はじめに

明日(2021年3月11日)は、東日本大震災から10年目の「節目の日」です。
このブログでも、東日本大震災のことは、1度書いたことがあります。
ただし、上記の記事は、「臨時休校中の学級通信シリーズ」なので、実際に発行した通信ではありません。
そこで今回は、中1生に向けて発行した「◯中1学年だより No.22」(2014年3月11日発行)を紹介します。
3月11日
先輩に思いを馳せる
今日、3年の先輩の多くが、第一志望の県立高校の受験に臨んでいます。
下の表の日程で行われています。
教科 | 入室と注意 | 検査時間 |
国語 | 9:30~9:40 | 9:40~10:25 |
数学 | 10:40~10:45 | 10:45~11:30 |
社会 | 11:45~11:50 | 11:50~12:35 |
昼食 | 12:35~13:35 | |
理科 | 13:35~13:40 | 13:40~14:25 |
英語(リスニング) | 14:40~14:50 | 14:50~15:00 |
英語(筆記) | 15:00~15:05 | 15:05~15:45 |
- 今頃は、先輩達も、お昼ご飯を食べている頃かなぁ
- 国語、数学、社会の出来はどうだったかなぁ
- 昼からの理科や英語、がんばってほしいなぁ
祈ったところで、先輩の点数は、上がりはしません。
しかし、彼らは「後輩が自分の背中を見ている」と感じると、持っている力を十分に発揮する人たちだったので、ぜひぜひ先輩達の頑張りに思いを馳せようではありませんか。
先輩、がんばれ!
福島に思いを馳せる
2011年3月11日14時46分、東日本大震災が起こりました。

地震・津波・東電福島第一原子力発電所の事故…死者1万8000人以上、そして今なお故郷に帰られない人々が26万人以上もいます。
平和劇「いのちの理由」の次のセリフは、福島の高校生たちの言葉からとったものでした。
もう一度、読んで、福島に思いを馳せようではありませんか。

3月11日金曜日、今まで誰も経験したことのない地震にみまわれた。
家にいた人、学校に来ていた人、街に出ていた人、いろいろな場所で……。
M9……。
連続で起こった震度6以上の地震。
その時、起きた大津波。
たくさんの人が、大切なものを一瞬で失った。
津波で、家族を失った。
家も、思い出も流された。

時事ドットコムニュース「津波、その瞬間 写真特集」より引用

なんの前触れもなく、生活が一変した。
時間にすれば、ほんの数分。
人生にすれば、ほんの一瞬。
たったそれだけの時間で、すべてが一変した。


家もなく、車もなく、車があってもガソリンなく、私の友達のお母さんは、避難出来ないことを、息子に泣きながら謝ってるんだぞ!!
母親に泣かれるのはつらいのは、皆同じだろ!!
残ってる人たちだって、皆と同じような家族なんだ!!
お願いだから、自分のように考えてくれ!!

自分の学校が死体安置所になる・・・。
考えられる?

福島の人が、今、怖いことは、放射能で病気になることじゃない。
差別されることだ。

福島中央テレビ「原発1号機爆発」より引用 日本記者クラブ特別賞 受賞
おわりに

平和集会「いのちの理由」とは
この通信を発行したのは、2013年度です。
前年の2012年度にとりくんだ、福岡大空襲をテーマにした平和劇「夜明け」に、俳優の米倉斉加年さん(福岡市出身)が、見に来て下さいました。
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その際、米倉さんから「福島のことをとりあげてみないか」と言われたのがきっかけとなり、翌年の2013年8月7日の平和集会で、フクシマ・ヒロシマをテーマにした平和劇「いのちの理由」を、募集して集まってきた平和集会実行委員会(約90名)の子たちが上演しました。


平和集会実行委員を募集し、100名近くが集まることからわかるように、この学校では、平和集会を子どもたちが楽しみにしてくれています。
だから、「3.11」のことを考えさせるのに、平和劇「いのちの理由」の台詞を思い出させたわけです。
続編「禎子ふたたび」
さらに翌年の2014年度も、フクシマ・ヒロシマをテーマにした平和劇「禎子ふたたび」にとりくみました。

実は、「禎子ふたたび」は、「いのちの理由」の続編です。
演劇のシナリオをいくつか書いてきたもへちゃんですが、連作はこれだけです。
2015年度は異動し、異動先では「100分間の演劇」なんて認めてもらえなかったので、長編(90~120分)のシナリオの最後の2作品になりました。
もへちゃん自身でも、この2本は、最もよく書けたシナリオだと思っています。
けれど、長編のシナリオは電子書籍化してませんm(_ _)m
そこでコマーシャル
今までで、電子書籍化したシナリオは、以下の4本です。
どれも、15分~25分ほどの朗読劇のシナリオです。
野望
平和劇にとりくんでいたころのもへちゃんには

いつか平和集会実行委員会に応募してきた子の中から、
- 「高校生平和大使」になって国連でスピーチする子が出らんかな~
- 将来、学校の先生になって、反戦平和の活動を受け継いでくれんかな~
という野望がありました。
なんと、この野望は、両方とも達成しました(^o^)
今の野望は、

「いのちの理由」、「禎子ふたたび」を、乃木坂46やHKT48のアイドル主演で、上演されんかな~
です(^^)
もへちゃんに多大なる影響を与えた「笑の大学」(三谷幸喜原作・脚本)や、「THE WINDS OF GOD」(今井雅之作)に続く名作になると思うんだけどなぁ(^^)

でも、まずは、電子書籍化してからの話ですね(^^;)
しばし、お待ちをm(_ _)m
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