2021/12/15
はじめに

12月10日の世界人権デーからスタートした「ONE PIECEに学ぶ差別」シリーズ。
今回を含めた①~④で紹介した通信は、ONE PIECEのコミックス51巻の
- 第500話「歴史の残り火」
- 第501話「うねり始める世界」
- 第502話「天竜人の一件」
を元にしています。
ちなみに、502話の最後の1コマは、左右2ページ見開きを使い、インパクトのある大きな1枚の絵になっていました。
その最後の1コマにインスピレーションを受け書いた通信「1年1組学級記録 No.43」(2009年2月20日発行)を紹介します。
強い怒りと静かな闘い
ONE PIECE 第502話「天竜人の一件」より


差別への怒り
強い怒り

ワンピース51巻の最後で、主人公のルフィは、怒りに打ち震えながら、差別する人間にこぶしをふるった。


作者の尾田栄一郎さんが持つ「差別への怒り」を、ルフィを通して表現したんだ。
静かな闘い
一昨日の人権学習の時間、話しに来てくれたSYさんも、差別と闘っている方だった。


心の奥に差別に対する強い怒りを秘めながら、「ぶったたく」より困難な闘い(説得する)を、静かに、でも力強くすすめている。
記録66(KNさん)
電話をかけてきた人を怒らせずに、話を全部聞きながら、その人をだんだん変えていこうとする…すごいなぁと思いました。
私も「くさび(市発行の啓発冊子)」を読んだことがあります。
前まで、何も考えずに読んでいました。
だけどSYさんの話を聞いて、今年の「くさび」は、書いた人の気持ちとかを考えて読みたいと思いました!!
差別する側でなく、なくす側になりたいです。
記録67(CKさん)
SYさんみたいに、人権のために行動している人は◯◯市にいっぱいいることを知りました。
講演会をしたり、「くさび」を配ったりしてすごいなぁと思いました。
私もSYさんみたいに、差別に対して何か行動できる人になりたいと思いました。
記録68(YSくん)
SYさんが、先生の教え子っていうことにビックリしました。

そうなんだ!
だから君たちも「差別をなくす人」になれるんだ!
おわりに

同志
SYさんは、もへちゃん組ではありませんでしたが、もへちゃんが生徒会担当してるときの委員長でした。
彼女は「生徒」でしたが、もへちゃんが「荒れ」ている学校を生徒会活動で立て直そうとしている時の『同志』でもあります。
こんなかっこいい大人になりたい
そんな子が市役所に勤め、人権政策課で頑張ってくれていて、とても嬉しく思いました。
同時に、大人になって差別をなくすために静かで強い闘いをしている彼女は、子どもたちにとって

こんなかっこいい大人になりたい!
という憧れになったことが、生活ノートの記録から読み取ることができました。
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