超えろ金八③…卒業式の最後の学活で「子から親へのメッセージ」

2021/02/26

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 「体育館での卒業式」の後の、「教室での最後の学活」

  • ギターを弾いて歌を贈ることもできないし、
  • プレゼンを作ろうとしても、クラスの子1人ひとりの画像があるかもわからない…

 でも大丈夫🙆‍♂️

 長く先生をしてきたもへちゃんは、たくさんの先輩や同僚、若手の先生の「最後の学活」をじっくり観察してきました。

 金八シリーズの最終回もずいぶん見ました(今はYouTubeで見られるので助かりました(^^))

 そして編み出した「もへちゃん式 卒業式の学活」

 今回は、その解説の第3回目です!

復習…「保護者から子へのメッセージ」、「子から親へのメッセージ」を成功させるコツ

 第1回、第2回では

  • 「保護者から子へのメッセージ」
  • 「子から親へのメッセージ」

 という、ごくごくありきたりのとりくみを紹介しました。

 ただし

もへちゃん
もへちゃん

子どもには秘密で!

と頼んだり、

もへちゃん
もへちゃん

親を泣かてやろうぜ

とたくらんだりする…これらが重要と書きました。

 今回は、卒業式前の自習の時間や学活の時間を使って「親を泣かせてやろうぜ」と呼びかけた結果、子どもたちがどんな「子から親へのメッセージ」を書いたのかを紹介します。

 超えろ金八シリーズ中は、過去の通信の紹介はお休みしていますm(_ _)m

もへちゃん式 卒業式の学活③

解像度を少し上げることができました(^^) 3年7組学級記録 卒業お祝い号 裏面

お母さんへ

 この15年間、育ててくれてありがとうございました。

 あと少しで、中学校3年間を終了します。

 部活で朝早くてもお弁当を用意してくれたり、塾やクラブチームで帰りが遅くなっても夕食を作るために待っててくれました。

 時には、反抗する事がありましたが、その時はすいませんでした。

 自分が悪いのに、責任を全ておしつけて、母さんのせいにしようと思ってました。

 本当にすいませんでした。

 うちは父さんが全然帰ってこないので、母さんだけで僕と弟を育ててくれました。

 今まで、本当にありがとうございました。

 今後も、よろしくお願いします。

               ◯◯より

お父さん、お母さんへ

 ぼくを生んでくれてありがとう。

 「◯◯」って名前をつけてくれてありがとう。

 たくさん、いろんなところにつれていってくれてありがとう。

 たくさん、看病してくれてありがとう。

 怒ってくれてありがとう。

 うそをついても、許してくれてありがとう。

 家族のために(家のことも外のことも)働いてくれてありがとう。

 野球のみんなに迷惑かけたときも、あやまってくれてありがとう。

 大切に育ててくれてありがとう。

 愛してくれてありがとう。

 ありがとうの言葉が、今、この胸にあふれてきます。

 父さん、母さん、大好きです。

                ◯◯より

Dear Mother

 ここまで育ててくれてありがとうございました。

 小学校4年生から今まで新体操ができたのは、みんなのおかげだと思います。

 試合の時は見に来てくれてありがとう。

 終わった時に怒られたこともたくさんありました。

 3年生の夏からは、毎日のように塾に行くようになり、帰ってくるときはマンションの下で待っててくれてありがとう。

 メールするのを忘れて、寒い中ずっと待たせていたこともありました。

 私立の受験が近づいてきて、不安になっていると、いつもはげましてくれました。

 私立受験の当日に、お弁当と一緒に手紙を渡してくれてとてもうれしかったです。

 そのおかげで、緊張することなく受験することができました。

 いつも支えになってくれてありがとう。

 これからもたくさん迷惑かけることもあると思うけど、よろしくお願いします。

                ◯◯より

お母さんへ

 今までの15年間、私を育ててくれてありがとうございます。

 小さい頃から人見知りが激しくて泣いてばかりいたり、

人付き合いもあまりうまくなくて、

お母さんにはたくさんめいわくも心配もかけてしまいました。

 小学校の頃、周りにうまくなじめなくて「学校行きたくない」と言った時も、

「将来なりたい職業を専門的に学べるコースがある高校に行きたい」と言い出したときも、

いつもお母さんは、真正面から私にぶつかってきてくれて、私のことを思って話をしてくれたから、

今の私がここにいるんだと思います。

 これから先も、たくさんめいわくも、心配もかけると思うけど、

お母さんは人生の先輩としてたよりにしているので、

たよりがいのない娘ですが、どうぞよろしくお願いします。

                ◯◯より

 よく書けてるでしょ~(^^)

 これを聞いた保護者は、とても幸せな気分になるに違いありません。

『学び合い』の考え方…子どもの有用性を信じて任せる

 さて、もへちゃんは、数学の先生なので、作文指導のHow to なんてまったく知りません。

 そんなもへちゃんがしたのは

  • めあて「みんなが、保護者を泣かせる『感謝状』を書く」と提示したこと
  • めあて達成できるための方法を整えた(立ち歩きOK、めあて達成したかどうかをネームプレートで可視化)こと

くらいです。

これだけ?

もへちゃん
もへちゃん

はい、これだけです。

 なぜこれだけなのか…

 それは、『学び合い』の考え方の1つ

子どもたちの有用性を信じてまかせる

を基盤にしてるからです。

 もちろん、普段から『学び合い』の考え方で授業をしていた子たちだから、スムーズにやれたのですが…。

日々の生活のことを書く

 子どもたちは、「子から親へのメッセージ」を書いている間、普段の『学び合い』の授業同様、いろんな人の知恵を借りながら考えていました。

 友だちと

ここは、こんな言葉がよくない?

なんて話し合っていたり…

 その後、1人でちょっと真剣な表情で書いていたり…

 書き終わった子は、シャーペンが止まっている子に

どれくらいできた~?

と声をかけ、

俺は、こんなの書いたぜ!

とさりげなくアドバイスしたり…

 そんなふうにしてできあがった「子から親へのメッセージ」の中には、

  • 書ける範囲
  • 言える範囲
  • 我が親にだけ伝わるように

日々の生活のことを書いている子が、何人もいました。

自らの生活を語れる集団

 「自らの生活を語れる」集団というのは、

人権教育の中で「目指すべき集団」だと、もへちゃんは理解しています。

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

ポスト金八

 はてなブログ経由で、「もへちゃん先生の学級通信」を読んでくださってる方のブログを読んでいたら

 金八先生のようなことを言いますが、人が動くと書いて「働く」と言います。

※ 最近の若者は金八先生を知らないので要注意

と書かれていました。

 そこで、今回の記事の題名を「金八」を使わずに考えたのですが…

  • 超えろコロ先生(暗殺教室)
  • 超えろ川藤先生(ROOKIES)
  • 超えろヤンクミ(ごくせん)

 う~ん…いい案が出なかったので、金八先生で貫き通すことにしますm(_ _)m

 「ポスト森」は、橋本聖子さんでしたが、ポスト金八って誰なんでしょう?

次回予告

 さて、次回はいよいよ「金八超え…もへちゃん式 卒業式の学活」シリーズ最終回です。

  • 「保護者からのメッセージ」
  • 「子から親へのメッセージ」

 これら2つを混ぜ合わせて、いよいよ学園もののドラマをしのぐ「最終回」の作り方を、超具体的に解説します。

 乞うご期待!

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