教員採用試験2次試験過去問より「清掃の時間に清掃しない子どもに」

2020/08/21

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 もへちゃんが住んでいる福岡県では、今週から来週(2020年8月17日 (月)~8月24日(月))にかけて、教員採用試験の2次試験が行われています。

 体調を崩して今年はお手伝いしてませんが、昨年までは、組合でとりくんでいる「教員採用2次試験合格セミナー」に講師として参加してました。

 この教採セミナーはとりくんで6年目になります。

 1次試験までは、何を勉強するかのイメージはつきやすいのですが、1次の合格発表があって、2次試験までの約10日間に何をすべきか迷って、「対策らしい対策をとれない」って方も多く、合格率が飛び抜けて高いこのセミナーはとても評判です。

 2次試験では模擬授業があり、こんな指示が出ます。

 模擬授業は、45分(小学校)、又は50分(中学校)の授業を想定したとき、その時間内で、あなたが特に重要であると思う場面を7分間行ってください。

 セミナー参加者は1日で3~4回模擬授業をして、その後面接練習もします。

 それを2日間、朝から夕方までみっちり!

 模擬授業の加点は高いと予想されるので、とことん指導します。

 中学校対策でこんな問題を出したことがあります。

 あなたは、1年生の担任をしています。

 5月の体育会が終わって、清掃の時間になっても清掃を始めない生徒や清掃用具を混雑に取り扱う生徒が増えていることが、美化委員会の生徒の報告からわかりました。

 そこで、学校生活の充実と向上や集団生活のルールやマナーの視点から内容を考え、学級活動の授業を進めてください。

 セミナー参加者の模擬授業後に、合格するためのふりかえりをたっぷり行います。

 例えばこんなことです。

もへちゃん
もへちゃん

 授業中、話し言葉では『掃除』を使っていたけど、板書では『清掃』を使ってましたね。

 使い分けてるんですか?

 私は、子どもたちには

  • 「掃除」は「掃き除く」という漢字で、ゴミや汚れがある場所のみをきれいにする作業のこと
  • 「清掃」は、ゴミや汚れをなくすのはもちろんだけど、さらに見えないところまできれいにすること

って話しています。

 さらに、ペスタロッチやニューヨーク市長のとりくみなんかも話していますが、ご存じですか?

 知っておくと、2次試験での模擬授業で、説得力が増すわけですね(^^)

 そこで今回は、中学生に「ペスタロッチとニューヨーク市長」について書いた「◯◯◯中学校1学年だよりミニ No.33」(2019年6月20日発行)を紹介します。

人が環境を創り、環境が人を育てる

割れ窓理論

 私は整美委員会を担当しています。

 第1回目の委員会の時にある話をしました。

 それは1994年にニューヨーク市長に当選した人が行った地下鉄の落書き消しの話です。

 それ以前のニューヨークは「犯罪都市ニューヨーク」とも呼ばれていました。

 地下鉄には落書きがすさまじく、犯罪の温床になっていました。

落書き ichirokuさんによる写真ACからの写真

 市長になって最初にとりくんだのが「重大犯罪の防止対策」ではなく「地下鉄の落書きの一掃」だったため、市長に対して「弱腰だ」と言う批判もありました。

 しかし、数年間のうちに殺人、暴行、強盗といった凶悪な犯罪の数が激減しました。

 これを「割れ窓理論」ともいいます。

 「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方

割れ窓理論 Wikipediaより引用

人が環境を創り、環境が人を育てる

 さて、「人が環境を創り、環境が人を育てる」と書いた画像の掲示物は、◯中の校舎のどこかに貼ってある掲示物の一つです。

 見たことありますか?

