2020/12/07
はじめに

前回のブログで、紹介した通信の1行目には
CAP(Child Assault Prevention=子どもへの暴力防止プログラム)のワークショップを2日間、のべ4時間受けた。
「学級記録 No.66」(2006年2月15日発行)より
とありました。

CAPって何だったっけ?
1度書いたものは憶えているつもりでしたが、すっかり忘れていましたm(_ _)m
そこで改めてCAPについて調べてみました。
CAPのホームページ上の「おとなに伝えたいこと」には
「知らない人・変な人に、ついていってはいけません!」
「一人になってはいけません!」
などと、子どもたちのことを思うがために言っていませんか?
実はこのような指示・命令には、具体的な行動の選択肢がなく、有効な防止策ではありません。
子どもは守られ、庇護されるだけの存在ではありません。
子どもは自分自身を大切な存在と感じ、自分を守る力を持っています。
(中略)
子どもの力を信じ、話を聴き、何ができるかを一緒に考えてくれるおとなの存在が重要です。
(中略)
親・教職員や地域のおとななど 子どもを支える立場にある人が、子どものへ暴力について正しい知識と共通認識を持ち、「あなたは大切な人」と伝えることが大切です。
CAPセンター・JAPAN おとなに伝えたいことより引用
とありました。興味がある方は調べてみてください。
そこで今回も、『学び合い』シリーズはお休みして、中学1年生の子たちがCAPの4時間ワークショップを受けた次の日に発行した「学級記録 No.67」(2006年2月16日発行)を紹介します。
安心・自信・自由
CAPのワークショップ

CAP(Child Assault Prevention=子どもへの暴力防止プログラム)のワークショップで教えてもらった
「安心・自信・自由」
という言葉。
ある状態下におかれた時、その人が
- 「安心しているか」
- 「自信があるか」
- 「自由だったか」
と考えるととてもわかりやすかった。
相談に乗るときは
- 相手の目(顔全体)を見ながら
- 相手の言葉を繰り返して会話する
ということも教えてもらった。
とてもわかりやすかったし、これなら僕もできると思った。
CAPの先生たちも、君たちのことを

よく考えて、意見をたくさん発表してくれました。
嬉しかったですよ。
と言ってくれた。
一部の人の「安心・自信・自由」を奪っていないか
けれども…
昨日、2年生の先輩から、廊下で会ったときに

先生、◯◯くん、悩んでるんですよ。
気がついてやってくださいね。
と言われた。
- 楽しいクラス
- 笑いが絶えないクラス、
しかし、それが一部の人の「安心・自信・自由」を奪った上になりたっているならニセモノだ。
「あのことだ」と思い当たるのであれば
あぁ、あのことだと思い当たるのであれば、それを解決する努力が出来る。
◯◯◯さんや◯さんと、生活ノートの中で

問題を乗り越えたときのつながりって強いよな~
って意見交換してきたけど、ここは踏ん張りどころなんだ。
思い当たらなければ
何のことだろうって思い当たらないのであれば、問題解決は難しい。

気がつかなかった

知らなかった
の陰で悩んでいる人がいるのだ。
楽しさや笑顔は大切だし、僕も好きだ。
しかし、34人全員が、心から笑えてないのなら、人を笑いものにしての笑いであるなら、そんなものいらない。
おわりに

問題が起きないクラスが「いいクラス」じゃない
近年、もへちゃんが学級担任をしたときには、子どもたちに

問題が起きないクラスが「いいクラス」なんじゃない。
問題は必ず起こるよ。
だって今まで12~15年、違う環境で生きてきたんだし、思春期まっただ中の人間が35人も一緒にいるんだから。
でもね、問題をどう乗り越えたかで「いいクラス」になる可能性がUPするんだよ。
と話してました。
今回のブログを書くにあたり、2006年の時点で、通信内ですでにそれに近いことを書いてたことを認識しました(^^)
CAP、お薦めだけどなぁ…
さて、この年の中学1年生の全クラスで、4時間にわたってCAPのワークショップを受けました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、授業時間を確保するため、様々な行事も、全国学力・学習状況調査でさえもやめた今年は、4時間の特活の時間を確保するなんてとても無理でしょう。
けれどコロナ前でも、最近は、授業時間を4時間削るワークショップを行事の中に入れ込むのは、ほぼ無理でした。
新型コロナなんてなかったのに、
- 夏休みも削って授業時間を確保してたし
- 中間テストや期末テストの日の午後に授業を入れてたし
- 終業式の日の午前中にも授業を入れなきゃ授業時間を確保できない
と管理職は言ってたもんなぁ。
それでもCAPのワークショップをはじめ、様々な人権や平和を守る授業にとりくむことにこだわってた学校は、まだたくさんありました。
あなたが勤務している学校の来年度が、そうでありますように。
あなたのお子さんが行っている学校の来年度が、そうでありますように。
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