2020.03.17
はじめに

以前、学年だよりで
「私がかかった(と思った)流行性角結膜炎とコレラが、学校保健法の文章の中で同列に並べられていたことに驚いた」
ってことを書きました。
新型コロナウイルスが終息して、このブログの趣旨である過去の通信の紹介ができるようになったら、紹介しますね。
その学年だよりでは、続けて
「コレラという病気は19世紀に最も恐れられていた伝染病の1つです。10数万人がこの病気でなくなったそうです。21世紀の今、コレラが流行性角結膜炎と並ぶようになったのは医学のめざましい進歩があったからです。医学の進歩に携わった人々の熱意と歴史に敬意を表します。」
と書きました。
たかが「流行り目になった」だけで、この話の膨らませ方…見事でしょ(^^)
このように、様々なものごとから、「学べること」を見いだすには、
心の中に「芯」のようなものが必要だと私は思っています。
臨時休校の長い休みを「精神と時の部屋」みたいにしちゃおう 第12弾では、
このような「芯」を私はどうやって持ち得たのかについて書いてみます。
プチ・精神と時の部屋 No.12「新型コロナウイルスの特効薬とONE PIECE」
新型コロナウイルスは、未だに感染が拡がり続けています。
日本だけでなく、外国もどんどん感染者が増えています。
G7の首脳は、新型コロナウイルス対策を、史上初めてテレビ会議で話し合いました。
- 日本…安倍総理
- アメリカ…トランプ大統領
- ドイツ…メルケル首相
- カナダ…トルドー首相
- イタリア…コンテ首相
- イギリス…ジョンソン首相
- フランス…マクロン大統領
- EUミシェル欧州理事会議長,フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長
この会議では、東京オリンピック・パラリンピックのことも話し合われたようです。
ちょっと気になった言葉
ニュースでは、安倍総理が

『人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として,完全な形で実施したい』と発言し、参加者の支持を得た
と言ってましたが、これってなんだか変な日本語だと私は思いました。

打ち勝つ証?
まだ勝ってはないけれど、「勝つんだ!」という強い信念を持つためにオリンピック・パラリンピックを使うってことでしょうか?
いやいや、それはちょっと危険だと思います。
今、学校の臨時休校、イベント等の中止を政府は呼びかけて3週目です。
その結果、様々な産業で収入減が起こっています。
そんな痛みを伴うとりくみをみんなで歯を食いしばりながらやっているところに、外国から選手と観客が大勢やって来る…
まだ新型コロナウイルスに対して有効な手段をとりえていないところに、「勝つんだ!」という心意気を見せるためにオリンピック・パラリンピックを実施し、外国からたくさんの方がやって来る…
日本にいる人も不安だし、日本に来る人も不安だと思いませんか?
ちょっと不思議に思って、外務省の「G7首脳テレビ会議」の報告のページを見ると
人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として,完全な形で実施したいと述べ,G7の支持を得ました
とあるではありませんか。
勝った後に、その証としてオリンピック・パラリンピックを実施するってことです。
あ~すっきり(^^)
ニュース番組を作っている人たちは、おかしいって思わなかったのでしょうか?
それとも安倍総理側になんらかの意図があったのかな?
治療薬
また、安倍総理は

治療薬の開発が重要
と言われたみたいです。
これについては、まったくそのとおり!!
ただ、東京オリンピック・パラリンピックまでに治療薬が開発できるかどうかはわかりませんが…。
それでも私は、近い将来、医学にたずさわっている方々の努力が実を結び、新型コロナウイルスの治療薬を開発できると信じています。
私がそう信じているのは、家族が不治の病にかかり、長い間苦しんでいたけれど、治療薬が開発され…
なんて経験をしたからではありません<(_ _)>
もちろんそんな経験をしていた方が、説得力はあると思いますが、人間、生きてる間に全ての「苦」を経験するなんてなかなかないと思います。
そんな経験をするとしたら戦争なんかが始まった時かな~。
経験が無くても「芯」を持つには
では、経験がない人間が、信念に近いものを持つにはどうしたらいいでしょうか。
いじめられた経験がなければ、人に優しくなれない?
私は、「そんなことはない」と思ってます。
人間には想像力が備わっているからです。
- 体験者の話を聞き(知る)
- 体験者のつらさを追体験し(感じる)
- ともに闘っていく(行動する)
ことで、「芯」みたいなものができると思っています。
では、「近い将来、新型コロナウイルスの治療薬を開発できると信じている」という私の「芯」はどうやってできたのでしょうか。
どうしようかな~
教えようかな~
教えるの、やめようかな~
ふだんの学年通信とか学級通信なんかでは、元ネタは教えず、
「近い将来、新型コロナウイルスの治療薬を開発できると信じている」
という文章だけ書くのですが…。
恥ずかしいけど、「プチ・精神と時の部屋」通信だから特別に書いちゃいましょう(^^)/
実は、漫画「ONE PIECE」31巻、第289話の影響を受けています。
ONE PIECE 31巻 289話のあらすじ
植物学者ノーランドは、流れ着いた島で、疫病「樹熱」に冒された島民たちを見つけます。
この島では、代々、神に生け贄を捧げることで、疫病をはじめさまざまな災いを乗り越えてきました。
神の意志により、島の人間以外は、排除し続けてきました。
島民のリーダー・カルガラたちは、ノーランドたちの言葉を聞かず、神に生け贄を捧げようとします。
ノーランド

貴様ら、何をそんなに恐れている」

何?

実態のない恐怖に怯えては、人の命を差し出し、気休めにしている

気休めだと

そうさ、生け贄などとんだ気休めだ。意味のない犠牲にすぎない
(中略)

私の国では、60年前、今、お前たちの村を襲っている『樹熱』という疫病によって10万人の命が奪われた。
これにかかって死ぬ確率は90%を越える鬼病だった。
だが、近年では同じ病気でも死に至る者は3%にも満たない。
『南の海(サウスブルー)』の植物学者が探検を重ね、特効薬を発見したからだ。
『コナ』という木の樹皮からとれる『コニーネ』という成分がそれだ。
今、私がそれを右手に持っている。
持ち帰れば薬が作れ、村を救えるんだ。
この成分を、世界中のどれだけの人々がどれだけの時間を費やし探し回ったか。
どれだけの犠牲を伴ったか、お前にわかるか。
この偉大な『進歩』を、お前たちは踏みつけにしているんだ。
だからお前たちの儀式は、彼らへの侮辱だと言ってるんだ」

本当はもっともっといろんなことがあってるんです。
島の神である巨大な蛇をノーランドが殺し、生け贄にされそうになっていた娘を助けたり…。
その娘はカルガラの娘だったり…。
あぁ、私の文章力では原作の1/10も伝わらない(T_T)
でも、朗報です(^^)
ONE PIECEスタッフ【公式】
というTwitterによると、新型コロナウイルス対策でできた長期休暇中の子どもたちを応援するために、3月9日からONE PIECE1~60巻が無料で読めるそうです。
おわりに

私は漫画からけっこうたくさんのことを学んでいます。
信じられないかもしれませんが「沈黙の艦隊」という戦争ものの漫画からは「反戦平和」を学びました。
「ナニワ金融道」という金貸しの漫画からは、借金で人生を壊す前にとりくむべき方法を学びました。
これについては、卒業生が「保証人」トラブルに巻き込まれた際、とても役に立ちました。
ONE PIECEは、今回のことだけでなく、他にもいろいろ学んでいるのですが、それはまた次の機会で(^^)/
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