2021/02/26
はじめに
![もへちゃん](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2019/12/mohesuma2-e1585817329721.jpg)
「体育館での卒業式」の後の、「教室での最後の学活」
- ギターを弾いて歌を贈ることもできないし、
- プレゼンを作ろうとしても、クラスの子1人ひとりの画像があるかもわからない…
でも大丈夫🙆♂️
長く先生をしてきたもへちゃんは、たくさんの先輩や同僚、若手の先生の「最後の学活」をじっくり観察してきました。
金八シリーズの最終回もずいぶん見ました(今はYouTubeで見られるので助かりました(^^))
そして編み出した「もへちゃん式 卒業式の学活」
今回は、その解説の第3回目です!
復習…「保護者から子へのメッセージ」、「子から親へのメッセージ」を成功させるコツ
第1回、第2回では
- 「保護者から子へのメッセージ」
- 「子から親へのメッセージ」
という、ごくごくありきたりのとりくみを紹介しました。
ただし
![もへちゃん](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2019/12/mohesuma2-e1585817329721.jpg)
子どもには秘密で!
と頼んだり、
![もへちゃん](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2019/12/mohesuma2-e1585817329721.jpg)
親を泣かてやろうぜ
とたくらんだりする…これらが重要と書きました。
今回は、卒業式前の自習の時間や学活の時間を使って「親を泣かせてやろうぜ」と呼びかけた結果、子どもたちがどんな「子から親へのメッセージ」を書いたのかを紹介します。
超えろ金八シリーズ中は、過去の通信の紹介はお休みしていますm(_ _)m
もへちゃん式 卒業式の学活③
![](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_3685-800x1152.jpg)
お母さんへ
この15年間、育ててくれてありがとうございました。
あと少しで、中学校3年間を終了します。
部活で朝早くてもお弁当を用意してくれたり、塾やクラブチームで帰りが遅くなっても夕食を作るために待っててくれました。
時には、反抗する事がありましたが、その時はすいませんでした。
自分が悪いのに、責任を全ておしつけて、母さんのせいにしようと思ってました。
本当にすいませんでした。
うちは父さんが全然帰ってこないので、母さんだけで僕と弟を育ててくれました。
今まで、本当にありがとうございました。
今後も、よろしくお願いします。
◯◯より
お父さん、お母さんへ
ぼくを生んでくれてありがとう。
「◯◯」って名前をつけてくれてありがとう。
たくさん、いろんなところにつれていってくれてありがとう。
たくさん、看病してくれてありがとう。
怒ってくれてありがとう。
うそをついても、許してくれてありがとう。
家族のために(家のことも外のことも)働いてくれてありがとう。
野球のみんなに迷惑かけたときも、あやまってくれてありがとう。
大切に育ててくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。
ありがとうの言葉が、今、この胸にあふれてきます。
父さん、母さん、大好きです。
◯◯より
Dear Mother
ここまで育ててくれてありがとうございました。
小学校4年生から今まで新体操ができたのは、みんなのおかげだと思います。
試合の時は、見に来てくれてありがとう。
終わった時に怒られたこともたくさんありました。
3年生の夏からは、毎日のように塾に行くようになり、帰ってくるときはマンションの下で待っててくれてありがとう。
メールするのを忘れて、寒い中ずっと待たせていたこともありました。
私立の受験が近づいてきて、不安になっていると、いつもはげましてくれました。
私立受験の当日に、お弁当と一緒に手紙を渡してくれてとてもうれしかったです。
そのおかげで、緊張することなく受験することができました。
いつも支えになってくれてありがとう。
これからもたくさん迷惑かけることもあると思うけど、よろしくお願いします。
◯◯より
お母さんへ
今までの15年間、私を育ててくれてありがとうございます。
小さい頃から人見知りが激しくて泣いてばかりいたり、
人付き合いもあまりうまくなくて、
お母さんにはたくさんめいわくも心配もかけてしまいました。
小学校の頃、周りにうまくなじめなくて「学校行きたくない」と言った時も、
「将来なりたい職業を専門的に学べるコースがある高校に行きたい」と言い出したときも、
いつもお母さんは、真正面から私にぶつかってきてくれて、私のことを思って話をしてくれたから、
今の私がここにいるんだと思います。
これから先も、たくさんめいわくも、心配もかけると思うけど、
お母さんは人生の先輩としてたよりにしているので、
たよりがいのない娘ですが、どうぞよろしくお願いします。
◯◯より
よく書けてるでしょ~(^^)
これを聞いた保護者は、とても幸せな気分になるに違いありません。
『学び合い』の考え方…子どもの有用性を信じて任せる
さて、もへちゃんは、数学の先生なので、作文指導のHow to なんてまったく知りません。
そんなもへちゃんがしたのは
- めあて「みんなが、保護者を泣かせる『感謝状』を書く」と提示したこと
- めあて達成できるための方法を整えた(立ち歩きOK、めあて達成したかどうかをネームプレートで可視化)こと
くらいです。
![](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2020/06/めがね中年男性.jpg)
これだけ?
![もへちゃん](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2019/12/mohesuma2-e1585817329721.jpg)
はい、これだけです。
なぜこれだけなのか…
それは、『学び合い』の考え方の1つ
子どもたちの有用性を信じてまかせる
を基盤にしてるからです。
もちろん、普段から『学び合い』の考え方で授業をしていた子たちだから、スムーズにやれたのですが…。
日々の生活のことを書く
子どもたちは、「子から親へのメッセージ」を書いている間、普段の『学び合い』の授業同様、いろんな人の知恵を借りながら考えていました。
友だちと
![](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2020/12/1315990-300x300.jpg)
ここは、こんな言葉がよくない?
なんて話し合っていたり…
その後、1人でちょっと真剣な表情で書いていたり…
書き終わった子は、シャーペンが止まっている子に
![](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2020/07/女生徒.jpg)
どれくらいできた~?
と声をかけ、
![](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2021/01/783209-300x365.jpg)
俺は、こんなの書いたぜ!
とさりげなくアドバイスしたり…
そんなふうにしてできあがった「子から親へのメッセージ」の中には、
- 書ける範囲
- 言える範囲
- 我が親にだけ伝わるように
日々の生活のことを書いている子が、何人もいました。
自らの生活を語れる集団
「自らの生活を語れる」集団というのは、
人権教育の中で「目指すべき集団」だと、もへちゃんは理解しています。
おわりに
![もへちゃん](https://moheblo.com/wp-content/uploads/2019/12/mohesuma2-e1585817329721.jpg)
ポスト金八
はてなブログ経由で、「もへちゃん先生の学級通信」を読んでくださってる方のブログを読んでいたら
金八先生のようなことを言いますが、人が動くと書いて「働く」と言います。
※ 最近の若者は金八先生を知らないので要注意
と書かれていました。
そこで、今回の記事の題名を「金八」を使わずに考えたのですが…
- 超えろコロ先生(暗殺教室)
- 超えろ川藤先生(ROOKIES)
- 超えろヤンクミ(ごくせん)
う~ん…いい案が出なかったので、金八先生で貫き通すことにしますm(_ _)m
「ポスト森」は、橋本聖子さんでしたが、ポスト金八って誰なんでしょう?
次回予告
さて、次回はいよいよ「金八超え…もへちゃん式 卒業式の学活」シリーズ最終回です。
- 「保護者からのメッセージ」
- 「子から親へのメッセージ」
これら2つを混ぜ合わせて、いよいよ学園もののドラマをしのぐ「最終回」の作り方を、超具体的に解説します。
乞うご期待!
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