2020/12/11
はじめに

前回のブログで、市の人権まつりで、人KENまもるくんと人KENあゆみちゃんを見つけ

こんなことを書きました。
人KENまもるくんと人KENあゆみちゃんは、学年だよりミニ158号、162号で紹介した漫画家 やなせたかしさんデザインによるキャラクターです。
2人とも、前髪が「人」の文字で、胸に「KEN」の文字が入っています。
「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.165」より引用
そこで今回は、やなせたかしさんのことを書いた「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.158」(2018年2月14日発行)を紹介します。
チョコレートの代わりに
今日の学年だよりミニは、チョコレートの話だと思っていたみなさん、ごめんなさい。
チョコレートネタを思いつきませんでしたので、別の話を書きます<(_ _)>
前期前半の人権学習でやった朗読劇「◯◯◯◯」を覚えていますか?
こんなセリフがありました。
「『教科書無償』や『奨学金制度』は、差別をなくし全ての子どもが平等に学べるこ
とを願った被差別部落の人々をはじめとする多くの人々の運動の結果勝ち取られ
たものです。」「だから私たちが進路実現に向けて努力していくことが、多くの人の思いを大切に
することにつながります。」「私はがんばります。」
「僕もがんばります。」
「みんな一緒にがんばろーね。」
「これで朗読劇『◯◯◯◯』を終わります。みなさん最後まで一生懸命見ていただ
いて、ありがとうございました。」(生徒Bのセリフの後、出演者みんなで「手のひらを太陽に」を音楽に合わせて歌
う)ぼくらはみんな 生きている 生きているから 歌うんだ
ぼくらはみんな 生きている 生きているから かなしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮
ミミズだって オケラだって アメンボだって
みんな みんな生きているんだ 友だちなんだ
朗読劇「◯◯◯◯」(教科書無償運動)シナリオより引用
劇中歌「手のひらに太陽を」
劇中歌の「手のひらに太陽を」を作詞したのは、やなせたかしさんです。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、「アンパンマンの作者」と言えばわかる人も多いのではないでしょうか?

アンパンマンは、お腹が減っている人がいると、自分の顔をあげるヒーローです。
なぜ、自分の顔をあげるのか。
顔をちぎると、力が減ってしまうにもかかわらず…。
あなたは知っていますか?
アンパンマンが顔をあげるわけ
やなせさんは、太平洋戦争中、兵隊として中国にいました。
周りから言われるまま「正義の戦い」だと信じていましたが、戦争が終わり「実は侵略戦争だった」と知りました。
戦争中

お国のために死ぬことが名誉なことだ。
と言っていた人たちが、戦後

平和が、民主主義が大事だ。
と平気な顔をして話している姿も見ました。
敗戦で、「正義」だとか「名誉」だとか「大事なこと」だとかの価値観が、一気に逆になっていったのを経験して、やなせさんは

本当の正義ってなんだろう?
と考えました。
そして突き当たったのが、飢えに苦しんだ兵隊時代の記憶でした。

人生で一番つらいことは食べられないこと。
「正義の味方」だったら、まず、食べさせること。
飢えを助けてくれるはずだ。
そこから「自分を食べさせて人を救う」ヒーローが生まれたのだそうです。
アンパンマンに込められた思い
私の子どもが小さい頃、アニメ「アンパンマン」を見ていました。
私は、そのとき初めてアンパンマンを見ました。
そして

え~、顔を食させると?
と思いました。
そこには、やなせさんの

正義には痛みが伴うんだ。
かっこよくないんだ。
また、何が正義かよくわからなくなったとしても、飢えた人に食べ物を分け与えることは、いついつまでも正義なんだ。

戦争は人を殺すけど、食べものをわけてあげることは、人を生かすこと。
命を応援すること。
という思いが込められています。
さらに

自分の食べものをあげてしまったら自分が飢えるかもしれない。
いじめられている人をかばったら、自分がいじめられるかもしれない。
それでも、だれかを助けたいと思うとき、ほんとうの勇気がわいてくる。
そんな思いも込められています。
もへちゃんの座右の銘⑤「私が醜い人間にならないために、差別に学び、差別を無くす行動をする」
私は「本当の勇気」を持ちたいと思います。
差別やイジメ、戦争は、弱い立場の人間が犠牲になります。
かばったら、自分もいじめられるかもしれない。
それでもその人を助けられる本当の勇気をもちたいと思います。
今日は、チョコではなく、アンパンのお話でした(^o^)
おわりに

この通信を発行したのが2月14日、バレンタインデーでした。
なので、通信の冒頭で

今日の学年だよりミニは、チョコレートの話だと思っていたみなさん、ごめんなさい。
と謝ったわけです。
朗読劇「◯◯◯◯」
さて、文中の「朗読劇『◯◯◯◯』」とは、教科書無償運動についての人権学習の際に、子どもたちが演じた朗読劇のことです。
題名が「◯◯◯◯」なのは、朗読劇を視聴した後、どんな題名がいいかを考えさせるためでした。
詳しくはこちらをどうぞ ↓
自画自賛
通信の最後を

今日は、チョコではなく、アンパンのお話でした(^o^)
と締めくくったのは、我ながら「うまいっ」と思いました(^^)
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