2021/06/04
はじめに

もへちゃんが勤務していた地域の中学校は、5月中旬に体育会(運動会)があります。
体育会が終わると、保護者と生徒対象の進路説明会を開き、受験勉強の意欲付けを行います。
受験は3月じゃない!

ええ~っ
受験は3月なのに?
と思ってる子も、もちろんいます。
けれど、正確に言うと、この考えはあやまりです。
- 12月第3週に一番早い高等専修学校の専願・一般入試
- 1月第3週に「私立高校 推薦、専願入試」「国立高専推薦入試」
- 1月第4週に「公立高校 特色化選抜入試」
- 2月第1週に「私立高校 前期入試」
- 2月第2週に「私立高校 後期入試」
- 2月第3週に「国立高専入試」
- 3月第2週に「公立高校 入試」
なのですから。
受験は10月! 11月!!
さらに中3生の担任になった時は、

受験する高校を決める3者面談は、10月の実力テスト、11月の実力テストの結果で判断するぞ。
だから、10月第1週、11月第1週が「受験本番」と思って、勉強せぇよ
と話してきました。

まだ6月!
ではなく、

もう6月(>_<)
なのです。
そこで今回は、進路説明会が終わった後に発行した通信「3年3組学級記録 No.18」(2017年6月2日発行)を紹介します。
6月からの受験勉強を具体的に教えちゃおう
いよいよ、人ごとではなくなった
昨日は、進路説明会だった。
そして、「第1回 進路希望調査」を6/8(木)までに出さなければならない。
いよいよ、人ごとではなくなった。
ただ漠然と「勉強しなきゃ」って、多くの人が3年生になった時に思ってる。
「3年生になって」の作文に、「学力」「受験」等のことを書いた人が27人いた。
記録15
僕は、この3の3で、仲間と協力することをがんばっていきたいと思います。
そして、この3の3 みんなが、受験に合格できたらいいなと思います。
(中略)
そして3年には受験があります。
今からでもしっかりと勉強していきたいです。
絶対に「行きたい高校」に合格したいです。
(後略)
HRさんの作文「3年になって」より引用
記録16
まず私は、勉強を頑張りたいと思います。
私は国語・英語は得意だけど、数学・理科は苦手なので、得意なことは周りにいる困っている人に教えたいと思います。
苦手な教科は、わからないところが多いので、その教科が得意な人に教えてもらって、みんなで学力を伸ばしていけたらいいなと思ってます。
(後略)
SEさんの作文「3年生になって」より引用
3年生になって2ヶ月が過ぎた。
受験にそなえた勉強は、2ヶ月分進んだのだろうか?
昨日、H先生は

10月、11月のテストは入試と同じくらい大事だ。
と話された。

その通りだ!
だから、受験勉強の計画を立てるなら
- 8月までに、1・2年生の内容を全て理解し終わる
- 9月から、3年生の内容の勉強をスタートする
を意識するといい。
具体的に説明しよう!
もっと具体的に話を進めよう。
- 6/2~8/31まで91日間ある
- 本屋に行って「3年間のまとめ」ができる問題集を買ってくるとする(とってもおすすめ!)
- 国語の中1~2の内容は「1・漢字の基本(80分)」「2・熟語の基本(90分)」…「章のまとめ・詩歌を味わう(60分)」まで25コマ
- 社会は「1・世界のすがた(80分)」から「20・近代の文化」まで35コマ
- 数学は「01・正負の数」から「おさらいチェック⑦」まで15コマ
- 理科は「1・植物のからだのつくりとはたらき(80分)」から「ふり返りチェック(80分)」まで32コマ
- 英語は「1・be動詞(80分)」から「特10・1~19回のシャッフルテスト(40分)」まで29コマ
- 5教科合計で136コマ

残り91日間
残り136コマ
残念ながら「1日1教科(1コマ)」では、間に合わない(>_<)
- その間に「中体連大会」もあるし、「第2回定期テスト(3学期制だと1学期期末考査のこと)」もある

さらに厳しいことを言わせてもらおう!
- 1回勉強しただけで、点数がupするなんて、甘い、甘い、甘過ぎる!2回目をぜひやるべきだ!1回目、解いた時にわからなかった問題ができるようになってるか、確かめるべきだ。そして、「2回目なのに解けない」って問題があったとしたら、3回目をやるべきだ。
- もし3回目までやるとしたら、136コマ✕3回=408コマ。それを91日間でやるとしたら、408÷91=4.48…。1日あたり4.5コマしなきゃならない(>_<)
- 1コマあたり「80分かかる」とか「60分かかる」って問題集には書いていた。60分かかると仮定すると4.5コマ…すなわち毎日4時間半の勉強をすれば間に合うってことだ。

さぁ、計画表にスケジュールを書き込んでみよう。
たぶん、塾に行っている人は、受験に向けてのスケジュールに沿って勉強は進んでいるはず。
すでに終わっている内容があるなら、その先から計画表に書き込もう。
塾に行ってない人は、本屋に行って問題集を買うことを薦めたい。
僕の家の近所の本屋で、数学について3年間のまとめができる問題集は、以下の3冊だった。

1冊1200円程ってことは、5教科分で約6000円!

かなり高い(>_<)
けれど、これを3回も、4回も、5回もやれたなら、学力はupする。
32年間の教師生活で、そんな人を何人も見てきた。
説得するしかない! 心を入れ替えるしかない!!
明日・明後日の土日で問題集を買えれば、6/3(月)から勉強計画はスタートできる。
けれど部活もあるだろうし、急に6000円の出費を許してもらえるかもわからない。

買ったとしても、どうせ、せんやろ
って言われるかもしれない。
そんな人は…

今までの言動が、悔やまれるなぁ…(T_T)
けれど、そんなこと言ってるうちに1週間はあっという間に過ぎる。
そしたら、残り84日だ。

説得するしかない!
心を入れ替えるしかない!!
91日後に、1・2年の内容を終わらせる…それが今の君たちがやる受験勉強なのだから。
おわりに

ブログ「もへちゃん先生の学級通信」の愛読者の方なら、今回の通信を読んだことがあるって感じられたかもしれません。
今回紹介した通信の1年後、2018年、さらに具体的に書いた通信を以前紹介してました。
こちら ↓ です。
B5版通信の長所と短所
ただし、以前に紹介した方は、「具体的な勉強法」の部分をさらに詳しく書いたため、「説得するしかない! 心を入れ替えるしかない!!」の部分をカットしました(^^;)
もへちゃんとしては、残念でなりませんでしたが、2018年の通信は「B5版両面」が紙面の最大範囲だったので、しかたありませんでした(T_T)
「B5版の通信」は、気楽にたくさん発行できるという長所があったのですが、意外なところで短所が表出しちゃったわけです(>_<)
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