私立専願入試の日の学年通信…誰に対して、どんなメッセージ?

2021/01/29

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

入試 今と昔

昔(30数年前)

 もへちゃんが中学校の先生になった30数年前は、入試といえば「2月の私立入試」と「3月の公立入試」くらいでした。

 あっ、その間に「国立高専の入試」もあるか。

 当時は、「3月の公立入試」を受けるのは、学年の9割以上だったように思います。

 すなわち「第1志望は公立」という子がほとんどだったわけです。

 さて、現在の入試は

  • 国立高専の推薦入試
  • 私立の推薦・専願入試
  • 公立の特色化選抜
  • 私立の前期一般入試
  • 私立の後期一般入試
  • 公立の推薦入試
  • 国立高専の一般入試
  • 公立の一般入試

です。

 いっぱいありますね~

 現在、「3月の公立入試」を受ける子は、学年の2/33ぶんの2くらいでしょうか。

「2017年のウィダーinゼリーのコマーシャル」シリーズ③

 もへちゃんが好きな「2017年のウィダーinゼリー」のコマーシャル。

 「それをネタにした通信」シリーズ第3弾は、私立専願入試の日に発行した通信を紹介します。

 私立専願入試の日に発行するってことは、当然、専願入試を受けている子は読めません。

問題

 ならばこの日、もへちゃんは、「ウィダーinゼリーのコマーシャル」を使って、誰に対して、どんなメッセージを託したのでしょうか?

 

 専願入試の日に発行した「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.146」(2019年1月22日発行)を紹介しますので、考えてみてください。

 この問題の答えは「おわりに」にあります。

私立専願入試

 今日、私立高校の専願入試で、52人が受験しました。

 「専願入試」というのは「合格すればその学校に入学します」という契約の元、受けるのですから「第一志望校」なわけです。

もへちゃん
もへちゃん

 真剣勝負に臨んだ52人のできばえはどうだったかなぁ。

 さて、下の画像は学年だよりミニ119号125号で一度載せた写真です。

森永製菓 NEWS RELEASEより引用
森永製菓 NEWS RELEASEより引用

 私はこの画像から、次のことを連想したとミニ125号に書きました。

もへちゃん
もへちゃん
  • これから受験会場に向かう男子生徒の後ろで見守っている仲間が3人。
  • この4人は同じ柔道部仲間で、例えば社会の勉強が必要だった1人のために、残りの3人は、その1人が暗記したかどうかを確かめるため、単語カードに書いた年代とか人物とかを問題に出したり、問題集の中のわからなかった問題を一緒に解説を読んで考えたりしたから、今から試験会場に向かう友だちを力づけるために見送りにきてるんじゃないだろうか?
  • 後ろの3人は、部活動特待で、すでに大学が決まっているのではないだろうか?
  • それでも学力で受験する仲間をこの半年、支え続けてきたんじゃないだろうか?


 今日、専願入試だった52人が「写真の手前の男子生徒」だったとしたら、今日のあなたは「後ろで力づけるために見送っている3人」だったわけです。

あなたの昨日は? あなたの昨日までの半年間は?

 今日、あなたは授業があったし、見送り等に行くことはできませんでした。

 ならば、昨日、あなたは「今日専願受験してる仲間」になんて声をかけましたか?

 昨日までの半年間、あなたは「今日専願受験してる仲間」をどう支えてきましたか?

仲間をだれ一人見捨てない

 私は普段の授業で

もへちゃん
もへちゃん

仲間を誰1人見捨てるな

と言い続けてきました。

 それに応えるように、ある人は眠たい顔をしている友に話しかけていました。

 ある人はわからなくてシャーペンが止まっている仲間に声をかけていました。

 ある人は「わかったぁ」と喜んでる友とともに手をたたき合って喜びあっていました。

 それって写真の中の「後ろで力づけるために見送っている3人」と同じだと思います。

◯◯さんの昨日

 昨日の放課後、◯◯さんは

Aさんが明日、専願受験で上靴がいるはずなのに、置いて帰ってるみたいです

と先生に相談に来ていました。

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上靴(R-DESIGNさんによるイラストACからのイラスト)

 心配して先生に相談に来るって、写真の中の「後ろで力づけるために見送っている3人」と同じだと思います。

 職員室で

なんて素敵な人なんだ

と評判になりました。

「受験だって団体戦だ」を言葉だけに終わらせるな!

 かっこいい言葉としての「受験だって団体だ」を使うだけでその気になるのではなく、本気で「受験だって団体戦だ」をあなたたちの生き方の中で、示してほしいと思っています。

 あなたたちが創った「◯中魂」とは「『みんなが目標を達成する』ことを、最後の最後まであきらめない」でした。

 まずは52人が目標を達成してくれることを願うかぎりです。

 明日は公立高校特色化選抜入試、そして10日後は福岡地区私立高校前期入試です。

 いよいよ入試本番です。

 みんなが目標を達成できるよう、本気で、みんなで、支え合っていきましょう。

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 この通信が発行された日は、専願入試の日だったので、当然、専願受験者は読んでいません。

 その子たちは次の日、机の中に入っている「前日の通信」を見るわけです。

 発行した次の日に、見守られた側が「あぁ見守られていたんだなぁ」って思ってもらえたら、通信のねらいは達成です(^^)

問題の答え

もへちゃん
もへちゃん

 そうです。

 もへちゃんが読み手として意識していたのは、発行した次の日に、この通信を読む「専願入試を受けた子」だったのです。

 そしてこの日(発行した次の日)から、見守る側と見守られる側が入れ替わります。

 正確には、専願入試合格発表後ですが…。

 すなわち、「見守る」「見守られる」を意識させられる日=私立高校専願入試の日だったからこその通信だったわけです。

 その後

 やったぁ、終わったぁ。

 お前たち、まだ受験あるんやろ。

 大変やねぇ。

なんて言動をした子がいたとは聞いていません。

 すでに合格発表があった子も、

  • 受験がある子から「わからないから教えて」と頼まれ一生懸命説明したり
  • 高校に入って困らないようにと中学時代の復習をしたり…

と受験ムードを崩すようなことはありせんでした。

 2018年の中3生たちは、素敵な子どもたちでした(^^)

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