。

 不思議なことだらけだけど、事実なのです。

受精後第5週、手の形がはっきりしてくる。しかし指はまだ分かれておらず、指の間は水かきのようなものでつながっている 人体の神秘(竹内均監修、教育社刊)より引用

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 連絡帳や生活ノートの4行日記、班ノート等に、時々子どもが

「昨日は誕生日だった」

と書いてくることがあります。

 そんな時のもへちゃんの赤ペンの返事は

もへちゃん
もへちゃん

 誕生日おめでとう。

 いろんな人から、その言葉をかけてもらったに違いない。

 けれど今から◯◯年前の昨日、いのちをかけて君を生み出した人に対して、誰も「がんばったね」と声をかけることは無い。

 だからこそ君が「産んでくれてありがとう」と母さんに言おう。

 それは世界中で君だけが言える言葉でもあるのだから。

です。

 思春期へのメッセージの授業をする前には、こんな赤ペンの返事を考えつくことはありませんでした。

 もへちゃん流 性教育「思春期へのメッセージ」で、もへちゃん自身も学んだのです(^^)

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