2021/01/26
はじめに

もへちゃんの住む福岡県では、明日・明後日(2021年1月27日・28日)、県立高校の特色化選抜が行われます。
特色化選抜では、面接、作文、実技試験があります。
そこで「面接ネタ」を探して、学級通信や学年通信のファイルをパラパラとめくっていると…
「面接ネタ」ではなかったのですが、私立入試を終えた次の日に「入試を終えて、みんなに伝えたいこと」みたいな感じでしてもらった1分間スピーチのことを書いた通信を見つけました。
そこで今回は、その学級通信「学級記録 No.86」(1997年1月30日発行)を紹介します。
入試を1つ終えて
記録91
全然時間がなかった。
なんかむずかしかった。
行くときは酔ったし…。
なんか波瀾万丈って感じだった。
生活ノートより引用
記録92
昨日はぜんぜんできなかった。
行きがけのバスの運転手さんとずっと話していた。
あと1週間もないけど、がんばろう。
生活ノートより引用
記録93
昨日、テストがあった。
かなり難しかった。
やばいかも。
生活ノートより引用
記録94
試験、難しかったけどがんばった。
生活ノートより引用
記録95
◯◯高の入試、理科がわかった!
生活ノートより引用
筑後地区の受験が終わった。
3の6は29人中17人が受けた。
1分間スピーチ

記録96(1分間スピーチ・5班より)
筑後地区の入試が終わった。
みんなで電車に乗って遠くまで行くのは、まるで遠足のようだった。
しかし、話す内容と言えば勉強のことばかりだった。
それにしても、1時間近くも電車などに乗っているのは非常に疲れるので、できれば福岡の方に行きたいものだ。
私立高校はいっぱいお金を持っているので、施設等の心配はしなくてよい。
が、トイレとか、日頃見ないところがセコかったりするので、十分に気をつけた方がよい。
試験問題はとても難しい。
時には、そんなのどうでもよいことが出たりする時がある。
そんな問題は、遠慮なく捨ててよろしい。
自分がわからない問題は、他人もわからないのだ。
あと、あんまり最後までねばって書いていると、非情なる試験官は、書いている途中でも容赦なく解答用紙を奪い去っていくので、ほどほどにした方がよい。
何にせよ、
雨にも負けず、
満員のバスの振動にも負けず、
ムズかしい試験問題の、
難しさにもビビらなかった人が、
今回のWINNERになるのだ。
班ノートより引用
水滴は長い年月かけて石に穴をあけることができる。
私立高校受験を石に例えてみたら、確かに君たちの今日までの努力で穴は開いているだろう、小指程度の大きさの穴が。

もちろん、そんな大きさでは、身体は通りはしない。
今のままではちっぽけな穴を見つめながら、絶望にうちひしがれるだけだ。
小さな穴に火薬を押し詰め、爆破するときだ。


石ごと吹き飛ばしてしまえ。
福岡地区の私立入試までの5日間という日数で、今までのペースで勉強するのではなく、爆発するほどのイメージで勉強しよう。
今の君たちにはそれが必要だし、そしてできるんだから。
生活のすべてを目標突破のために費やしてみよう(10分休みも昼休みも…)
ただし、体調を整えることにも神経を使うこと。
すでに発熱してる人、のどが痛い人も数人いる。
その人はまず病気を治そう。
それ以外の人は、体調と勉強量のバランスをとりながらも、ギリギリの勉強量を確保しよう。
おわりに

1分間スピーチ
1分間スピーチは、面接等に対する度胸つけのため、1月から始めました。
班で文章を作り、班員の中で面接のある高校を受験する者が、クラス全員の前で話すことにしてました。
残念なことに、こんなとりくみをすると、弱い子に押しつけるってありがちです。
しかし、それまでの日々で、様々なことを乗り越えたもへちゃん組の子たちは、お互いのことはわかりあえてました。
だから「弱い子に押しつける」のではなく、引っ込み思案な子だけれど、面接がある…そんな子の背中を強く押しました。
引っ込み思案な子がいない班は、

俺がする

俺もしたい

私も

どうぞどうぞ~
なんて、ダチョウ倶楽部のギャグみたいな決め方で選んでました(笑)
発表する子はどの子も、班の仲間とともに書いた原稿を、ドキドキしながら帰りの会でスピーチしてました。
ちなみに400字詰め原稿用紙1枚分をゆっくり読むと1分間になります。
「水滴、穴を穿つ」を越えて、爆破せよ
この通信を出した年は、筑後地区の私立受験の約1週間後に、福岡地区の私立高校受験がありました。
筑後地区の私立高校を受験したのはクラスの半分強。
そして1週間後、福岡地区を受験するのは、クラスのほぼ全員。
筑後地区の受験・生まれて初めて入試で、多くの子が感じたのは

受験問題って難しい

ヤバい
ってこと。
そこで早速、通信でハッパをかけたわけです。
(※ハッパをかける…激しい言葉をかけたりして奮い立たせる)
ちなみに「ハッパをかける」の「ハッパ」とは「発破」のことです。
「発破」とは「岩石にあなをあけ、火薬を仕掛けて爆破すること」だからピッタリの文章でしょ(^^)
このブログの愛読者の方なら、

「水滴、穴を穿つ」を越えて、爆破せよ
という今回の通信の元ネタが、「詞集 たいまつⅠ(むのたけじ著 評論社刊)」ってことはもうご存じ…かな?

こちらで、そのことを書いています ↓
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