臨時休校中の学級通信…卒業式で最近、復活してきた「仰げば尊し」ってどんな歌?

2020.03.12

はじめに

 私が住んでいるところでは、明日が中学校の卒業式です。

 今年の卒業式は、来賓を招かず、在校生も入れず、できるだけ短縮するそうです。

 でも、卒業式を行うだけラッキーなのかもしれません。

 近隣の大学では、卒業式を中止した学校もあったからな~。

 さて、私の住んでる地域の多くの中学校の普段の卒業式では

  • 君が代
  • 仰げば尊(とうと)し
  • 式歌

を歌います。

 「仰げば尊し」は一昨年くらいから歌う学校がポツリポツリと出始めました。

 なんでだろう?

 私くらいの年齢であれば、卒業式で歌ったことがありますが、子どもたちはほとんど知りません。

 まぁ、来賓や保護者受けはいいみたいです(^^)

 確かにいい歌だと思いますが…

 そこで「精神と時の部屋」みたいにしちゃおう 第9弾は、「仰げば尊しってどんな歌?」かについて書きます。

プチ・精神と時の部屋 No.9「仰げば尊しってどんな歌?」

 昨年から卒業式で「仰げば尊し」という歌を歌っています。

 みなさんの多くは知らないだろうな~。

 おうちの方は知っていると思います。

 以前は式歌の定番でした。

 私は何度も卒業式に参加してますが、式歌として記憶に残っているのは

  • 友 旅立ちの時
  • yell
  • 大地讃頌…

 どれも3部合唱、4部合唱の歌い上げるのがむずかしい合唱曲です。

 それだけに合唱が上手な学年の式歌は、鳥肌が立つほど感激します。

 子どもたちも感情移入し、多くの子が涙を流しながら歌う姿を見て、それまで我慢してた涙が思わずこぼれることがありました。

「仰げば尊し」は、合唱曲ではないし、

歌詞がむずかしいし、

2番の歌詞が「仲間とともにがんばってきた子どもたちに合わない」からか、

私が先生になってからずっと卒業式で歌うことはありませんでした。

 今年、せっかく歌うのですから、その意味を知って、心を込めて歌ってほしいと思い、歌詞と意味を紹介します。

「仰げば尊し」の歌詞と意味

仰げば尊し

1番
仰げば尊し わが師の恩
教えの庭にも はや幾年(いくとせ)
思えば いと疾し(とし) この年月(としつき)
今こそ別れめ いざさらば

意味
仰ぎ見るほどに尊い 先生への恩
この学校に通い初めて もう何年も経った
思い起こせば とても早く感じた 学校の日々
今まさに別れよう さようなら

2番
互いに 睦(むつみ)し 日頃の恩
別れるる後にも やよ忘るな
身を立て 名をあげ やよ励めよ
今こそ別れめ いざさらば

意味
互いに仲良くした友とその恩
卒業した後も忘れない
出世し 有名になろう さあ励もう
今まさに別れよう さようなら

3番
朝夕慣れにし 学びの窓
蛍の灯火(ともしび) 積む白雪(しらゆき)
忘るる間(ま)ぞなき ゆく年月(としつき)
今こそ別れめ いざさらば

意味
朝から夕方まで 慣れ親しんだ学校
蛍のともしび つもる雪
忘れはしない 過ぎし日々
今まさに別れよう さようなら

 ただし、2番は歌いません。

 この歌は明治時代に発表された歌で、当時の「立身出世(社会的に高い地位を得て、世に認められること)」思想が2番の歌詞に込められているからです。

 立身出世思想は、その後の学歴主義、競争主義につながっていきました。

 あなたたちは『学び合い』の考え方の授業の中で、仲間とつながる能力の大切さを知っています。

 だから私も2番はふさわしくないと思います。

 3番に「蛍」とか「雪」が突然出てくるのは、

昔の中国の人で車胤(しゃいん)という人は蛍を集めてその光で本を読み、

孫康(そんこう)という人は雪の明りで本を読んで勉強したという故事から来ています。

f:id:toshioh:20200312212624j:plain
acworksさんによるイラストACからのイラスト

 1番と3番の「仰げば尊し」っていい歌です(^^)

 伴奏も少し寂しげで、昔の歌詞だからなんだか大人っぽいし…

 でもなぁ…

教師が「仰げば尊し」を歌えって言うのは…

 職員会議で卒業式の提案があったとき、私は

もへちゃん
もへちゃん

 教師の方から「仰げば尊しを歌え」というのは、歌詞にそぐわないと思います。

 「仰ぎ見るほどに尊い先生って歌え」って言ってるのと同じですよねぇ

と意見しました。

 子どもが自分たちで選んで、そしてこの歌をプレゼントされたなら、

まさに歌詞のとおりで、感動しまくるのですが…。

 と言っても、知らなければ歌ってくれることはないだろうし… 

 まぁ、今回憶えて、今後の人生の中で、本当にとっもとっても素敵な先生に出会った時に、自然と歌えるようになる…そのトレーニングと思えばいいかもしれません(^^)/

おわりに

 ここまで書いてハタと気づきました!

 今年はきっと歌わないでしょう。

 だって、新型コロナウイルスの影響で短縮するはずだから。

 「仰げば尊し」だけでなく、今年の歌は省略するはずです。

 体育館という閉ざされた空間で、きれいに椅子を並べるから隣との距離が20センチくらいしかないだろうし、そんな中で歌を歌えば、飛沫は飛びまくるだろうし…。

 けれど、短縮バージョンの卒業式というのは、体育館の卒業式よりも、その後のクラスでの最後の学活を重視する私にとってはありがたいです(「担任してたら」ですが)。

 明日は担任の先生にとって、一世一代の見せ場です。

 超えろ金八!

コメント

タイトルとURLをコピーしました