部活引退後の中3生に「自分に負けないための具体的アドバイス」

2020/08/24

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 新型コロナウイルス感染症の影響で、夏休みに実施されるはずだった部活動の大会等はほとんど中止になりました。

 中には「中3大会」と銘打った大会で、勝っても負けても涙できた子もいたようです。

 満足できた子も、不完全燃焼の子も、夏は終わってしまいました。

 だからこそ、例年に増して、「生活を切り替えよう」というメッセージが重要なのかもしれません。

 そこで今回は「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.63」(2018年7月20日発行)を紹介します。

一つの時代が終わり、次の時代へ

 朝や放課後、活動している部活生の一部が、いつのまにか見知らぬ顔になっていました。

 ◯◯◯中にこの4月に赴任した私は、2年生をあまり知らないからそう感じたわけです。

もへちゃん
もへちゃん

 そっかー、○○部の3年生は引退してしまったんやなぁ

とちょっぴり寂しく感じました。

 学年の半数ほどの人は部活を引退しました。(この通信を出したのが7月だったため)

 あなたの中の一つの時代が終わったのです。

 去年までなら、前期前半(2学期制なので「前期前半」ですが、3学期制の場合は「1学期」のことです)が終わった今日は、全校集会(終業式)の後、

  • 暑い暑いグラウンドで
  • 体育館で
  • 武道場で
  • テニスコートで
  • マルチルームで

 夏の暑さに挑むかのように、これでもか、これでもかと自分をいじめぬいたのではないでしょうか。

 あなたはその経験から何を学びましたか?

 その学びをどう活かしますか?

自分に負けないための具体的アドバイス

 身体のきつさという点で言えば「夏の部活動」に比べると「受験勉強」は、かなり楽です。

 にもかかわらず「勉強」となると自分に負ける人がでてきます。

 そこでこの夏、自分に負けないためのいくつかのコツを書いておきます。

 決して負けられない闘いがそこにあるからね!

①目標を小刻みに設定しよう

 「10月1日の実力テストで100%の力を引き出す」ことをゴールと考え、その手前にいくつかのハードルを設定して、一つひとつクリアしていきましょう。

②4つのハードル

 例えば8月31日まであと42日あるので、約40日と考え、10日ずつに区切ると「4つのハードル」を設定することができます。

ハードル 写真ACからの写真

③1つめのハードル

 1つめのハードル(7/21~7/30)では、

「暗記物をとことんやる」

のが、もへちゃんのおすすめです。

 英単語、漢字、理科や社会…ですね。

④2つめのハードル

 2つめのハードル(7/31~8/9)は、

「問題集のA問題(基礎)をガンガンやる」

が到達目標です。

 ここで言う「A問題」というのは、学年だよりミニ50号(すでにブログで紹介済み ↓)でお知らせした「整理と対策」みたいな問題集を想定しています。

 ただし、英単語や熟語の暗記、数学の図形の証明の定理などの暗記も平行して行うことになると思います。

 だって7/21~7/30のたった10日で、3年間のおぼえるべき全てを暗記し終わることはないでしょうから(^^;)

⑤「3つめのハードル」

 3つめのハードル(8/10~8/19)では

「A問題の2回目(間違ったところ、解けなかったところ)とB問題」

が到達目標です。

⑥「4つめのハードル」

 4つめのハードル(8/20~8/29)は

「A問題3回目、B問題2回目、C問題」

です。

 いよいよ1~2年生の内容の仕上げの時期です。

⑦勉強時間…何分するか?

