2021/12/14
はじめに
もへちゃんにとって、「読み返した回数・過去最高」の漫画がONE PIECEです。
ONE PIECEのコミックスは、今年(2021年)9月に、節目である第100巻が発売されました。
またアニメも、今年の11月に第1000話が放送されました。
さて、2008年度に発行していた「1年1組学級記録」でとりあげたONE PIECE第500話「歴史の残り火」。
作者の尾田栄一郎さんの思いをくみとったら、4枚にわたって書いてしまいました。
今回は、その3枚目「1年1組学級記録 No.41」(2009年2月12日発行)を紹介します。
差別をする側
ONE PIECE 第51巻 第502話「天竜人の一件」
ワンピースというマンガは、尾田栄一郎さんの創作物だ。
だから、「魚人や人魚に対する差別」というのも、尾田さんが作ったものだ。
けれど、差別する側の人たちの冷たさやお気楽さは、なにもマンガだけのものではない。
最後のコマで、差別する側の人たちを描いている。
よく見てほしい。
ひそひそと話されている内容には、何の科学的根拠は無いし、軽い笑いを浮かべている。そして、とても意地悪い表情である。
これは現実の世界にある差別(1~2学期にやった人権学習では、「人種差別」「部落差別」「しょうがい者差別」を学んだ)でもあることだ。
おもしろ半分
- 差別をする側の人間は、とても軽い気持ちでそれを行う
「おもしろ半分で」という理由で、平気で人を傷つける。
インターネット上でのひどい書き込みは、今では犯罪として扱われるようになった。
される側にとっては、命に関わる問題だからだ。
正しい知識の欠如
- 差別をする側の人は、科学的な考え方をせず、偏った考え方で判断してしまう
ハンセン病の患者に対して宿泊を断ったホテルは、「ハンセン病の感染力は非常に低い」ということを知らなかったし、「今ではしっかり治療できる」ことを知らなかった。
そこは、今ではつぶれてしまった。
醜い表情
- 差別をする側の人は、それをする時、とても醜い顔になる
差別を受け苦しんだ人は、このことを知っている、する側の目がとても冷たいってことを。
いじめられた経験を持つ僕は、そいつらの顔を今でも覚えている。
もう33年も前のことなのに。
おわりに
尾田栄一郎さんが、差別者の顔を醜く描くのは、50巻~51巻だけではありません。
60巻 587話「おれは、逃げない」でも、差別者の醜い表情を描いています。
この587話についても、通信でとりあげたことがあります。
後日、紹介したいと思いますm(_ _)m
尾田栄一郎さんとスティーブン・スピルバーグさん
しかし、ONE PIECEが、最初から「差別に対しての啓発マンガ」だったら、こんなに人気だったかは疑問です。
ちなみに漫画全巻ドットコムによると、今日(2021/12/14)現在、ONE PIECEの全世界累計発行部数は4億9000万部で、歴代1位です。
どんどん人気が出たところで「差別」の話を持ってくる!
これって最高の啓発だと思います。
スティーブン・スピルバーグさんが映画「シンドラーのリスト」を作った時も、「最高の啓発だなぁ」と感じました。
スピルバーグさんと言えば、
- ジョーズ
- レイダース
- E.T.
- インディ・ジョーンズ
- ジェラシックパーク
- …
数々のヒット作の監督です。
それらで大監督となった後、ナチスによるユダヤ人に対するホロコーストを描いた「シンドラーのリスト」を制作。
もちろんすばらしいシナリオでしたが、「スピルバーグが作った」ということで、多くの人が見に行ったのではないでしょうか。
もへちゃんが発行する通信も、毎回毎回お説教とか、行事予定だけではなく、楽しいこと、嬉しいことも散りばめてました。
そして「ここぞ」というときに、魂を込めた通信を発行してました。
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