2021/04/07
はじめに

もへちゃんが先生をしていた時、「学級目標」をかなり大事にしてきました。
そして、何かあるたび(行事や問題行動、うれしかったこと…)に、学級目標の言葉に立ち返ってました。

その行動は、「◯◯◯◯◯◯◯◯(学級目標)」を達成しようとした行動か、それともかけ離れていこうとした行動か?
とか

この行事で1位をねらうことは、「◯◯◯◯◯◯◯◯(学級目標)」を達成するために、どう役立つのか?
とか

今回の成功は、「◯◯◯◯◯◯◯◯(学級目標)」にどれくらい近づけたってことだろうか?
なんて感じで、子どもたちに問うたりしてました。
数学の授業では、自分が担任しているクラスはもちろん、他のクラスでも、

今日の授業で、あなたたちのクラスの学級目標に近づけたのか?
なんて授業最後に子どもたちに聞いたりしてました。
そこで、もへちゃんが初めて中3生の担任をした1987年の子たち

「子たち」という表現は失礼かな?
今(2021年)はもう48~49才になってますよね。
元気かな~?
当時15歳だった、初代もへちゃん組の子たちが、学級目標が決めるまでいろいろ話し合った経緯がわかる通信「中央フリーウェイ No.1」(1987年4月2日発行)を紹介します。
高らかに目標を掲げよう
義務教育最後の年の目標を「自らで決めよう」ということで、先日、個人の目標&学級目標を考えました。
昨年からいろんな言葉
- 灯は小さくてもいつも暖かい
- Do your best
- One for all,All for one
- Let’s begin
- 有言実行
なんて言ってきたけど、言葉に込めた思いが十分に伝わったろうか?
実行しようと心がけたろうか?
そこで今年は、自分たちできめるんだ!
記録1
始業式から10日たってしまいました。
先生も替わってないし、クラスも替わってないから、まだ2年生の続きのような気がします。
朝自習の時とかも年・組を「2年1組」と書いてしまうのもしばしばです。
そのたびに「あぁ、私は3年5組なんだなぁ」って変な感じになります。
入学した当時は、3年生なんて、遠い山の向こうの向こうだったのに、今はもうその3年生。
自覚を持たなければならないのに、全然持てやしません。
あと1年で入試なのに…。
でも「後悔先に立たず」です。
本当に悔いの残らない1年にしたいと思ってるんです。
小さい紙に書いたクラスの目標あったでしょう。
あれは自分に言い聞かせてる言葉なんです。
〈明日の“自分”にまかせるな!〉
いい言葉でしょう。
私はすぐに「明日やればいい、明日は頑張るぞ」とか言って“明日の自分”に期待をしてしまうんです。
どうせやるのは自分なのに。
先生がこの前言ってた事…中学生の頃、大人になった自分は「変わった自分」になっていると思っていた…と同じ事です。
〈明日の自分〉は今日の自分よりも〈がんばれる自分〉になっているって考えてしまうんです。
今やれることは、今やるように努力したいと思います、3年生こそは。
まだ自分の道をはっきり決めたわけじゃないけど、今が一番大事な時期ですものね(でも遊びたいなぁ…)
学習の計画と記録(連絡帳みたいなノート)より引用
みんなもいろいろ考えて目標をつくってくれている。
その人、その人の願いや希望が、クラス目標となってあらわれているようだ。
さあ、たくさんの人から出た目標を1つにしぼって、それを1年かけて実行していこうじゃないか。

それでは紹介します。
- 人生の目標に夢中になろう
- 意見を出し合い、他のクラスの模範となるように!
- 夢は自分の両手で掴め
- 心にいつもオアシスを
- 1人はみんなのために、みんなは1人のために
- だんけつ
- ダッシュだ みんな いっしょに飛びだそう
- まとまりのあるクラス
- たんぽぽの種のように大空へ
- みんなが団結する
- いろいろなコンクールとか 1人ひとり協力し合って頑張る
- 明日の“自分”にまかせるな
- みんな仲良くなるように いろんな面で協力しあう!
- みんな仲良く
- 運命は神の考えるものだ
- 為せば成る 為さねば成らぬ 成る業(わざ)を成らぬと捨つる人のはかなき
- 集中!
- もうちょっと明るくする
- 楽しいクラス
- TRY TOGETHER TOMORROW(明日へ一緒にトライ)
- 1%の天性、99%の努力
- 思いっきり青春!
- 区あれば楽あり
- 努力すれば報われる
- 努力 気力 腕力
- 灯は大きければ大きいほどよく燃える
- 友だちをつくる みんな仲良くする
- 自分の持っている力を全部出しきるクラスをつくる
- practice makes perfect
- クラスのムードをよくする
- がんばれ
- やるぞう
- クラスムードをよくする
- 元気なクラス 楽しいクラス
- 一生懸命頑張る!
- 人生を楽しく
- 熱中
- 努力に勝るものはない
- 人に勝つより自分に勝て!
- 我、事において後悔せず
- 成功は次の成功の呼び水とせよ、失敗は次の成功への足がかりとせよ
- 必ず勝つ、たとえ勝てなくても、必ず負けない
- 夢中 熱中 集中
- やる気 元気 根気
君は、どれを選ぶ?
おわりに

学級目標にしろ、生徒会スローガンにしろ、形だけになっているクラスや学校は、
- 勢いだけで日々を送っているか
- どんどん雰囲気が悪くなっていくか
のどちらかのような気がします。
目標が、活かされているか、形だけかの見分け方
ちなみに「目標」が活かされているか、それとも形だけかは、すぐにわかります。
子どもに

あなたのクラスの学級目標は何ですか?

あなたの学校の生徒会のスローガンは何ですか?
と聞いてみて、覚えてなければ、残念ながら「形だけ」です。
教室の壁を飾っているだけの「学級目標」
具体的な目標を掲げて、達成に向けて全員がとりくもうとする…これって何も学校だけではなく、全ての組織の基本だともへちゃんは思っています。
目標は決めたけど、教室の壁に飾っただけで、それ以来忘れてしまったって経験を繰り返した子どもは、社会に出たときに苦労するのではないでしょうか。
新年度最初の学級通信なのに?
さて、前回まで「新年度最初の通信シリーズ」をお送りしてきました。

もへちゃんが書く通信の第1号は、「人型イラスト+詩」がスタンダードだ!
なんて書いてきたのに、今回紹介した「道のべ No.1」では、1人の人型イラストもなければ、1行の詩もありませんでした。

なぜだか、わかりますか?
通信内の記録1(子どもの「学習の計画と記録」から引用した文章)に書いてましたが、もへちゃんが先生になった頃は、中2→中3でクラス替えをしてなかったからです。
大事にし続けた学級目標
この初代もへちゃん組の子どもたちは、1年間中、自分たちの学級目標を振り返り続けました。
そしてもへちゃんも、このクラスの子たちが決めた「学級目標」を、退職するまでの36年間、忘れることはありませんでした(^o^)
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