2021/12/28
はじめに
2021年秋に行われた衆議院議員選挙やその後に行われた地方自治体の選挙で、もへちゃんが応援した方々のほとんどは当選されました(^^)
本当によかった(^^)
だって、戦争できる国にしたい人たちを負かせての当選なのですから。
さて、2016年から選挙権が18才に引き下げられました。
しかし多くの小中学校では、児童会活動、生徒会活動が形骸化されてしまってます。
そんな学校では、児童総会、生徒総会等で、自らをとりまくルールを変えていく経験なんて、これっぽっちも味わわせてもらえません。
だから、何かのルールを「おかしい」とか「嫌だなぁ」と思っていても、変えようとするのではなく、我慢するって子が育てられているような気がしてなりません。
今回は、そんな学校に異動して1年目、せめて通信を通して「民主主義とは何か」を伝えようとした学年通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.128」(2018年12月11日発行)を紹介します。
願えばかなうんだよ
痛快なニュース
先週、何気なくテレビでニュースを見ていたら、痛快なニュースを見たので紹介します。
米コロラド州の小さな町で、雪合戦を禁止する条例があることを知った少年が改正を求める運動を起こし、このほど合法化に成功した。
州都デンバーから北へ約100キロ離れた町シビアランスに住むデーン・ベスト君(9)は、この「へんてこな」条例に抗議する住民らの書簡や署名を集め、3日の町議会で改正を訴えた。
※書簡…手紙、書状
改正案は全会一致で可決され、町内で雪玉を投げる行為が合法化された。
マクラウド町長がCNNとのインタビューで語ったところによると、条例では人や動物、建物、木、車などを狙って「石やそのほかの発射体」を投げる行為が禁止されている。
デーン君たちのクラスが町役場を訪れた時、町長はこの条例を紹介し、人に雪玉を投げ付けるのも実は違法だと指摘した。
町長は毎年、役場を見学する小学生たちに同様の話を聞かせ、条例を改正してみないかと声を掛けてきた。
「それに初めて応じたのがデーン君だ。よくやった」と、町長は目を細める。
デーン君は条例改正を勝ち取った後、町で初めて合法的に投げられる雪玉を渡された。
父のデリックさんはCNN系列局に「どんなに小さな変化でも、率先してそれを起こした息子を誇りに思う」と話した。
同局によると、町にはこのほか「ペットは猫または犬を一世帯3匹まで」と定めた条例もある。
デーン君は現在(違法に)飼っているモルモットを認めてもらうため、次はこの条例の改正を求める運動に乗り出すという。(CNN)
※CNN…アメリカのケーブルテレビおよび衛星テレビ向けのニュースチャンネル
CNN.com 「雪合戦禁止の条例、9歳少年が声を上げ改正 コロラドの町」より引用
デーン君はニュースのインタビューで、
願えば必ずかなうんだよ。
と答えていました。
なんとも痛快ではないですか!
選挙権がある18歳まであと3年
さて、日本では、2年前から選挙権が18歳に引き下げられました。
あなたたちも3年後には、よりよい社会を目指して、選挙に行くことになります。
また、2022年からは、「成人」を20歳から18歳に引き下げることになりました。
だからあなたたちは9歳の坊やになんて負けていられないのです(笑)
そこで問題を出してみましょう。
9歳の坊やに負けないための問題
1951年の福岡県八女郡 水田村の中学校の社会科の勉強で出された問題です。
- 民主主義の理想は何であるか
- われわれは民主主義を、いかに日常的な生活に実現すべきか
- 民主的な政治、経済、社会生活とはどんなものか
- 民主主義社会を建設する上で、日本人はどんな欠陥に注意しなければならないか
これらを「話し合ったり」「調べ学習」したりしていたそうです。
1951年当時、中学生の人は、現在80歳前後!!!
じいちゃん、ばあちゃんたちってすごいんですね~。
1951年というのは、戦争が終わって6年。
戦前、戦中までは「従うこと」しか知らなかった日本人でしたが、戦後、平和で民主的な国家と社会を作る主人公となり、学校教育の中で学び、実践し、そして今の日本を作られたわけです。
例えば、そのための手立ての1つに、女性にも選挙権と被選挙権を認めた「普通選挙」が1945年にスタートしています。
それまでのまちがった法令をたくさん変えていったエネルギッシュな時代です。
9歳のデーン君がすごいと思いましたが、
実は日本のじいちゃん、ばあちゃんたちの方がすごいんだ!
と私は思い直しました。
この問題が、高校受験・大学受験・就職試験で出されたら?
さて、もしあなたが高校受験や大学受験、就職試験で上の4つの質問が出たら、なんと答えますか?
マジな話、「18歳選挙権」の関係で、高校の推薦の小論文の課題に出ることだってあるかもしれません。
不安な人は、SG先生に相談しましょう(^^)
おわりに
以前勤めた学校で、たまたま選挙の話をしていると、ある先生が
今迄の選挙では、自民党にしか入れたことないです。
と言われました。
理由を尋ねると
だって「自由」で「民主主義」の党ってことでしょ。
最高やないですか!(最高じゃないですか)
もへちゃんは驚いてしまいました。
この先生にとっては、「政策」だとか「現職議員の不祥事」だとかは、投票の決め手ではないのですから。
判断基準が「名前」って(T_T)
自ら変な名前、付けるわけないって思わないのかなぁ?
「権力者優先党」なんて党名になって初めて気がつくの?
そんな名前の党が今後表れるとは思えないけど…(^^;)
しかも、人を教える立場なのに…
1951年、八女郡水田村で学んだ爺ちゃん・婆ちゃんが聞いたら、呆れるに違いありません(>_<)
「物言わぬ労働者」を育ててしまってるという自覚は、その先生にはありませんでした。
だからこそ、余計に将来の日本が不安です(T_T)
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