2021/07/02
はじめに

もへちゃんが勤務していた地域の中学校では、6月末の土日から中体連大会がスタートします。
3年生にとっては文字通り「最後の大会」です。
勝ち続けて、全国大会で優勝すれば引退は8月中旬ですが、そういう学校は日本に1校だけなので、多くはそれ以前に引退を迎えます。
しかし1年生の視点で考えると、
夏の中体連大会が終わる=単純な基礎トレーニングが終わる
でもあります。
そんな中体連大会の始まりの時期に発行した「1年1組学級記録 No.12」(2008年7月2日発行)を紹介します。
部活動
記録20
土曜日、大雨の中で陸上部の中体連大会がありました。
僕の出る種目はハードルで、男子は昼ぐらいに行われました。
(中略)
僕は1組目なので最初にありました。
雨ですべりやすく、こけてしまったらどうしようと心配しました。
試合がスタートして、ハードルをなるべく低く跳ぶように工夫しました。
すると、1位にはなれなかったけど、3位という結果が出たのでよかったです。
◯中のみんなも、次の大会(筑前大会)に出ることのできる順位だったけど「1つの学校から2人まで」というルールがあって、4人のうち2人(僕とある友だち)しか出ることができなくなりました。
みんなで行きたかったけど2人になってしまったので、その2人の分も次の大会では頑張っていきたいと思いました。
JYさんの班ノートの記録より引用
記録21
土曜日に卓球の大会が農トレでありました。
僕も出場して、一番初めにあった団体戦では、◯中のAチーム、Bチームどちらも優勝しました。
(中略)
次に1年生もやる個人戦がありました。
個人戦は「1年の部」と「2、3年の部」に分かれていて、1年生は他の学校も合わせて52人が出場していました。
僕は、相手がC中で、緊張していたけれど3-0で勝ちました(僕が3セットとった)。
初めからストレート勝ちで、とてもうれしかった。
(中略)
次の相手もC中の人で、少々心配だったけど、うまくスマッシュもコーナーなどに入って、これもストレート勝ちでした。
(中略)
僕は2勝0敗だったから、52人中14人が出られるトーナメントに出場できて、ベスト14ということでした。
トーナメントでは1回戦で負けたけど、とても楽しかった。
そのトーナメントでTIくんが優勝してすごかったです!
TKさんの班ノートの記録より引用
記録22
土曜日に卓球の大会がありました。
そこで僕は決勝まで行きました。
その相手が小学校の時の友だちだったので、一生懸命戦いました。
TIさんの生活ノート(連絡帳みたいなノート)より引用

TI、優勝おめでとう!
決勝の相手が、小学校時代の友だちだったとは、何とまぁドラマティックなことだろう。
これから先も、その人と何度も戦うに違いない。
勝ったり負けたりしながらお互いを鍛え合うんだろう。
次も勝つために、毎日の練習、頑張ろう~!

そんな相手のことを「ライバル」と言うんだ。

知ってた?
さて、教室での生活とは別の意味で、部活動や習い事は、君の人生を豊かにしてくれる。
将来、活躍する日の為に、今日も頑張ろうっ!

おーっ!!
おわりに

今回の通信では、陸上競技や卓球といった1年生でも試合に出ることが出来る部活動の子どもたちの記録を紹介しました。
それ以外の部活動の多くは、3年生が引退するまでは「1年生は球拾いと素振り」みたいな感じではないでしょうか?
そんな子たちも2年後、最後の大会に向けての「主人公」になっていきます。
そんな時間を共有できる先生って仕事、やっぱりドラマティックです(^^)
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