 ニューヨーク市長が行った落書き消しは、この掲示物の言葉を証明しました。

 環境を美しくすることで、犯罪の数が激減したのですから。

整美委員のめざすもの

 整美委員会のとりくみとはまさに

もへちゃん
もへちゃん

 ニューヨーク市長が行ったことを◯中でも起こすことだ

と私は思っています。

  • 散らかった教室
  • 画鋲が外れて垂れ下がっている掲示物
  • 乱雑に突っ込まれた傘
  • 荷物がぐちゃぐちゃに入っている棚…

 そのこと自体は大きな問題ではないのかもしれません。

 けれどそこで生活している私達の思考に大きな影響を与え続けるのです。

 似たような話を、自然教室の整美係会でもしました。

 で、最近あることに気づきました。

 私は傘立ての傘が乱雑に入っていたら、きれいに整理しています。

 整美委員さんたちに学校の雰囲気作りをように指導しているのですから、自分ができることは積極的にとりくむべきだという思いからです。

 ある日、いつものように傘立てを整理しようとしたら、7クラスのうち5クラスまでが、私がする必要がないくらいきれいに傘が入っていました。

 誰かがしてくれているんです。

 整美委員さんかもしれないし、自然教室整美係さんかもしれない。

 誰だかわからない。

 けれど確実に誰かがしてくれている。

誰だか、わからないあなたへ

もへちゃん
もへちゃん

 誰だか、わからないあなたへ

 あなたの行為は、この学年の人たちを幸せに導く行為です。

 ありがとう。

 そしてこれからも、ともに頑張ろう(^^)

 それと、今朝のちょっとした驚きも紹介します。

 私や○○先生は毎朝、昇降口の靴箱の中の靴をきれいに並べています。

 これもニューヨーク市長が行ったことと同じ思いでとりくんでいることです。

 今朝、7クラス中4クラスの靴が、私が整理する必要がないくらいきれいに並んでいました。

 予兆はありました。

 先週6月11日(火)、1年2組の靴箱の中の靴がすべてきれいに入っていました。

 私は

もへちゃん
もへちゃん

 お~びっくり。

 偶然かな?

 まさかグリム童話のこびとがしてくれたとか(笑)

 そんなわけないか。

 誰かしてくれたんかなぁ?

と思っていました。

 次の日の2組は、いつもどおり数人の靴を入れ直したりしたので、

もへちゃん
もへちゃん

たまたまだったんやなぁ

と思って、そのまま忘れていました。

 すると今日、7クラス中4クラスの靴がきれいに並んでいるではありませんか。

 たまたまなんかじゃない!

 確実に、誰かが意識してやってくれている!

もへちゃん
もへちゃん

 誰だか、わからないあなたへ

 あなたの行為は、5日後に迫った自然教室のスローガン

「一致団結 ~深めよう絆 つくせ全力~」

のためのクラスや学年の雰囲気を確実に高めてくれる行為です。

 ありがとう。

 そして、ともに頑張ろう(^o^)

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 生徒会指導という仕事を長くさせてもらいました。

 いわゆる「荒れ」た学校に勤務した際は、10年かけて生徒会活動で「荒れ」を克服したこともあります。

  • 執行部合宿で9時間以上かけて、生徒会スローガンを本気で考える
  • 1年後、何を目指すか。3年後どうなってほしいか。10年後どんな学校になってほしいか。自分の子どもが通う頃、どんな学校になっていてほしいか。
  • 各委員会は何のためにあるのか。「先生のお手伝い」なんてもってのほか!

 そんなことを、毎年のように、執行部の子たちや委員長の子たちに突きつけ、時には厳しいダメだしもしました。

 もちろん底抜けに楽しいこともしました。

 (例えばPTA共催のカラオケ大会とか 笑)

 だから、整美委員会(美化委員会)「なぜ清掃が必要なのか」だけでなく、

  • 学習委員会「なぜ勉強するのか」
  • 風紀委員会「なぜルールを守らなければならないのか」
  • 図書委員会「読書をすすめるのはなぜか」

 「管理」ではないそれぞれの答えを、子どもたちと共有することができました。

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