2021/02/02
はじめに
もへちゃんの住む福岡では、今週(2021年第1週)、私立高校の前期一般入試があります。
このブログでは、受験直前ということで、「受験HOW TOネタ」を続けてきました。
今回、紹介する通信も、この時期に発行した通信ですが、「受験HOW TOネタ」ではありません。
受験直前の今だからこそ、原則論の通信を書くことで、子どもたちの心に染みこむこともあると思ったからです。
では、「学級記録 No.91」(2011年2月3日発行)を紹介します。
十五の試練
記録112
◯◯、絶対合格しろよ!
願っとくけんな!!
自分の力を出し切って、勝負してこい!!
やるんだ!
今やらなくて、いつやるんだよ!
やるなら今しかないよ!
ファイト!!
(中略)
全員が全員、気合いで勝利を勝ち取ってきて!
テストは楽しむもんだよ!!
緊張すんなよ!
今まで自分がやってきたことに自信を持っていけよ~!
「己だけを信じろ!」だよ。
ファイト!!
班ノートより引用
「十五の試練」という言葉がある。
高校入試なんかでよく使われる。
なにか緊張した場面があると「試練」という言葉が使われる。
でも、それって正しいんだろうか?
何も劇的なことのない「日常」の日々の中では、君たちは「試練」を受けてこなかったのだろうか?
試練の始まりの日
生まれる前の赤ちゃんの肺は、羊水に満たされている。
酸素は、へその緒を通して、お母さんからもらっていた。
生まれてすぐ肺呼吸が始まる。
胸いっぱい空気を吸い込んだ時、それまでの感触とのあまりの違いにびっくりして、赤ちゃんは泣くんだ。
君たちが、この世に生まれてきた15年前のあの時が「試練」の始まりだったんだ。
その日から続く15年の日々の、どの1日が「試練でない」日だったんだろう。
君たちは、生まれてきたんだ。
生きることは、試練に耐えることなんだ。
君たちが意識してなかっただけだ。
入試の日を「試練」ととらえる人がいる。
入試の日だけがんばれる…そんな人はいない
入試だからと興奮しても、眉をしかめても、悲惨な顔をしても、どうにもならない。
その日は、その日の前に延々と続いてきた日々の中の1つと同じだ。
特別な1日じゃない。
もし「大変なある1日」があったとしたら、その日を耐え抜き、切り抜ける力とは、それまでの日々をどう生きたかによって作られる。
だからこそ、実は毎日毎日が「試練の日」だったんだ。
ある日、ある時、爆発的に興奮してわめくのは、むしろ楽なやり方だ。
毎日、毎日、変わらぬペースで生き続けることこそ、苦しいこと…すなわち「試練」だったんだ。
記録112に、◯○◯◯くんが書いたように、
今まで自分がやってきたことに、自信を持っていけよ~!
だ。
毎日、毎日の試練に耐えてきた己を信じよう。
おわりに
「毎日、毎日の試練に耐えてきた己を信じよう。」という呼びかけで通信を締めくくっています。
これが心にしみこむのは、毎日、毎日、受験勉強を頑張ってきた子だけでしょう。
だからこそ、高校受験を受ける中3生には、
自分の一生で、これ以上することは無いってほど勉強しよう!
と言い続けなければならないと思います。
1日6時間勉強
15歳のもへちゃん自身もそうでした。
高校受験時は「1日6時間勉強」にとりくみ、
これ以上、勉強することはできんっ!
ってほどやってやってやり抜きました。
1日17時間勉強
けれどその後、大学受験では「1日17時間勉強」をしたので、もへちゃんにとっての「自分の一生で、これ以上することは無いってほど」は、「1日17時間」になりました。
「コツコツ型」と「逆転一発型」
以前、東大生のこのツイッターを、通信で紹介したことがあります。
実は、高校受験時の「1日6時間勉強」も、大学受験時の「1日17時間勉強」も、もへちゃんが、普段の日常でコツコツやってこなかったから、せざるを得なかっただけです(>_<)
そのことについては、以前こちら ↓ で紹介しました。
もへちゃんの自身の経験、東大生のツイッター、もへちゃん組だったたくさんの中3生や我が子の受験等々を経た今、思うのは、
「コツコツ型」でも「逆転一発型」でも、総勉強量が多い方が、合格を勝ち取る!
努力の総和が多い方が、目標に到達するっ!!
です。
だから、もへちゃんの座右の銘の1つに「努力の上に花が咲く」は、あるのです。
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