2020/09/18
はじめに

もへちゃんが3年生を担任したときには、卒業直前に
「20才の自分に手紙を書こう。成人式の前に着くように、出してあげる」
ってとりくみをしてきました。
このとりくみと、アンジェラ・アキさんが「手紙」という歌を思いついたのとは、実はよく似ています。
さて、もへちゃんがとりくんだ
「15才の卒業前に書いて20才の成人式前につく手紙」。
わずか5年ですが、大きく人生が変わっている子もいます。
でもキラキラと輝いた時代があった事実は、まぶしく思いこそすれ、マイナスになりはしないと思っています。
では、シリーズ第5弾「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」について書いた「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.93」(2018年10月17日発行)を紹介します。
3年4組「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
この歌は、2008年「NHKみんなのうた」で放映され、人気に火が付きました。
この曲でアンジェラ・アキさんはNHKの紅白歌合戦に出場もしました。
当時の大ヒット曲です。
そして今もなお、この楽曲は卒業ソングとして多くの学生たちに歌われています。
曲の流れは、
曲の流れ
- 1番は、15歳の自分から大人になった自分へ宛てた手紙
- 2番は、大人になった自分から15歳の自分へ宛てた手紙
になっています。
歌詞①
1番の歌詞で
負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は、誰の言葉を信じて歩けばいいの?
手紙 ~拝啓 十五の君へ~ アンジェラ・アキ 作詞・作曲より
という問いに対して、2番の歌詞で、大人になった自分から
自分の声を信じ、歩けばいいの
手紙 ~拝啓 十五の君へ~ アンジェラ・アキ 作詞・作曲より
と返事が返ってきます。
これらの歌詞には、今どれだけ悩みを抱えていたとしても、時間が解決へと導いてくれるんだ、という意味が込められているそうです。
アンジェラさんがこの曲を作ろうとした頃、お母さんから1通の手紙が届いて、封を開いてみたら、お母さんからの手紙ではなくて、アンジェラさんが10代のときに「30才の自分へ」って書いた、未来の自分に宛てた手紙だったそうです。
その手紙を書いた記憶はもうなかったそうです。

きっと素敵なことが書いてあるんだろうなぁ
と思って、読んでみたら

30才の自分へ
元気ですか?
ちょっと聞いて!
今日学校でこんなことがあったの。
○○くんにこんなこと言われたの!
…それが1枚だけではなく、7枚も!
当時、自分の支えになっていた音楽の事なんてどこにも書いてなくて、今や顔も思い出せないような人に振り回されたという、どうでもいいエピソードが延々と書いてあったそうです。
そのとき、もしこの時期に、

いろんなことあるけどさ、
辛いことなんて、
すべて時間が解決してくれるから大丈夫よ
と自分に対して言えたらどんなに楽だっただろうか…。
その手紙を見ながらそんなことをボーッと思ってたら、「あ、これかも」と感じて「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」ができたそうです。
歌詞②
後半の歌詞にある
Keep on Believing
手紙 ~拝啓 十五の君へ~ アンジェラ・アキ 作詞・作曲より
とは、「どんなときも信じ続けて」という意味です。
アンジェラさんは歌で子どもたちに

今の苦しみは一時だけのこと、
明るい未来が待っている
と伝えているわけですね。
3年4組のみんなはきっと…
大ヒットしたということは、その思いが年齢を問わず人々に感動を与えたということでもあります。
それだけ力のある歌です。
3年4組のみんながどれくらい感動を与えてくれるのか、あと3日、楽しみです。
後略…歌詞全文は「もへちゃん先生の学級通信の資料置き場」へ
おわりに

中3生のもへちゃん組だった子たちに郵送する「20才の自分に送る手紙」ですが、2~3人「あて所に尋ねあたりません」というスタンプが押されて返ってくる時があります。
そういう場合は、次の年の年賀状等で、その代の子たちに聞いたりします。
それでもわからない場合は「幸せになってるんならいいけど」と祈ることくらいしかできません。
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