2021/06/22
はじめに
「母への思い」シリーズを展開しようと、今日も通信の束をペラペラとめくっていました。
「これは!」と思ったのは2010年7月15日に発行した「3年7組学級記録 No.53」
しかしこの通信は「母への思い」ではないのです。
では、問題です。
今から紹介する通信のどこに、もへちゃんは「これは!」と感じたのでしょうか?
読んでみてください<(_ _)>
君を見守ってくれる人
記録71
テストどうやった?
俺、テスト、バリ悪かった…。
で、お父さんとかお母さんに、バリ怒られると思っとったら、全然怒られんかったけん、ビックリした。
でもね、お父さんにはいろいろアドバイスしてもらったし、お母さんには
「◯◯◯◯の人生やけん、◯◯◯◯が気付かんと。ちゃんと勉強せんと。私が変われるもんなら代わりに勉強しちゃるけどね」
って言われた。
やけん、俺さ、両親の期待を裏切らんようにって思った。
やけん、俺、がんばるけんさ、みんなも俺に注意して。
CYさんの班ノートの記録から引用
記録72
◯◯◯くんが、今日の数学の授業の問題を、時間内に終わらせれたので、僕的にもすごくうれしかったです。
SYさんの班ノートの記録から引用
人という字は「ノ」と「\」の2つの部分から成り立っている。
それらが支えて立っている。
君のまわりにも、必ず君を見守ってくれている人がいる。
親、兄弟姉妹、じいちゃん、ばあちゃん、おじさん、おばさん、先輩、先生、コーチ、近所の兄ちゃん姉ちゃん…
年上の人ばかりではない。
- 『学び合い』の時に、君を教えてくれる友も
- 部活動で練習してる時に、球拾いしてる後輩も
君を見守ってる1人だ。
踊りの輪 永瀬清子
踊りの輪
永瀬 清子
美しい娘たちにまじって
私の娘も踊っている。
人々の中にかくれて
私は彼女をみつめている。
私が結んでやった罌粟色の帯は
まだ和服に慣れない新らしい稜があって
手足のふりもひかえ気味に
彼女は連れの娘たちにまじって踊っている。
あんまり見劣りはしないだろうか。
幸福そうにしているだろうか。
いつも手許へばかり置いて
遠くから見た事はなかったのだ。
私があれくらいの時に
抱いていた願いや夢を
彼女もやっぱり抱いているだろうか。
私のほかに誰か彼女をみているだろうか。
踊りの輪はだんだん大きくなって
唄の声は次第に高まる。
遅い月が山をはなれて
空は一めんのこまかいさざなみ雲
さざなみの皺ごとに
銀の発光がはじまる。
やさしく進んでは歩をかえす
青もやの中の大きな花のようにぼやけて
湖水の妖精のような一群の中
もう誰が誰ともよく判らない。
美しい娘たちにまじって
私の娘も踊っている。
おわりに
楽しい漢字教室(ぎょうせい)
「楽しい漢字教室(ぎょうせい)」とは、漢字事典の1つです。
2008年度、新1年生の学級開きで、名前の漢字の意味について語ろうとした際、良さそうだと思って購入しました。
収録しているのは小学校6年間で学ぶ漢字だけですが、漢字の意味や成り立ちについて、優しくて前向きな語り口だったので選びました。
ちなみに、名前の意味を伝える学級開きについては、すでに紹介済みです。
詩「踊りの輪」
この詩の作者は女性ですが、もへちゃんはこの詩に「父親」として共感したのです(^^)
母親と違って、父親って娘に対して少し距離を持っている…。
けれど、実は気になっている…
そんなもへちゃん自身の感覚が、この詩を読んだとき「あぁ、なんだかピッタリだなぁ」って感じたのです。
と言っても、見守りたい娘は3年前に亡くなってしまいました。
改めてこの詩を読み直して、何気ない日々の中に幸せがあるんだなぁって思います。
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