 実際に勉強するときには「今から70分間、数学をする」というのではなく「今から数学の『正の数・負の数のA問題』を終わらせる」と決意しましょう。

 終わらなければ、終わるまでやるんです。

 逆に早く終われば休憩OKです。

⑧暗記物のコツ

 覚えた英単語数や基本英文、漢字など、覚えた数を目に見えるところに貼るのも効果があります。

 そして毎日、その数を増やしてニンマリするわけです。

  さらにアドバイスです。

 「8/31までに英単語を500個覚えよう」と思っているのなら、「40日かけて500個」はダメです。

 ここでも「ミニハードル」を設定しましょう。

 「7/21~7/30で英単語200個覚える」…そのために「7/21は20個覚える」とするわけです。

 そして「今から1時間、英単語を覚える」ではなく「今から英単語を20個覚える」と決意して、早く覚え終わったら休憩で自分にご褒美です(^^)

⑨夏休みだったら「午前中に思考力、夜に暗記物」ですが…

 2つめ、3つめ、4つめのハードルの時期になり、問題集にとりくみ始めたら、午前中は思考力が必要な数学や国語をするのが効果的です。

 逆に暗記物は夜にするのがおすすめです。

 なぜなら、睡眠中に短期記憶が長期記憶に置き換わるからです。

 受験勉強は根性論ではなく、大脳生理学的にとりくむことを強くすすめます。

⑩解答・解説を使いこなそう

 問題を解こうとしてわからないときは、1分考えてわからなかったら解説・解答を見ましょう。

 当然「提出物をしあげるための勉強」ではないから、答えを写すなんて無意味です(夏休み前に書いた通信なもので…m(_ _)m)。

 解説を読んで

なんでこの答えになるんだろう

と一生懸命考え、

あ~ね

と自分で納得できるまで考え抜く…

 この作業はつらいですが、これをやり抜いた先に、「実力100%発揮」が待っています。

 塾に行っている人や家庭教師と勉強している人はその人に聞くのもgood。

 そうじゃない人は学校に来て、先生たちに聞いてもらってももちろんOKです。

 先生たちは8/13~15以外は8:30~17:00の間ならば誰かが必ずいます。(夏休み前に書いた通信なのでm(_ _)m)

 困難に出会ったとき、立ちすくんだりあきらめたりせずに、人に頼ってでも解決できる力をあなたたちにつけたいと文部科学省は考えているのですから、どんどん人に頼りましょう。

もへちゃんの受験勉強のイメージは「爆破、そして突破」

 以前、3年生を担任していたとき、ある子が班ノートにこんなことを書いてきました。

 もーすぐで夏休みです。

 ということは勉強まつりです。

 塾や自主学で受験勉強をしっかりしたいです。

 私は、次のように赤ペンで返事を書きました。

「雨垂れ、石を穿うがつ」という言葉がある。

 雨だれも何十年も続けば石にだって穴を開けるという意味だ。

 けれど、高校受験という大岩に、やっと指が通るくらいの穴を開けたって、通るのは指だけで、身体は先に進めない。

 「コツコツやってできた穴に火薬を詰め込み、大岩を爆破して前に進む」…僕が持つ受験勉強のイメージだ。

TMさんによる写真ACからの写真
ダイナマイト イラストACからのイラスト

 歴代もへちゃん組の先輩たちは、そうやって受験を突破した。

 この40日で爆破するほどの勉強をやりぬこう。

 体育祭で、部活動で、精一杯とりくんで、泣いたり、笑ったり、感動しまくった「時代」は終わってしまいました。

 そして夏休みが始まります。

 この「時代」を、あなたが爆発的に突破するのを心待ちにしています。

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 夏休み前に出した通信なので、今現在(2020/08/24)にあわないところも多々ありますが、「生活を切り替えなければならない」という点については同じだと思います。

 通信では「10月1日の実力テスト」をゴールとしてましたが、「2月の私立受験」をゴールにして、それまでに短期的な目標(ハードル)を設定させたり…そんなアレンジは可能だと思います。

入試実行できず、内申点で判断!?

 新型コロナウイルス感染症の影響で、秋以降の実力テストや、来年2月、3月の受験さえもどうなるのか読めません。

 もしかしたら入試が実施できず、内申点だけで判断…なんて未来だってあり得ます。

 けれど、そんな中でも、着実にハードルを1つひとつ超えていった者が、自らの希望する進路を進めるともへちゃんは思います。

 中3生にとってがんばるべき時とは「受験当日」ではなく、「受験までの日々」すなわち「今」なのです。

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