2020/12/02
はじめに
ブログのために昔の通信を選んでいたら、先生になって6年目に
ライバルを蹴落としてなぜ悪い
と言った子がいたことを思いだし、間違いを正せなかった当時の自分の力の無さをヒシヒシと感じました。(前々回のブログの内容ですね)
『学び合い』の考え方に出会った今のもへちゃんなら、その子をまわりの子につなげられると思います。
そこで前々回から『学び合い』シリーズを展開しています。
『学び合い』シリーズ第3回目は、小中時代の友だちのことについて書いた「◯◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.38」(2018年2月21日発行)を紹介します。
今でしょ講座
「小中学校の友人なんて不要」論(林修さん提唱)
「いつやるの?今でしょ!」の林先生の番組で、昨年「小中学時代の友達はクソみたいなものです」という話があった。
かなりびっくりした。
理由はこうだ。
小学校の友人と1年に2回以上会う人は7%程度です。
そして、1年に1回以下の人は93%です。
大半の人は、小学校の友人と一年に一回も会いません。
それに、社会に出れば忙しくなり、会社の人や取引先の人などの人、そして家族に会う機会がほとんどで、小中学校が一緒だった人に会う時間的な余裕もなくなります。
林先生が驚く初耳学(TBS系)より引用
小学校時代にいじめの対象になったことがある僕にとっては、妙に納得する話だった。
けれど、人生は長いストーリー。
今は、その人しかいなくても、次の場面に移ったら、別の登場人物が表れる。
僕にも「親友」と呼べる人が2人いるが、2人とも高校時代の友だちだ。
「小中学校の友人は頼りになる」論(西川純さん提唱)
けれど、僕が『学び合い』について学んだ大学の教育学の教授は違うことを話す。
これからの日本は、人口が減っていくことやAIの発展で、企業の寿命が短くなっていきます。
今後20年で半数の企業が倒産するでしょう。
倒産しなくても終身雇用は崩れているので、40歳、50歳の頃にやめさせられる人も多く出ます。
あなたが一流企業に勤めていて、会社が倒産した時、誰に相談すればいいと思いますか?
同じ企業に勤めていた仲間?
それは無理です。
だってその人だって無職になっているのですから。
同じような能力の人が集まって、会社を回していたけれど、会社自体がなくなる世の中が来たら、同じ能力の人どうしでは助け合えなくなります。
そんな時、頼りになるのが、異なる能力の集まりであり、長い時間を損得関係なく過ごした経験を持つ小中学校時代の友人なのです。
上越教育大学 教職大学院 西川純教授提唱の『学び合い』の考え方
僕は、この話にも納得した。
以前、勤めていた学校の校長先生は、学校の先生になる前、○○証券という超一流企業に勤めていたんだけれど、どうしても先生になりたくって、転職した経験を持つ方だった。
20年ほど前、その○○証券がつぶれたとき、その校長先生は
教師になっててよかったぁ。
まさかあの一流企業がつぶれるなんて
と話してくれたことがあったからだ。
もへちゃんの考え
だからこそ、この中学時代の人間関係が大事だと僕は思っている。
大人になって困ったとき、相談できる仲間を、今、作って欲しい。
困難に出会ったとき、力を借りることができる仲間を作って欲しい。
厳しい言い方をさせてもらうと、この人は信頼できる人なのか、今、見極めて欲しい。
進路が決まった人が、自分だけ浮かれているのか、それともまわりの人の為、一生懸命行動してくれているのか、見極めるのは今でしょ!
悩み事を話したとき、親身になって相談に乗ってくれる人なのか、それを他の人に言いふらす人なのか、見極めるのは今でしょ!
おわりに
高校時代の同窓会に参加したことがあります。
通信中に書いた「親友」2人も来てました。
もへちゃんもみんなも50代を越えていました。
お酒を飲みながら話していると、それぞれの現在の職種は医者、市の職員、教員、自衛隊…いろいろな職業に就いてましたが、さほど多種に渡ってるとは思えませんでした。
中には、劇団四季の俳優をしてるとか、ネットトレーダーとかをしてる人とかいるにはいたのですが…。
西川先生が言われる「異なる能力の集まり」という点では、高校時代より小中時代の方が多種多様そうだと感じました。
ただ、
小中学校時代でも、高校時代でも、大学や専門学校時代でも、どこでもいいから、「親友」と言える人を見つけられたらいいなぁ
と、娘を亡くした後、毎年のように訪ねてくれる娘の友だちに教えられています。
コメント