2022/05/19
はじめに
今日(2022年5月19日)、母の病院行きの付き添いで車を走らせていると、道沿いの中学校のグラウンドで体育会(体育祭、運動会)の練習があってました。
たぶん、今度の日曜あたり、体育会なのでしょう。
2010年のもへちゃん組の子たちが、ブロック応援でHAKAを演じたことを思い出しました。
では「3年7組学級記録 No.23」(2010年5月14日発行)を紹介します。
HAKA
HAKAは、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の民族舞踊だ。
元々はマオリの戦士が戦いの前に踊るもので、手を叩き足を踏みならして叫び、自らの力を誇示し、相手を威嚇する。
HAKAが有名になったのは、ラグビーのニュージーランド代表チームのオールブラックスによるものが大きい。
1905年のイギリス遠征で、「戦いの踊り」の要素を取り入れたものを初めて踊り、以後、代表チームに受け継がれた。
1987年、第1回ラグビー・ワールドカップで、このオールブラックスは対戦相手をことごとく打ち負かし、圧倒的な強さで見事に優勝した。
無敵のオールブラックスが、戦いの前に演じるHAKAは、「王者オールブラックスのパワーの象徴」として、見る者の心をうった。
対戦相手に対しても、また見ている人(観客)に対しても、
無敵で 容赦の無い 強者の印象を与え続ける
それがHAKAだ。
HAKAとは
伝承によると、1810年にンガティトア部族のテ・ラウパラハ族長が踊ったもの。
テ・ラウパラハは、敵に追われて地下の食料庫逃げ込み、隠れていた。
這い出してみると目の前に人がいて、「殺される」と観念したが幸運なことにテ・ラウパラハと親しい部族の長だった。
救出された喜びと感謝の気持ちを込めて踊ったものが、HAKAの元だ。
<リード>
カ マテ! カ マテ!<コーラス>
カ オラ! カ オラ!<リード>
カ マテ! カ マテ!<コーラス>
カ オラ! カ オラ!テネイ テ タナタ プッフル=フル
ナア ネ イ ティキ
マイ ファカ=フィティ テ ラ!ア ウパネ! カ ウパネ!
ア ウパネ! カ ウパネ!
フィティ テ ラ!
意味
私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
(リピート)見よ、この勇気ある者を。
この毛深い男が 太陽を呼び 輝かせる!1歩上へ! さらに1歩上へ!
世界の民謡・童謡 「ハカ『カマテ』歌詞の意味」より引用
1歩上へ! さらに1歩上へ!
太陽は輝く!
F中でのHAKA
F中体育会でHAKAを演じるのは、64年の歴史でたぶん初めてだ。
そして、後輩の記憶に残れば、伝承されていくだろう。
20年後、30年後、君が父さん・母さんになって、我が子がF中に進学した時、もし体育会でHAKAをしていたら、胸を張って言おう!
僕らが始めたんだぞ
って。
そのためにも
無敵で 容赦の無い 強者のHAKA
を!
今、道が拓かれつつある。
おわりに
ハカには様々な種類があるそうで、2010年のもへちゃん組の子たちが演じたのは「カ マテ」です。
紹介したYouTube動画の中にもありましたが、最近のオールブラックスは「カパ・オ・パンゴ」というHAKAを演じているそうです。
カ マテ、カ マテ ≠ 頑張って、頑張って
さて、HAKA・カ マテの歌詞の中の「カ マテ」が「頑張って」に聞こえます。
昔、そんなコマーシャルもありました。
しかし2010年の体育会でもへちゃんは、歌詞の意味を伝えた上で、子どもたちに原曲で演じることをすすめました。
原曲の「カ マテ」=死の覚悟に比べると、「頑張って、頑張って」は陳腐に感じたからです。
陳腐…ありふれていてつまらないこと
「頑張って、頑張って」というふうにアレンジした途端、「偽物」「ものまね」になってしまう(>_<)
本物のもつ力
もへちゃんが先生になったばかりの頃、「感性を揺さぶる道徳の授業つくり」について学ばせてもらった広島の八ッ塚実先生から言われた言葉
感性を揺さぶる道徳の授業をしたければ、文字だけの教材じゃダメ。
- 一番いいのは「本物」を教材にすること
- それがかなわないなら「イミテーション」とか「模型」とか
- それも用意できないならせめて「画像」
子どもたちにHAKAをすすめた時にも、この教えを応用させてもらったわけです。
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