2022/01/05
はじめに

「新年の抱負」シリーズ①②では、「3日坊主」について書いた2005年度の学級通信を紹介しました。
今回もその続きです。

3日坊主を越えよう!
と呼びかけた次の日
↓
「抱負破りした子が7人」で説教ヽ(`Д´)ノ
さてさて、次は子どもたちがどう変わるのか!?
それでは、「学級記録 No.46」(2006年1月16日発行)を紹介します。
100%
密かに待ち続けた日
密かに待ち続けた日が、ついにやって来た。

「生活ノート提出率100%」
達成したのだ(^o^)
4月や5月だったら、「提出率100%」は難しくない。
中学生活に慣れ始めた6月くらいから、「提出率100%」は難しくなる。
3学期になればなおさらだ。
それがなんと、3学期になった今、欠席者を除く31名分がずっしりとカゴの中に並んだのだ。

1人だけが気をつけても、できることではない。
けれども、1人でも気を抜いていたら100%にはならない。
事実、達成した日の1日前は「あと2人」だった。
「提出率100%」を支えた人
このすてきなできごとを支えているのは次のような人たちだ。
記録121
3学期の目標を早速ポカしたから、もう一度再チャレンジ(抱負は「忘れ物0」)
記録122
今日から忘れ物「0」にするために、下みたいに、終わったり用意できたら ✔ で消すようにしたいと思います。

もう1つの「100%」
1月13日は、もう1つの「100%達成」があった。

「抱負」を全員が達成したのだ!
記録123
今日、帰って20分勉強したら、英語のノート3ページ終わりました。
これからもいろいろな教科を勉強していきます。
記録124
今日から、自習というか家庭学習を2時間やることにした。
絶対続かせてみるゾ。
成績upできるといいな~!!!
「3日坊主」を達成した人
「1日目」「2日目」を達成した人。
いろいろいるが、13日はみんながそろって1歩進んだのだ。
「1人の100歩より、100人の1歩」を実現できたんだ。

この1の4という集団を、誇りに思おうではないか!!
さて、記録124の人の元々の抱負は「1日、ノート1ページは勉強する」だった。
そして生活ノートで「1日2時間」と新たな決意を示してくれた。
「ノート1ページ」と「勉強2時間」だったら、「2時間」の方がレベルは上だ。
そんなふうに抱負をレベルアップさせる場合は「抱負◯日目」ってカウントは継続させようと思ってる。
おわりに

ドラマティックに成長
「3日坊主を越えようと呼びかけ」
↓
「1日で抱負破りした子が7人で説教」
↓
「クラス全員が、各自の抱負達成(100%達成)」
となりました。
こんなにドラマティックに成長するのですから、学級通信に書かずにはおれません(^^)
時間がなくても、睡眠時間を削ってでも通信を書きたくなる、そんな幸せな日々ですね(^_^)v
1人の100歩
さて、通信にも書いたように「100人の1歩」はとても価値のあることだと思います。
しかし、もへちゃんは

「1人の100歩」も大事だ。
と思っています。
先生時代、

- 反戦平和のとりくみをすすめようと思った時
- 学校の中の人権感覚を深めるためのとりくみをしようと思った時
- 『学び合い』をまわりの人に伝えようと思った時
様々なことにとりくもうとした際に、「みんなで1歩すすむ」ためには、100歩先を歩んでいる牽引役が必要だったからです。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
太平洋戦争前、開戦に反対した連合艦隊司令長官の山本五十六さんは
やってみせ、
言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、
人は動かじ
話し合い、
耳を傾け、
承認し、
任せてやらねば、
人は育たず
やっている姿を感謝で見守って、
信頼せねば、
人は実らず
と言われたそうです。
人を指導する立場の人間にとって、

なるほどなぁ。
と感じる言葉です。
しかしもへちゃんは、

この言葉を実行するためには、その人自身が100歩先を歩んでいる必要がある!
って思っています。
だからこそ「先生」と呼ばれる存在は、様々な場で学ぶ必要があるのです。


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