2021/06/17
はじめに

中3時代の方がドラマティックであることは、金八シリーズを振り返ってもあきらか…かもしれません。
歴代の金八シリーズ
- 3年B組金八先生1(1979年)
- 1年B組新八先生(1980年)
- 3年B組金八先生2(1980年)
- 2年B組仙八先生(1981年)
- 3年B組貫八先生(1982年)
- 3年B組金八先生3(1988年)
- 3年B組金八先生4(1995年)
- 3年B組金八先生5(1999年)
- 3年B組金八先生6(2001年)
- 3年B組金八先生7(2004年)
- 3年B組金八先生8(2007年)
しかし、中1には中1の、中2には中2のドラマがあるのです。
何気ない日々こそ、ふり返ったとき「幸せな日々」だったりするのです。
そこで今回は、中2生の何気ない日々の中で見つけた幸せについて書いた通信「中央フリーウェイ No.51」(1987年2月?日発行)を紹介します。

2年生でいられるのもあと29日
残りわずかで名実ともに3年生になるわけです。
「本当に3年生になるんだ」という気持ちが、今は必要です。
君たちはもちろん、君たちを支えてくれているまわりの人も、です。
3学期になって話した「進路」のことも、人ごとではなくなってきます。
「進路」とは、単に中学を卒業したらどうするかだけでなく(もちろん、このことは大事なことです)、
- 「将来、何になろうとするのか」
- 「将来に向かって、どのような生き方をしていくのか」
- 「自分にとって何が大切かを考え、生き方を選ぶ」
という意味まで含んでいるんです。
この1年、君はどう過ごした?
教科の学習を一生懸命にやることはもちろん、さらに生徒会や学級会、クラブや部活動、学校行事などでも、積極的に活動していこうという姿勢の中から、将来の進路に対する自信が生まれてくるんです。

この1年、君はどう過ごしてきましたか?
将来への自信、生まれましたか?
2年生でいられる29日の間、5分でもいいから考えて欲しいことです。
今までの学級通信でも、積極的にとりくんだ人をとりあげてきた
フリーウェイを通して、いろんなことに積極的にとりくんだ人の記録を知らせてきました。

3学期、筆が止まってしまったけど、ここに再発行することを宣言します!
記録137
えっとぉ、今日はもう大変でした。
うちの母が熱を出して、寝込んじゃったのです。
それで朝9:00から洗濯を1時間くらいして、食器を洗って、掃除して、11:00ごろからお昼を作って…もう座るひまなんてなかったですよ!
夜は夜で、てんやもの食べて…
それで思ったのです。
母はひまそうに見えても、忙しく毎日を送っているのだなぁって
生活ノート(連絡帳みたいなノート)より引用
とっても素敵な経験だと思う。
母さんの存在が、確かな手応えとして感じられるね。
家庭というのは、学校や社会など人の集まりなどで緊張した心をときほぐすものだ(それだけとは言えないが)。
そんな中で、互いにいたわりあうことって、とても必要だと思う。
子どもだからわがままを通してもいいのでなく、相手のことを考えて行動できるのが、人間として大事なことです。
おわりに

発行日がわからないことのおわび
今回紹介した通信は、1987年2月末くらいに発行しました。
日にちがはっきりしないのは、書き忘れて発行してしまったからです。
何気ない日々
さて、当時は中2→中3ではクラス替えをしてませんでした。
だから「このクラスももう終わり」なんてネタも書けないわけです。
そこで取り上げたのは、

母さんが寝込んで、家事をしてみたらとても大変だった
という子どもの記録です。
受験とか進路の話題は確かにドラマティックですが、こんな日常の些細なできごとも、もへちゃんは大事だと思ってます。

記録137を書いた子(今はすっかり「お母さん」になってます)が、このブログを読んでたら、この時は元気だった母さんのことを思い出してくれるだろうな~
「何も変わらない日常」というのは、振り返ってみたとき、宝物の日々なんですよねぇ。
4年前(2017年)に娘を亡くしたもへちゃんは、しみじみ思います。
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